神田川(後楽橋~江戸川橋)
三日前に、神田川沿いを最下流の柳橋から水道橋まで歩いたので、今日は続きを歩くことにした。 水道橋駅から江戸川橋駅まで、1万3千歩、10kmの散歩です。
・・・・・・・・・・事前に神田川には橋が何か所あるか調べてみたら、神田川は三鷹の「井の頭恩賜公園」内の池を水源として、杉並区・中野区・新宿区・豊島区・文京区・千代田区・中央区・台東区を流れ、両国橋の上流で隅田川に合流する。 全長24.6kmの一級河川で、架かる橋の数は150橋程はありそうだ。 一日の散歩で20橋程歩いても7日以上を要するので、完全制覇するにはチョイト時間がかかりそうだ!・・・・・・・のんびり、じっくり、慌てずに、攻めることにした!
①後楽園ブリッジ・・・・・・・・・・水道橋の上流に架かる歩道橋。後楽園の場外馬券売り場(黄色いビル)へ御用のある方は、ビルと直結するこちらが便利です。・・・・・・・・・・神田川と外堀通りをまとめて越える超える、昭和39年(1964)竣工した、橋長89.78mの3径間連続PC有ヒンジラーメン箱桁橋。
②後楽橋・・・・・・・・・・後楽園ブリッジが隣に完成するまでは、後楽園球場へ向かう人はこの橋を渡った。 関東大震災の復興橋の一つで、昭和2年(1927)に完成した、長さ21.0mの鋼橋です。
・・・・・・・・・・・・・・後楽橋の上流、神田川(左奥の橋が後楽橋)と日本橋川(右へ流れていく)の分岐点。 中央の建物は、神田川・隅田川を利用し、ゴミを搬出するする運搬船に清掃車から積みかえる集積施設。 神田川は昔から東京のゴミ搬出に貢献してきたのだ。・・・・・・・・・右の日本橋川に架かるのは三崎橋。 昭和29年(1954)に架け替えられた、長さ27.0mの鋼橋。・・・・・・・・さらに、三崎橋の右に明治時代のワーレントラス橋として小石川橋通りガードが現存している。
③小石川橋・・・・・・・・・・・日本橋川の分岐点上流に、平成24年(2012)に架け替えられた小石川橋がある。
・・・・・・・・・・・・・ここから、神田川の頭上に首都高5号池袋線が走る。
④船河原橋・・・・・・・・・・・・・外堀通り、目白通り、大久保通りが交差する「飯田橋交差点」に架かる船河原橋(ふなかわらばし)。 神田川は外堀通りの南側を上がってきたが、ここの交差点で、目白通りに沿って上がることになる。神田川が直角に折れて北上する。・・・・・・・・・船河原橋は交差点の中央で外堀通りを通す橋と、外堀通りから目白通りへ左折する部分に架かる橋の2本があり、共に船河原橋である。 現在の橋は、昭和44年(1969)に架けられた鋼製桁橋である。・・・・・・交差点が広く橋が架けられている感じがしない、存在感の無い橋だ。 まして、“飯田橋”交差点にあって、“船河原橋”と言っても、誰もピンとこないね!
・・・・・・・・・・・・・・神田川を下流から上がってくると、船河原橋をくぐりスグに右折し、外堀通りに架かる船河原橋をくぐることになる。
・・・・・・・・・・・・・上から眺めると、、、、、、左上から神田川を上がってくると、赤い縞模様の船河原橋をくぐり、写真右の飯田橋の手前で右折し、外堀通りの船河原橋をくぐる。
・・・・・・・・・・・・・・写真手前、外堀通りの船河原橋の下に顔を出す神田川。顔を出した直後に首都高が顔を踏みつけている!
・・・・・・・・・・・・・・「飯田橋」も、駅前にしっかり存在している。下を流れるのは外濠。 昭和4年(1929)完成の鋼製桁橋。
⑤隆慶橋 ・・・・・・・・・・・・船河原橋の上流に架かる隆慶橋(りゅうけいばし)は、昭和10年(1935)前後に架けられた現存する鋼橋である。・・・・・・・・・ここから、神田川は文京区と新宿区の区境を流れ上ることになる。
・・・・・・・・・・・・・・橋の袂、首都高の下は屋台の駐車場? 衛生管理が徹底されているのか、屋台の周りにはゴミが落ちていない、屋台もスグに稼ぎに出られるように整備されているようだ?
⑥新隆慶橋・・・・・・・・・・・隆慶橋の上流側に平成18年(2006)に完成した新しい橋。
⑦白鳥橋・・・・・・・・・・・白鳥橋付近は、神田川が直角に近い角度でカーブするため、通称「大曲(おおまがり)」と呼ばれている。 私のおぼろげな記憶では、都電の停留所「大曲」がかつてあったと思う。 ここには明治時代に架けられた「大曲橋」があったが、その後架け替えられ白鳥橋となった。・・・・・・・・・コンクリート製の親柱が、チョイト古そうだ!
・・・・・・・・・・・・・・・・昭和10年頃の白鳥橋
⑧新白鳥橋・・・・・・・・・・・・川筋に対し斜めに架かる新白鳥橋。昭和46年(1971)完成。
⑨中之橋・・・・・・・・・・この橋から江戸川橋にかけ同じような橋が続く。 どうも護岸整備などで架け直されたようだ?
・・・・・・・・・・・・・・中之橋の前には、平成12年(2000)建てられた、地上21階建ての「トッパン小石川ビル」がある。 岡田新一の設計。 柔らかな曲面で構成されたデザインは、安らぎを感じるね!
⑩小桜橋・・・・・・・・・・・ピンクの欄干は小桜橋。・・・・・・・・橋とは関係ないが、昭和30年代に映画・テレビで活躍した喜劇女優に小桜京子がいたね! 柳屋金語楼の姪で、面白い役者だったけど、知る人は少なくなった来た。
⑪西江戸川橋・・・・・・・・・・・小桜橋に似た橋。
⑫石切橋・・・・・・・・・・・・こちらはmグレーの色に塗られた橋。
⑬古川橋・・・・・・・・・・・・平成19年(2007)頃、護岸工事が行われ、橋も架け替えられた。
・・・・・・・・・・・・・・小日向神社・・・・・・・・・・文京区小日向の高台にある神社。小日向神社は、近くにあった氷川神社(天慶3年(940)建立)と八幡神社(貞観3年(860)建立)を合祀して明治2年に小日向神社とした。 小日向の鎮守さま。
⑭掃部橋・・・・・・・・・・・・こちらも、平成19年(2007)頃、護岸工事が行われ、橋も架け替えられた。
⑮華水橋・・・・・・・・・・・・・こちらの華水橋(はなみずばし)も、最近架け替えられた橋だ。
・・・・・・・・・・・・・・・華水橋の北の高台に上る坂の途中に、天台宗寺院の妙足院がある。妙足院は、寛文年間(1661-1673)に創建された。本尊の大日如来は、慈覚大師が唐で賜った像で霊験あらたかだと言われている。・・・・・・・小さな寺院で、通りすがりの私は、チョイトお立ち寄りしてきた。 賽銭を入れたら、丁度、住職らしき方がおられ、線香をつけ、リンを鳴らしてくれた。 私はあわてて、合掌! 合掌を終えると、御供物の落雁をいただき、恐縮する次第であった。 次回、訪ねたときは賽銭を奮発して、今日の10円から、100円にしよう!
⑯江戸川橋・・・・・・・・・・・・・・都内では、チョイと知れた桜の名所だが、橋自体は極普通の新しい橋で、話題性が無いね!
・・・・・・・・・・・・・・・鷺坂(さぎざか)・・・・・・・・・・江戸川橋の北東にある、チョイト情緒ある坂。坂の上は、住宅地で堀口大学(詩人・仏文学者)などが住んでいた。この堀口大学や、近くに住んでいた詩人の三好達治、佐藤春夫らによって「鷺坂」という坂名がつけられた。 勾配は急であるが、江戸の香がする坂だ。
・・・・・・・・・・・・・・江戸川橋の脇では正月飾りを売っていた。・・・・・・・・・私も帰って、そろそろ正月の支度にとりかかるか!
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