池袋~中井
池袋駅から、西武池袋線の椎名町駅、西武新宿線の中井駅を通り、都営大江戸線中井駅まで、1万2千歩、9kmの散歩です。
①東京芸術劇場・・・・・・・・・・池袋駅西口のシンボル的な施設で、学芸大附属小学校の跡地に、平成2年(1990)、東京都が総事業費320億円で建てた総合文化施設。 建物は大・中・小のホールと展示室を中心とした構成で、設計は芦原建築設計研究所、施工は大成建設・間・他6社のJV。・・・・・・・・・“でかい!”の一言。
②大きなアパート・・・・・・・・・・・・西池袋の裏通りに、40部屋以上ある木造のアパートがある。 ズラリ並んだ郵便受けはスゴイね!・・・・・・・・建物は昭和57年(1982)の建築。
③長崎不動尊・・・・・・・・・・・・西武池袋線の椎名町駅北口の正面に、旗がたなびき不動尊が祀られている。お堂は真言宗豊山派の金剛院山門へ向かう参道脇にある。・・・・・・・・不動尊は、金剛院の住職が昭和21年(1946)10月に地域の守護仏として祀ったものだ。 ちなみに、祀った年月は私の誕生日と同じ、私は仏の分身かも?
④小野田製油所・・・・・・・・・中落合3丁目で目白通りに面して、江戸時代から続く「玉締め法」と呼ばれる伝統的な技術で「ゴマ油」を製造・販売する小野田製油所。・・・・・・・・店と母屋を兼ねた建物は、昭和7年(1932)のモダンな建築。 左側に隣接する工場には2階の妻に屋号が標されている。 「ごま油」の老舗!
⑤大正モダンの住宅・・・・・・・・・・「目白文化村」と称し、大正11年(1922)~大正14年(1925)にかけ、現、落合・中井一帯の地域を西武系の箱根土地(株)が分譲した宅地。 その文化村当時の、貴重な面影の残る住宅が2軒、日本画家のW邸とI邸が、並んで残っている。(写真はパノラマに合成)
・・・・・・・・・・・・・W邸・・・・・・・大正期の大工は、洋風住宅を建てる技量が不足していたため、宮大工が建てたそうだ。昭和初期に2階が増築され、1階にあったアトリエを2階へ移動した。 白ペンキの板張りの垣根がオシャレだね!さすが画家のアトリエだ!
・・・・・・・・・・・・I邸・・・・・・・・・白の出窓にシュロの木、いいね! 大正の匂いが残る玄関まわりもサイコ~!
・・・・・・・・・・・・Y邸・・・・・・・・・・文化村では昭和20年(1945)の空襲では70%以上の住宅が焼失したそうだ、残された住宅の1軒。 こちらは、だいぶ劣化したようで、なんとなく取り壊しが予感される。
⑥中井の住宅・・・・・・・・・・・・・新目白通りを渡り中井2丁目に入ると、数軒の歴史ある建物が目についた。
・・・・・・・・・・・・・・H邸・・・・・・・・・・玄関わきの丸窓が歳月の経過を物語っている。 こちらは、故あって50年前訪問したことがある、懐かしいい住宅だ。
・・・・・・・・・・・・・A邸・・・・・・・・・・・大正15年(1926)の建築で、文化村のできた当初からの木造住宅だ。 こちらの93歳のお元気なおばあちゃんには、19歳で嫁いできて、ご近所には武者小路実篤、李香蘭など有名な方もいた、NHKが建物の取材に来た、庭が以前は広く桜が綺麗だったなど、楽しいお話を聞かせてもらった。
・・・・・・・・・・・・・・Y邸・・・・・・・・・昭和初期の建物か?
⑦林芙美子記念館・・・・・・・・・・記念館になっている数奇屋風の木造住宅は、『放浪記』・『浮雲』などを書いた作家:林芙美子が、昭和16年(1941)から昭和26年(1951)にその生涯を閉じるまで住んでいた家だ。 林芙美子は大正11年(1922)に上京し、多くの苦労をして、昭和5年(1930)に落合の地に移り住み、昭和14年(1939)にはこの土地を購入し、新居を建設した。 建物は建築家:山口文象(1902~1978)の設計によるもので、京風の繊細で落ち着きある佇まいを表現している。
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