千葉市美術館
今年最初のパソコン同好会の日で、千葉市稲毛まで行った帰り、「千葉市美術館」に寄ってきた。 ここの美術館は、前々から見たかった建物であった。 昨年の暮れ、私の敬愛する友(粋な姉さん)から、粋な姉さんも画がかれている「川瀬巴水展」が開かれていると、巴水の絵葉書で知らせてくれました。・・・・・・・・粋な姉さんから、粋な姉さんを、見に行きなと言われりゃ、行かなきゃ男がすたる! と言うわけで、今日の訪問です。
①千葉市美術館・中央区役所・・・・・・・・・・・平成6年(1994)、国立京都国際会館を手がけた建築家:大谷幸夫(1924~2013)の設計、清水建設の施工で建てられた。・・・・・・・・昭和2年(1927)竣工の旧川崎銀行千葉支店を曳き家により移動させ、鞘堂(さやどう)方式にて旧川崎銀行の建物をそっくり覆うように市民ホールとして再生した建物である。 地上12階/地下3階建てで、下層階は中央区役所で、上層階が美術館となっている。・・・・・・・・・近代的な大きな鉄骨造の建物の中に、昭和初期の銀行が保存されている、珍しいい建築だ!
②旧川崎銀行千葉支店・・・・・・・・・・・・昭和2年(1927)に、建築家:矢部又吉(1888~1941)の設計で川崎銀行千葉支店として建てられた。 昭和18年(1943)には吸収合併により三菱銀行千葉支店となり、昭和46年(1971)に銀行としての使命を終え、以後千葉市役所中央地区市民センターとして利用されていた。・・・・・・・・・矢部又吉はドイツ留学の経験を持ち、古典主義的手法を得意とした建築家である。 この建物は、銀行としてはそれほど大きな規模ではないが、本格的ネオ・ルネッサンス様式の堂々とした建築である。
・・・・・・・・・・・・・内部は8本の円柱が並ぶネオ・ルネサンス様式の空間を創っている。2階部分には廻廊が設けられている。・・・・・・・現在はコンサートなどで利用されている。
③「川瀬巴水展」・・・・・・・・・・・川瀬巴水(かわせはすい:1883~1957)は大正・昭和に活躍した浮世絵師・版画家で、名は知らなくても、おそらく多くの人は作品を見ていると思う。 日本各地を歩き、旅情溢れる風景画を数多く残している。 その巴水の作品230点程が展示されている。 あまりの多さに圧倒するね!・・・・・・・展示作品の多くは「渡邊木版美術画舗」所蔵である。 この所蔵先は浮世絵専門の画商で、ここで刷られた版画は「渡邊版」と呼ばれている。 その「渡邊版」の版画70点程も同時に展示されて、中に美人画の伊東深水の作品30点程も含まれていた。・・・・・・・・美人画もいいね! じっくり鑑賞!
・・・・・・・・・・・・内部は撮影禁止!・・・・・・・・・・巴水の作品は大田区立郷土博物館でも展示中です。