小名木川
昨日の続きで、清澄白河駅から歩こう。 駅前で東へ行くか、西へ行くか、南へ行くか、北へ行くか悩んでいたら、目の前を美人が東へスーと通過、“即、決まり!”私も東の方へ歩きはじめた。 計画性の無い散歩であり、途中から小名木川の川沿いに歩き、結果は都営新宿線の東大島駅までの散歩となった。 1万5千歩、10km。
①清洲寮 ・・・・・・・・・・・清澄白河駅の東、清洲橋通りに面して建つ、昭和レトロのアパート。今日は前を素通り。
②小名木川・・・・・・・・・・・旧中川と隅田川を結ぶ全長約5kmの運河で、小名木川(おなぎがわ)は江東区を東西に流れている。・・・・・・・・・・徳川家康がデズニーワールドに近い千葉県行徳から塩を府内に運搬するため、川の名となった小名木四郎兵衛に命じて、開削させた運河。・・・・・・・・・今日は、小名木川に架かる全16橋の内、隅田川寄りの2橋を除く、残り14橋を制覇した。計画性ある散歩であれば、美人に惑わされることなく、隅田川寄りの橋から順に歩いていたのだが、残念!
・・・・・・・・・・・・・萬年橋 (まんねんばし)・・・・・・・・小名木川が隅田川に流れ込む直前に架けられた橋。 昭和5年(1930)に竣工した、タイドアーチ橋。 震災復興橋で、工事費は約33万円也。 (写真は今年1月撮影)
・・・・・・・・・・・・・高橋(たかはし)・・・・・・・・隅田川寄りから2番目に架かる橋。 旧橋は昭和5年にアーチ橋として架けられていたが、昭和49年(1974)地下鉄大江戸線建設に伴い現橋に架けかえられた。橋上は清澄通りで幅員は25mある。・・・・・・・写真は西深川橋から遠望した高橋。
・・・・・・・・・・・・西深川橋(にしふかがわばし)・・・・・・・・隅田川寄りから3番目に架かる橋。 橋長56mの1径間曲弦鋼製ワーレントラス橋、昭和5年に開通した震災復興橋の一つ。工事費は約16万円。・・・・・・・・・今日は、この橋から小名木川沿いに歩いてきた。
・・・・・・・・・・・・東深川橋(ひがしふかがわばし)・・・・・・・・旧橋は昭和5年(1930)に完成したゲルバー橋であったが、昭和53年(1978)に現橋に架け替えられた。
・・・・・・・・・・・・川に沿い遊歩道が整備されている。遊歩道は誰が掃除しているのか、最後の中川にぶつかるまで、総延長5km程の沿道は綺麗に清掃され、犬猫のウンチもなく、カップめんの容器もなく、気持ちよく歩けた。感動した!
・・・・・・・・・・・・また、遊歩道を歩いていると、尿意をもようし、どこぞの館に駆けつけたくなることが多い。 江東区は心得たもので、遊歩道の途中に案内図が設置されている。 この案内図に助けられた人は多いと思うよ!
・・・・・・・・・・・・大富橋(おおとみばし)・・・・・・・・・・こちらも、昭和5年に旧橋が架けられたが、平成8年(1996)に単純鋼床版箱桁の現橋に架け替えられた。
・・・・・・・・・・・・新高橋(しんたかばし)・・・・・・・・・・現存する震災復興橋の一つで、西深川橋とと同一タイプ、同一サイズであった。単純曲弦ワーレントラス橋、昭和5年(1930)完成、工事費は15万円也(内地米10㎏が1円50銭の時代)。
・・・・・・・・・・・・新高橋と次の新扇橋の中間で、小名木川は大横川と十文字に交差する。新高橋から正面に新扇橋を望む。左:スカイツリー方向から、右:東京湾方向に横切る大横川。
・・・・・・・・・・・・川の交差点には、常夜灯が! 夜の交差点は衝突事故が多いのか?・・・・・・・・・交差点には江戸時代船番所が在り、年貢・役銀などを徴収していたそうだ。
・・・・・・・・・・・・新扇橋(しんおおぎばし)・・・・・・・・・・こちらも、旧橋は震災復興橋であったが、昭和48年(1973)に現在の橋に架けられた。現橋は、トラスランガー桁、橋長57.3mの、チョイト華奢に見える橋だ。
・・・・・・・・・・・・・新扇橋と次の小松橋の間に扇橋閘門がある。・・・・・・・・・小名木川の両端の隅田川と旧中川の水位が2m程異なるため、パナマ運河のように閘門に船を入れゲートで仕切って水位を調整する施設。昭和52年(1977)に事業費約30億円を投じ完成した。
・・・・・・・・・・・・小松橋(こまつばし)・・・・・・・・・・コレまた、震災復興橋だ。昭和5年(1930)完成の曲弦ワーレントラス橋。 工事費は16万円也。
・・・・・・・・・・・・小名木川橋(おなぎがわばし)・・・・・・・・・・昭和63年(1988)に架け替えられた、3径間連続鋼床版鈑桁橋。橋の上には四ッ目通りが通っている。・・・・・・・・・・取り壊された旧橋は、こちらも震災復興橋で、昭和4年(1929)に工事費36万円で架けられた。
・・・・・・・・・・・・小名木川クローバー橋・・・・・・・・・・・・隅田川から10番目の橋は、小名木川と横十間川が十文字に交差するど真ん中に、X型に架かる歩行者自転車専用橋だ。平成6年(1994)竣工。・・・・・・・・車が通らないので、皆さん安心して、結構、楽しそうに渡っているようだ。
・・・・・・・・・・・・・橋の中央から、西(小名木川:隅田川方向)、北(横十間川:スカイツリー方向)、東(小名木川:旧中川方向)、南(横十間川:東京湾方向)の順に遠望。
・・・・・・・・・・・・小名木川橋梁・・・・・・・・・・小名木川橋梁は、JR東日本の越中島支線の鉄道橋である。・・・・・・・・・昭和4年(1929)竣工した、下路式ワーレントラス+下路式プレートガーダー形式の、白いトラス桁が特徴的な橋梁だ。橋梁は複線対応で造られているが、レールは単線のみの敷設である。
・・・・・・・・・・・・進開橋(しんかいばし)・・・・・・・・・・昭和42年(1967)に架けられた、ゲルバー橋。 橋上は明治通り。
・・・・・・・・・・・・この辺りは遊歩道が水面の高さに近く、川底を歩いているようだ。
・・・・・・・・・・・・砂島橋(すなしまばし)・・・・・・・・・・名前の通り、大島と北砂を結ぶ、歩行者・自転車専用橋。昭和54年(1979)完成。
・・・・・・・・・・・・・・砂島橋の近くに、遊歩道に面し「小名木川旧護岸」が保存されている。旧護岸の左端に江戸時代の在来護岸の天端が標され、その上には昭和になって嵩上げした位置が順次標されている。・・・・・・・・・嵩上げ分だけ、0メート地帯として地盤沈下した証だ! 江戸時代の護岸はほとんどが水位より低い位置に沈んでいる! スゴイ、沈下量!
・・・・・・・・・・・・丸八橋(まるはちばし)・・・・・・・・・・昭和47年(1972)に架けられた単純合成鈑桁の橋。上には丸八通りが通っている。
・・・・・・・・・・・・塩の道橋(しおのみちはし)・・・・・・・・・・小名木川が塩を運ぶルートであったことに由来し命名された自転車・歩行者専用橋。平成20年(2008)の架設。
・・・・・・・・・・・・番所橋(しおのみちはし)・・・・・・・・・・小名木川16番目の橋は、番所橋(ばんしょばし)。昭和35年(1960)に架けられた単純鋼桁橋。 橋の近くに、中川船番所資料館がある。・・・・・・・・橋は、只今塗装工事中。
・・・・・・・・・・・・・長い距離、御苦労様、旧中川との合流点。
③東大島駅・・・・・・・・・・ホームが旧中川の真上にあり、駅の出入り口は川の両岸に在る。チョイト、変わった駅だ! 都営地下鉄新宿線の駅で、昭和53年(1978)開業。
・・・・・・・・・・・・・ホームの窓から眺めると。
●・・・・・・・・・・・今日の散歩は、帰宅後、このブログをまとめるのに疲れた!