浅草橋~東京
再び猛暑到来! 午後は35度を超えると聞き、散歩は午前中にした。 我が家(浅草橋)から東京駅まで、1万2千歩、9kmの散歩です。
①福井ビル・・・・・・・・・私の住む浅草橋2丁目に建つの福井ビル。私が生まれる以前から在り、大正から昭和にかけ建てられたと思われる。・・・・・・・・・小柄で目立たないビルだが、地下には店舗(喫茶店)があった、エレベータもある。
②旧柳北小学校 ・・・・・・・・・・浅草橋駅北側に残る震災復興小学校。明治9年(1876)の創立で、現在残る鉄筋コンクリート造3階建ての校舎は大正15年(1926)に完成した。・・・・・・・・・・柳北(りゅうほく)小学校は平成13年(2001)に閉校となり、その後昨年までフランス大使館が借り受けフラン人学校として使用していた。 そして、今年からは「柳北保育園」の看板が掲げられた。 高齢化が進むと10年後ぐらい先には「柳北老人クラブ」に変わっているかも?
③左衛門橋・・・・・・・・・・・浅草橋駅西口から南へ100m程行くと、神田川下流から柳橋、浅草橋に次ぐ三番目の橋で、震災復興橋の一つ左衛門橋(さえもんばし)がある。 現在の橋は昭和5年(1930)に架けられたが、平成12年(2000)に、親柱、高欄、橋灯などが補修・整備された。復興橋として当時のものは床板下のアーチ桁の部分だ! 橋上を歩いていると見えないので残念!・・・・・・・・・・この橋のセンターラインから上流側は千代田区、下流側の右岸側半分は中央区、左岸側の半分が台東区で、千代田区・中央区・台東区の境界線が橋の上に在る。・・・・・・・・・・我が家からは一番近い橋で、子供の頃は四手網を持って神田川でハゼを獲って遊んだことを思い出す。
④龍角散ビル・・・・・・・・・・“ゴホン!といえば、龍角散”の本社ビル。 大成建設の設計・施工により平成3年(1991)に竣工した、幻の花崗岩“ベネチアン・ゴールド”の外装がひときわ際立つビルだ。(平成4年グッドデザイン賞受賞建築)・・・・・・・・缶に入った生薬の龍角散はきめの細かい粉末で、付属の小さな匙ですくい口元に運ぶと、鼻息ですっ飛び慌てふためく薬だ。 また、口に含み飲み込むときは、口の中で鼻孔に入り、これまた慌てふためくことになる。 飲み込むと、スッキリ、爽やか、いい薬です。 我が家の常備薬!
⑤大和橋ガレージ・・・・・・・・・・千代田区神田岩本町3丁目、靖国通りと一ツ橋通りが交わる三叉路が「大和橋交差点」。 かつては、交差点下に神田川支流の旧竜閑川が流れ、交差点には大和橋が架けられていた。・・・・・・・・戦災の瓦礫などが竜閑川に捨てられ、埋め立てられた。 昭和27年(1952)、この橋下にガレージを造るべく、民間企業が都から許可を得て工事に着手した。 約60~70台程が駐車できるスペースがあるらしい。・・・・・・・・・現在は閉鎖しているようだ!
⑥旧東京市常盤尋常小学校・・・・・・・・・・・日本橋の日銀の近くに建つ、震災復興小学校の一つ、昭和4年(1929)に建て替えられた中央区立常盤小学校(旧東京市常盤尋常小学校)。半円形の窓が特徴で、内なる感情を特異な形状で表現した、表現派の建築だ。
⑦旧東京国際郵便局・・・・・・・・・・・・昭和39年(1964)に竣工した現存する逓信ビルと、既に取壊された旧東京郵政局ビル、そして昭和43年(1968)に竣工した旧東京国際郵便局は共通のデザインで建てられていた。各階のひさしが床板のように伸び、それを円柱が支えている、特徴的デザインの旧郵政のビルだ。・・・・・・・・・・旧東京国際郵便局、逓信総合博物館は近々取壊され、隣の跡旧東京郵政局ビル跡地と一体で再開発されることになった。
⑧逓信ビル・・・・・・・・・・・・小坂秀雄(郵政省)の設計により、昭和39年(1964)に完成したビル。日本電信電話株式会社(NTT)本社で、かつ逓信総合博物館(ていぱーく)が入居している。このビルの周りには、NTTコミュニケーションズ大手町ビル、旧東京市外電話局(現:アーバンネット大手町ビル)、旧東京国際郵便局、旧東京郵政局ビル(更地)など、旧郵政省系の建物が多く存在していた。・・・・・・・・逓信総合博物館は、この8月にて閉館することとなった。
・・・・・・・・・・・・逓信博物館には、20年程前に、私がコレクションしていた大正・昭和初期の絵葉書200枚程を寄贈したことがある。 今日は、全てが見納めのつもりで、ガラガラ状態の館内を、ゆっくり見て回ってきた。
⑨NTTコミュニケーションズ大手町ビル・・・・・・・・・・・再開発で、逓信ビルなどと共に取り壊される運命のビル。 昭和36年(1961)に竣工した地上7階/地下3階のビル。
⑩大手町ビル・・・・・・・・・・・逓信ビルの斜め前に、高さはさほどではないが、かなり横に大きなビル(約200m×約40m)がある。 これが昭和33年(1958)に竣工した、高度成長期を代表する大手町ビルだ。・・・・・・・・・・昭和33年は、岩戸景気が始まった年、東京タワーができた年、石原裕次郎の「嵐を呼ぶ男」がヒットした年、「月光仮面」が放送開始された年、石川さゆりが生まれた年。そして、私は12歳で若かった年!
⑪JPタワー・・・・・・・・・・東京駅前の御存じ、旧中央郵便局。・・・・・・・・・・タワーは地上38階(約200m)の高層棟と、旧中央郵便局を部分保存した低層棟から構成している。 低層棟には、日本郵便初の商業施設は「KITTE(キッテ)」がオープンした。
⑫東京駅・・・・・・・・・・・こちらも、御存じ、東京駅。 復元工事も完了し、見物客も減少し、ゆっくり見学が可能となった。・・・・・・・・・・辰野金吾の設計により、大正3年(1914)に建設された東京駅丸の内駅舎は、戦災で大破し、応急修理したままで、戦後60年以上経過したが、やっと、旧来のドーム屋根、総3階建てに復元された。
・・・・・・・・・・・・東京駅開業時のホーム支柱・・・・・・・・・・大正3年(1914)の開業時から残っているホーム支柱が、5・6番線ホームに在る。(写真:緑に塗られた支柱) また、この部分のホーム上屋は木造だ!
「散歩」カテゴリの記事
「鉄道」カテゴリの記事
- 京急大師線 (川崎大師~京急川崎)(2019.07.17)
- 京急大師線 (小島新田~川崎大師)(2019.07.10)
- 井の頭線 (駒場東大前~渋谷)(2019.07.08)
- 井の頭線 (下北沢~駒場東大前)(2019.07.03)
- 井の頭線 (明大前~下北沢)(2019.06.28)
「建築」カテゴリの記事
- しばられ地蔵(2018.03.17)
- 京成団地~平和交通本社(2018.03.13)
- 高砂~亀有(2018.03.11)
- 日本橋(2018.03.10)
- 立会川~西大井(2018.03.06)