赤羽~志村坂上
赤羽駅から都営三田線志村坂上駅まで、1万歩、7kmの散歩です。
①赤羽台団地・・・・・・・・・・・・現在の住居表示では赤羽台1丁目と2丁目の大部分を占める、赤羽駅西側の大規模団地である。 団地のある台地は、軍服・軍靴・背嚢に至るまで被服軍装を担っていた陸軍被服本廠の跡地である。明治時代には被服倉庫があったが、大正8年()1919に全施設を本所(現:震災慰霊堂のある墨田区横綱2丁目)から移転した。 戦後は、朝鮮戦争終了まで、米軍に接収されていた。・・・・・・・・昭和37年(1962)、日本住宅公団赤羽団地が建設されたが、当時23区内では1000戸を超える大規模団地であった。 団地は、戦後の新しいい生活様式・設計思想を組み入れ、4・5階建ての中層棟、7階建ての高層棟、スターハウスなどが単調な景観とならないように組み合わされた。 また、敷地内の学校・商店街・郵便局・診療所・集会所・公園なども団地内のコミュニティを維持する配置となっている。 当時は人気も高かく憧れの団地だった。
・・・・・・・・・・・・・築50年経ち、取り壊しの順番待ちとなった建物。 全55棟、3373戸の建て替えが始まっている、完了するまであと10年以上かかるかも?
・・・・・・・・・・・・・団地内の一部では、呼称も「ヌーヴェル赤羽台」と変わり、既に建て替えが完了している。 “四季を感じられる中庭を囲むように新しい棟が建ち並び、やすらぎの場を提供している”と、都市再生機構は謳っている。 新しい街には商店街は無くなり、スパーがオープンしている。・・・・・・・・・・明るい景観となったが、私には冷たい人間関係になると感じられた。
・・・・・・・・・・・・・別の一画では、取り壊しが進み、一部は更地と化した。 50年前に建てた建築の職人、50年前から住んでいた住人、50年前に生まれ育って出て行った人、皆、見るのがつらい光景だ。 『あ、3階の右から4つ目の窓が私の家だった!』と思って、取り壊しを見ていたら、目が潤んできたので立ち去ることにした。
②赤羽台トンネル・・・・・・・・・・・平成4年(1992)に、赤羽台団地の下を、くぐり抜ける赤羽台トンネルが開通し、赤羽駅と北赤羽駅が直線的に結ばれた。 鹿島建設の施工。
③都営桐ヶ丘団地・・・・・・・・・・都営桐ヶ丘団地とは、赤羽台団地の西側に展開する「桐ヶ丘アパート」と「桐ヶ丘一丁目アパート」の総称である。「都営桐ヶ丘アパート」は、昭和34年(1959)~昭和50年(1975)に渡り建設された、約150棟、総戸数約2150戸からなるアパート。 「桐ヶ丘一丁目アパート」は、平成10年(1998)建設されている、約40棟、総戸数約1950戸である。 足し算すると、都営桐ヶ丘団地とは、昭和34年から建てられている約200棟、総戸数:4100戸の超巨大アパートである。・・・・・・・・今日は、団地の奥まで入らずに、「桐ヶ丘アパート」の中央商店街をチラリとみてきた。
・・・・・・・・・・・・・・表通りに面し堂々と商店街の看板が!
・・・・・・・・・・・・・・・営業中は、調味料などを売る店と、ガチャポンを並べてるおもちゃ屋、入口近くで餃子を売る店の3店舗ぐらいだ! 隣近所の店はシャッターが下りている。
・・・・・・・・・・・・・・・万国旗が空しくはためく、中央広場。 周囲の店はシャッターが上がる気配なし!
・・・・・・・・・・・・・・商店街の裏は、、、、、、、客が来ないのもわかるね!
④戸田橋の親柱・・・・・・・・・戸田橋(とだばし)は、板橋区と荒川の対岸の埼玉県戸田市を結ぶ橋。 最初の橋は明治8年(1875)に架けられた。2代目は大正元年(1912)に架けられたが震災にあい、3代目の橋が昭和7年(1932)に開通した。 その後、昭和53年(1978)に現在の橋に架け替えられた。・・・・・・・板橋区小豆沢公園には、3代目の橋の親柱が残されている。
⑤志村一里塚・・・・・・・・・・・・日本橋から、本郷、板橋に続く、中山道(国道17号)の三番目の一里塚が志村の一里塚。 ここの一里塚は正統派で、古墳のように、しっかりと土が盛られ、“塚”となっている。正統派でない一里塚は石碑でごまかしているようだ! ・・・・・・・・・一里塚に並んで写真右側の木造建築は、竹細工・竹ぼうき・ヨシズなどを扱う都内唯一の竹屋さん「斉藤商店」である。創業は明治22年(1889)です。建物は、昭和8年(1933)の中山道拡張工事にあわせ、建て替えられたそうだ!
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