恵比須~目黒
山手線の恵比須から目黒まで、目黒川の西側をまわって、1万1千歩、8kmの散歩です。
①観音坂~別所坂・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・観音坂・・・・・・・恵比寿駅前の「恵比須銀座」通りを直進すると、中目黒台地を上る観音坂に至る。・・・・・・・・坂下には安永8年(1779:江戸時代)に建てられた「道しるべ」が残っている。坂の途中には、享保4年(1719:江戸時代)に流行した悪病が退散したお礼に建てられた馬頭観世音の堂(写真は一昨年撮影)がある。
・・・・・・・・・・・・別所坂・・・・・・・・観音坂を上がりきると、区境となり渋谷区から目黒区に入る。ここが、別所坂の頂部、これより急な坂を下り目黒川に向かう。・・・・・・・・坂上は階段となっており、ここには江戸時代の「庚申塔」が残されている。・・・・・・・・・傾斜角13°、勾配23%の坂はきつく、ヒールの高い靴を履いた娘は転ばないよう要注意!
②なべころ坂・・・・・・・・・・・・別所坂を下り、目黒川を渡り、山手通りを横断し、中目黒4丁目に入ると、アーバンハイツ中目黒という大きなマンションがある。 その北側を東に向かって下る坂が、鍋が転がるほどの急な「なべころ坂」。(ほんとか?)
・・・・・・・・・・・・・藤の庚申・・・・・・・・・・なべころ坂を上がりきると、「藤の庚申」 とよばれている2基の庚申塔がある。 昔、ここに藤の大木があったことからつけられた愛称らしい。 今は藤棚の下に庚申塔が移されている。・・・・・・・・・大きな庚申塔は貞亨元年(1684)の銘と、 「両親二世安楽の為に」 という願文が刻まれている。 小さな庚申塔は元禄元年(1688)と刻まれている。・・・・・・・・・・道端に庚申塔がある町は、いいね!
③現代彫刻美術館・・・・・・・・・・・・浄土宗長泉院の住職であった故・渡辺泰裕が、現代彫刻家の作品を寺院の敷地内に展示・開館した美術館。展示は美術館の建物の中だけでなく、屋外にも多くが展示されている。・・・・・・・・・箱根の彫刻の森美術館の都心バージョンだ!・・・・・・・・・・無料で誰でも自由に見ることができる。ただし、犬、猫はダメだ。
・・・・・・・・・・・・長泉院・・・・・・・・・・宝暦11年(1761)創建の浄土宗の寺院。
・・・・・・・・・・・・長泉院付属現代彫刻美術館・・・・・・・・・・・昭和57年(1982)に完成した本館建物。平面は六角形を基本に構成されている。外壁はマホガニーレッドという花崗岩。
・・・・・・・・・・・・・屋外展示
④こんなところにも!・・・・・・・・・・・現代彫刻美術館を出て少し行くと、ナント石垣の上に庚申塔が! 「馬喰(ばくろう)坂上の庚申塔群」だ。 江戸時代の塔が4基並んでいる。・・・・・・・・・目黒のあたりは、庚申信仰が盛んだったようだ。 村々で建てたようだね。
⑤H邸・・・・・・・・・・目黒3丁目の邸宅・・・・・・・・・・古そうですが、年代不詳。元医院だったのか? 玄関らしきところが2か所ある。棕櫚の木の右側、つい数年前まで開業していたような玄関だ。 もう一つは、カーブミラーの右側、木造の玄関だが、よく見ると屋敷風の造りになっていた。(しょっとしたら御殿医かも?)
⑥目黒寄生虫館・・・・・・・・・・・歩いていると、世の中、変なものに出くわすこともある。今日は、ナント! “寄生虫館”だ。 そうです、あのサナダ虫、回虫の寄生虫だ。・・・・・・・・“世界でただひとつの寄生虫の博物館” 昭和28年(1953)、医学博士:故・亀谷了が私財を投入して設立した。 チョイト、気持ち悪いが“入館無料”につられ拝見した。・・・・・・・・・・・1・2階の展示室を一通り拝見し、どうやら凄い研究の成果のようだ。感動した。 その研究は学界でも継承され、維持されてきている。・・・・・・・・・帰りには、今後の研究の一助に、少額の寄付をしてきた。
⑦目黒新橋・・・・・・・・・・・・・江戸時代から目黒川の現在地(上を通るのは目黒通り)にかけられていた橋。 もちろん当時は木橋だ。 昭和8年(1933)にア-チ橋としてかけられ、以後修復が何度か行われているが、当時の姿を残している。・・・・・・・・・聖橋に似ているね!
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