平井~新小岩
総武線平井駅から歩きはじめ、新小松川橋を渡り新小岩駅まで、1万4千歩、10kmの散歩です。
①平井の花街・・・・・・・・・・・・・平井駅の南側近くに花街があったことは知っていた。 60年以上東京に住んでいて、平井駅のどの辺に花街があったのか、場所は知らなかった。 祖父も、親爺も私に教えずに死んだ。小・中・高等学校・大学でも教えてくれず。不徳の致すところ也。・・・・・・・・今日、駅南側の裏通りの呑み屋街らしきところを、丁寧に歩いてみたら、花街の名残の料亭と御対面でき、“オー、此処だったのか!”、一瞬の感動を経験した。
・・・・・・・・・・・・平井の花街は、大正12年(1923)の関東大震災後に、被災者がこの地に住むようになり、必然的に花街も誕生したらしい。私の知らない戦前には、芸妓250人、置屋45軒、待合30軒あったそうだ。 戦後は、空襲で壊滅した町に復活したものの、時代が変わり昭和50年代に幕を閉じた。・・・・・・・・今は、「料亭 まじま」が一軒営業している。
②善通寺・・・・・・・・・・・平井1丁目の荒川べりに複数の寺が並んでいる。その一つに、浄土真宗本願寺派で、康正年間(1455~1457=室町時代)に創建された善通寺がある。以前は小松川村にあったが、大正4年(1915)荒川の開削工事により現在地に移転した。・・・・・・・・本尊は、中将姫が織ったという蓮糸織阿弥陀如来曼陀羅。中将姫とは奈良時代の藤原氏の娘で、超美女だった(?)。しかし、継母によって身に危険を感じ、大和の当麻寺の尼となった。・・・・・・・・・・奈良の当麻寺は大学生の時に一人旅し、この時のある出来事(ナイショ!)が、工学部に在籍していた私が文学部の講義も受講する切っ掛けとなった。(懐かしい、青いレモンの思い出だ!)
・・・・・・・・・・・・・・【余談】 当麻寺に入った中将姫は薬草の知識も学び、その処方を世話になった大和の藤村家に伝授した。それが藤村家家伝の薬・中将湯となった。 明治26年(1896)、津村家では「中将湯本舗津村順天堂」創業した。 津村順天堂はバスクリンで知られているが、バブル期に経営の多角化を図り失敗し、現在は「バスクリン」の商号・商品は手放され、アース製薬の子会社が引き受けている。
③最勝寺・・・・・・・・・・善通寺から3寺隣りの、天台宗の牛宝山明王院最勝寺。・・・・・・・・・貞観2年(860=平安時代初期)に隅田川畔(現在の墨田区東駒形)に草創された寺。大正2年(1913)、駒形橋の架橋工事により現在地(江戸川区平井)に移転した。・・・・・・・この寺は、“五色不動”の一つ、“目黄不動尊”で知られている。・・・・・・・・ちなみに他の“五色不動”は、“目黒不動”瀧泉寺(目黒区)、“目白不動”金乗院(豊島区)、“目赤不動”南谷寺(文京区)、“目青不動”教学院(世田谷区)、“目黄不動”永久寺(台東区)・・・・・目黄は複数あるようだ。・・・・・・・・・・本日、目黄不動は不動堂でお休み中、拝顔できず!
④小松川大橋・・・・・・・・・・・・小松川大橋(こまつがわおおはし)は国道14号(京葉道路)が荒川を渡る橋で、上流側が「小松川橋」、下流側が「新小松川橋」と呼ばれる。・・・・・・・全長495mの鋼ゲルバー箱桁橋、昭和44年(1969)に竣工。・・・・・・・・秋晴れの下、風もなく、爽やかな気分で橋を渡る!
⑤光福寺・・・・・・・・・・江戸川区松島1丁目にある、天文元年(1532)に開山した真言宗の寺。 今年の春に来たときは新緑で美しかった、今日は侘びしい秋色だ!・・・・・・・・・本堂左側の不動堂には、聖観音が安置されている。この観音さまは、住職一代に一度しかご開帳出来ないことになっており、その度毎に衣の色が変わっていることから「衣更観音」と呼ばれているそうだ。・・・・・・・・・一度、御開帳を見てみたいね!
⑥新小岩駅南北自由通路整備・・・・・・・・・・・・総武本線新小岩駅は1日あたり約14万人の乗降客が利用する駅だが、南北の往来は駅隣りの都道を利用することになり、そのため、駅によって南北が分断されているイメージがあった。・・・・・・・JR、葛飾区では、今年度内に着工し、平成30年度の供用開始を目標に、南北間を貫く自由通路を整備することになった。・・・・・・・・・・便利になり、明るくなり、良いね!
・・・・・・・・・・・・・駅南側の「ルミエール」商店街を真直ぐ駅に向かうと、、、、、、
・・・・・・・・・・・・・・駅南口前ロータリーに出る、正面には改札がある、、、、、、、、
・・・・・・・・・・・・・・南口改札を入り直進すると北口改札に出る、、、、、、
・・・・・・・・・・・・・・北口改札からは直進して蔵前橋通りへ伸びる駅前通りがある、、、、、
・・・・・・・・・・・・・・この、ルミエール商店街から南口改札につながり、ホーム下をぶち抜き、北口に至る一本の真直ぐな動線が幅10mの自由通路になるのだ。・・・・・・・・完成が楽しみだ、乞うご期待!