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2013年1月20日 (日)

浅草橋・上野

我が家(浅草橋)から、看板建築/長屋建築を眺めながら上野公園を回り我が家まで、1万1千歩、8kmの散歩です。

①出桁造の建物・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・望月米店・・・・・・・・・・鳥越「おかず横丁」の米屋さん。

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・・・・・・・・・・・・植木鉢の商家・・・・・・・・・台東2丁目の商家。 手入れが行き届き、建物もドッシリ腰を据えているようだ。2階軒下の植木鉢もいいね!

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・・・・・・・・・・・・旧住居表示の商家・・・・・・・・・・台東4丁目のこちらの家には、『下谷区竹町一〇八番地』なる、旧住居表示のプレートが残されていた。・・・・・・・・・下谷区と浅草区が合併し台東区となったのは、昭和22年(1947)で今から66年前のこと! と、云うことは、私は浅草区生まれなのだ!

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②モルタル系看板建築・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・みちしるべ・・・・・・・・・浅草橋3丁目の蔵前橋通りに面して建つ看板建築。2軒長屋で右側は数年前に塗装した(白い部分)。・・・・・・・・・「蔵前橋通 東京日日新聞」と記された道路名標が、外壁に残っている。“東京日日新聞”は昭和17年(1942)まで存在し、翌年からは“毎日新聞”となった。・・・・・・この家は戦前から建っていた証だ!

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・・・・・・・・・・・S邸・・・・・・・・・・・浅草消防署浅草橋出張所の隣りの旧商家。綺麗にモルタルの装飾が残っている。

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・・・・・・・・・・・一鳥・・・・・・・・・・・こちらは、鳥越「おかず横丁」のそば屋さん。見事な装飾だ!

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・・・・・・・・・・・平野屋・・・・・・・・・鳥越1丁目の元履物屋さん。もちろん、こちらも昭和初期の建物だ。

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・・・・・・・・・・・・4軒長屋・・・・・・・・・東上野の永寿病院前に建つ、モルタル系看板建築の長屋。・・・・・・・・・左から2軒目の2階右側の窓枠は建築当初のものか?

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③銅板系看板建築・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・植木がある看板建築・・・・・・・・・浅草橋2丁目(私と同じ町会)の銅板系看板建築。・・・・・・・・・建物より、綺麗に並んだ植木が気になるね、どこから出入りするのか?

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・・・・・・・・・・・・変わった銅板建築・・・・・・・・・・こちらも、鳥越「おかず横丁」の建物。蔵造りの建物を挟み2軒の銅板建築。しかも左側の建物には、朱塗りの門型構造物が付き、柱(?)の頂部にはドーム型の飾りまで載っている。

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・・・・・・・・・・・・6軒長屋・・・・・・・・・台東3丁目に銅板建築の名残の残る6軒長屋が在る。銅板の名残が残るのは、右から2軒目。

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④9軒長屋・・・・・・・・・・・・上記の6軒長屋の裏手に驚異の9軒長屋が在る。もちろん、木造2階建てだ。路地裏の建物で、重機、トラックが入る余地もない、しかも狭い長屋であり、自分の家だけ建て替えることができない状態だ。 “幸か不幸か”、現在まで壊さず残っていたのだろう。・・・・・・・・できれば、生活の暖かみを感じるこのままの状態で、重要文化財に指定したいね!

・・・・・・・・・・・・・長屋への入り口(中央の路地)

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・・・・・・・・・・・・・左右に並んだ長屋だ!

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・・・・・・・・・・・・・9軒、数えられるかな?

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・・・・・・・・・・・・・マンホールは何個?

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⑤国立西洋美術館・・・・・・・・コルビジェの設計により、昭和34年(1959)に建てられ、現在は国の重要文化財です。また、世界遺産登録に申請中です。・・・・・・・・前庭では、ロダンの「考える人」が申請内容を検討中?

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⑥国立科学博物館・・・・・・・・・・関東大震災の復興事業の一環として昭和6年(1931)竣工、鉄筋コンクリート造3階建て、大林組の施工。・・・・・・・・車寄せを持つ正面玄関を中心に左右対称に両翼が広がり、外壁にはスクラッチタイルを使用している、ネオ・ルネサンス様式の建物で、国の重要文化財だ。・・・・・・・・・・子供が小さい頃は、よく連れてきたことを思い出すね!

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蛇足・・・・・・看板建築(かんばんけんちく)とは?・・・・・・江戸の昔から、商店(店舗兼住宅)は、軒を大きく前面に張り出した「出桁造」と呼ばれる建物が一般的であった。しかし、大正12年(1923)の関東大震災以降は、復興により土地区画整理事業を実施し道路幅を拡張したため、それぞれの敷地は減歩により面積が小さくなり、軒を出す余裕も無く、敷地イッパイに建てざる得なくなった。さらに、耐火性を向上させるため、建物の外壁を不燃材(モルタル・銅板など)で覆うこととなった。 このような状況の中から「看板建築」と言われる、建物の道路面を平坦な壁のようにし、モルタル・銅板などで仕上げた建物が、土地の狭い下町を中心に昭和初期に広まった。・・・・・・・・「看板建築」は、けして看板・広告を標示している建物でなく、“看板”のように平坦な外壁面の建物を言う。一般に木造2階建てが多く、内部は昔ながらの間取り・造作の家が多い。・・・・・・・・・・モルタル系の看板建築では、モルタルで装飾の唐草模様・曲面・円柱などをデザインした建物が多くみられる。・・・・・・・・・銅板系の看板建築は、銅板の組み合わせで幾何学模様を創り、外壁を飾ることが多い。

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