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2013年11月20日 (水)

鮫洲~品川

京浜急行鮫洲駅から品川まで、旧東海道の散歩です。 1万1千歩、8km。

①鮫洲駅・・・・・・・・・吹きっ晒しの島式ホーム1面2線の両外側に通過線が有り、やたらめったら急行・特急などが通過する駅だ。1本通過するのを待つ程度なら我慢できるが、2・3本の列車の通過待ちは、気短な人間には堪える駅である。・・・・・・・明治37年(1904)に開業し、平成3年(1991)高架駅となる。

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・・・・・・・・・・・・・私と同じ初老の年代の人に“鮫洲に行ってくるよ”と言えば、免許取得・免許更新で鮫洲運転免許試験場へ行くことであった。 最近は最寄りの警察署でも更新でき、鮫洲へ行く用事も無くなったね! 昨日のブログにも書いたが、早朝の電車から人がゾロゾロ降りて、代書屋街の道を歩き、空いている代書屋に飛びこむ景観も見られなくなった。 朝の旧東海道も静かになった。

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②海晏寺・・・・・・・・・旧東海道から第一京浜国道の向かい側に、煉瓦塀の海晏寺(かいあんじ)が見えたので、好きな煉瓦塀に引き寄せられ立ち寄ってきた。・・・・・・・・・・建長3年(1251=鎌倉時代)に臨済宗の寺として開山した。 本堂は鉄筋コンクリート造で、戦後の再建。・・・・・・・「鮫洲」の地名は、海晏寺の本尊:観音像が品川沖でかかった鮫の腹から出た物と伝えられていることに由来するらしい。

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③海雲寺・・・・・・・・・・・・旧東海道にもどり、曹洞宗の海雲寺です。 この寺は、建長3年(1251=鎌倉時代)に近くの海晏寺内に建てた「庵瑞林」に始まるそうだ。慶長元年(1596)に海晏寺の和尚により開山し、曹洞宗に改められ、寛文元年(1661=江戸時代)海雲寺になった。・・・・・・・・・正面2堂のうち、右側が本堂で、左側は荒神堂で千躰荒神を祀っている。江戸時代から「品川の荒神さん」として知られている。

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・・・・・・・・・・・・・・千躰荒神王は火と水の神で、台所の神である。今月の27日、28日は「千躰荒神大祭」で御開帳があるので、参拝してお札を授かると火事に安心できるようだ。・・・・・・・・・・荒神堂の中には多くの扁額が奉納され、格天井には纏が描かれている。

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④品川寺・・・・・・・・・・海雲寺の北隣に真言宗醍醐派の品川寺(ほんせんじ)がある。大同年間(806~810=平安時代初期)に創建された古刹で、江戸六地蔵、第一番のお地蔵さんが出迎えてくれる。・・・・・・・・・・・江戸六地蔵とは、深川の地蔵坊正元が、宝永3年(1706)に発願し、江戸の出入口6箇所に地蔵菩薩像を造立した。病気平癒を地蔵菩薩に祈願したところ無事治癒したため、京都の六地蔵に倣って造立したものである。像高はいずれも270cm前後である。第一番から第五番までの5体は現存し、第六番(江東区永代寺、千葉街道沿い)は明治元年(1868)に廃仏毀釈により取り壊された。・・・・・・・第一番・・・品川寺(旧東海道沿い)   第二番・・・東禅寺(浅草、奥州街道沿い)   第三番・・・太宗寺(新宿、甲州街道沿い)   第四番・・・眞性寺(巣鴨、旧中山道沿い)   第五番・・・霊巌寺(深川、水戸街道沿い)

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・・・・・・・・・・・・・・大正12年(1923)に竣工した鉄筋コンクリート造の観音堂(本堂)。

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・・・・・・・・・・・・・・境内には、幹周り5.35m、樹高25m、樹齢600年の大イチョウが、ギンナンの実を大量に落として黄葉している。

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⑤竹内医院・・・・・・・・・・青物横丁駅近くに明治40年(1907)に建てられた、ノスタルジックで素敵な医院だ。現在は3代目の院長で、祖父の代から続く医院らしい。診察室には最新設備が整っているそうです。・・・・・・・・・・専門は耳鼻咽喉科なので、一度診察を受けてみたいが、我が家から遠すぎる!

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⑥明治期の蔵・・・・・・・・・・・街道沿いの住宅の蔵。 ここの主人の話では、「明治時代に本家からここへ移設した蔵で、関東大震災(1923)では壊れ、2年かけ修復した。」とのこと。 チョイト、傷んできたようで、そろそろ心配らしいね。

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⑦旧交番跡・・・・・・・・・・・・目黒川に架かる品川橋の南詰めに残る交番跡。建築年代不詳。

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⑧養願寺・・・・・・・・・天台宗の養願寺は、正安元年(1299)に創建された寺。

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・・・・・・・・・・・・・・・養願寺の裏手に、長い煉瓦塀(正徳寺の塀のようだ)がある。 歴史のありそうな塀で、調べてみたくなった。

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⑨法禅寺・・・・・・・・・・・・・・浄土宗の法禅寺は、明徳元年(1390=室町時代)に創建された。・・・・・・・・この寺の門には煉瓦が使用されている。門柱も重厚で、建てられた経緯が気になるね。

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⑩善福寺・・・・・・・・・・今日の散歩で、一番印象深かった寺で、時宗の善福寺は、音響山伝相院と号す。 永仁2年(1294=鎌倉時代)に開山した。・・・・・・・・本堂を見ると、ナンダ!この荒れようは、廃寺のような雰囲気だ! 外壁は漆喰で仕上げられているので、白っぽく、手入れが不足しているのか、木部まで白っぽくなり、カビが生えた寺のようだ。 よく見ると鏝絵(こてえ)だ、しかも作者は鏝絵の第一人者:入江長八である。・・・・・・・・・朽ちすぎた本堂が哀れになってきた。 文化庁で何とかならないものだろうか?

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⑪星野金物店・・・・・・・・・・・北品川明の金物屋さんで、明治時代の創業。 タイル張りの壁に、銅板の屋上と庇は昭和初期の建物か? 時代を感じるね!

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●・・・・・・・・・・・・・・・・・・八ツ山鉄橋には「旧東海道」のプレートがある。ここで私の旧東海道の散歩は終わり。・・・・・今日の散歩は、見るものが多すぎた! まだ写真も一杯あるが、これ倍以上書くとガイドブックになるので、ヤメタ!・・・・・・・あくまでも、健康の為の散歩だ!

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