« ほおずき市 | トップページ | 中野~東高円寺 »

2014年7月11日 (金)

北品川

品川駅から新馬場駅まで、直線で2km程の処を、旧東海道沿いに、裏道をを含めゴチャゴチャ歩き、9千歩、7kmの散歩となった。


①品川駅創業記念碑
・・・・・・・・・・・・JR品川駅の高輪口正面に記念碑がある。 石碑の前面には『明治五年五月七日 品川駅創業記念碑 品川横濱間鉄道開業 伴睦 書』と刻まれている。 あれ?、『日本最初の鉄道は、明治5年(1872)10月15日に新橋~横浜間に開通した』と教わったが?、、、、、そうです、公式開業は、10月15日の新橋~横浜間です。 実は新橋~品川間の工事が遅れ、6月12日(旧暦では5月7日)に品川~横浜間で暫定開業していたのです。 記念碑は、暫定開業から80年経過した、昭和28年(1943)4月に建立された。 書は建立時の衆議院議員:大野伴睦(1890~1964)による。、、、、、“大野伴睦”とは、懐かしい名前だ! 今年は没して50年目にあたる。

20140711_003_1024x683


②八ツ山橋
・・・・・・・・・・・北品川で東海道線を跨ぐ「八ツ山橋」、現橋は4代目。 初代の八ツ山橋は、明治5年(1872)の鉄道開業に合わせて、架けられた日本初の跨線橋である。 当時は木造の跨線橋であったが、大正3年(1914)に2代目のアーチ形鉄橋に架け替えられた。 昭和5年(1930)に、2代目のアーチ橋の隣りに3代目のアーチ橋を増設する格好で架けられた。 昭和60年(1985)に現在の4代目に架け替えられた。

20140711_095_1024x683
20140711_098_1024x683
20140711_101_1024x683
・・・・・・・・・・・・・・橋の下には東海道線が走る!
20140711_106_1024x683
・・・・・・・・・・・・・・橋の際に、2代目の八ツ山橋の親柱が保存されている。 風格のある親橋で、まさに大正時代の匂いがするね。

20140711_116_683x1024


③京浜急行八ツ山鉄橋
・・・・・・・・・・・八ツ山橋に並行して東海道線の上に架かる京浜急行のトラス橋。 昭和8年(1933)に北品川と高輪(現:品川)の間が専用軌道化された時に建造された長さ48mのワーレントラス橋である。 当鉄橋ができるまでは、京浜急行は八ツ山橋上に軌道を敷き、現在の品川駅前まで営業していた。

20140711_023_1024x683

20140711_072_1024x691
・・・・・・・・・・・・・・右側が京浜急行八ツ山鉄橋、手前踏切の先、左側に八ツ山橋。

20140711_061_1024x670

・・・・・・・・・・・・・・八ツ山鉄橋を渡り、踏切を通過すると、すぐに北品川駅である。

20140711_131_1024x702

④昭和の家並み・
・・・・・・・・・・・・・北品川1丁目の一画に昭和の家並みが残されている。

・・・・・・・・・・・・・居残り連・・・・・・・・・・角の「居残り連」の店と、2軒の銅板建築の建物が並んでいる。 昭和初期の建物か?

20140711_144_1024x662
・・・・・・・・・・・・・・連の向かい側には、中華そばの「あさのや」。 白地に赤で中華ドンブリのマーク(雷紋)と“中華そば”の文字、解りやすいね! 醤油味に、細麺で、チャーシュ2枚、ナルト、支那竹、海苔、ホウレンソウのトッピング、懐かしき味の中華そば、食べたくなってきた! 隣りは、サバの塩焼き定食の店かな?

20140711_151_1024x683
・・・・・・・・・・・・・あさのやの裏手に、木造住宅の一画が残されている。 半分ほどは空き家となっていた。 ひょっとすと再開発の手が忍び寄っているのかも?

20140711_158_1024x683
20140711_161_683x1024
20140711_163_1024x683
20140711_170_683x1024
・・・・・・・・・・・・・住宅の裏手は旧目黒川が品川浦に注いでいた頃の名残で、今は船溜まりのようだ。 奥に北品川橋がチラリと見える。

20140711_166_1024x683
・・・・・・・・・・・・・北品川橋・・・・・・・・・・・・旧目黒川に架かる、大正14年(1925)竣工の橋。  欄干などは改良されたようだが、橋と周辺の景観は古き品川を残している。

20140711_175_1024x683
20140711_179_1024x683
20140711_184_1024x635

・・・・・・・・・・・・・・・橋の上から、パチリ!

20140711_182_1024x683

⑤旧東海道の商店
・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・星野金物店・・・・・・・・・・・明治時代に創業した金物店。  屋上と庇の左右対称にデザインされた銅板の緑、土色の壁のタイル、2階のガラス窓も細工され、時代を感じる店舗である。

20140711_193_1024x683

・・・・・・・・・・・・・丸屋・・・・・・・・・・・木造の建物は、慶応元年創業の履物屋さん。 

20140711_251_1024x798

・・・・・・・・・・・・・モルタル系の2軒長屋

20140711_243_1024x720
・・・・・・・・・・・・・トモ薬局・・・・・・・・・・・銅板建築の薬局。

20140711_268_1024x785
・・・・・・・・・・・・・こちらは銅板建築3軒長屋。
20140711_288_1024x683

・・・・・・・・・・・・・隣には、モルタル系看板建築の4軒長屋。 奥の1軒は黒く塗られたため、3軒長屋に見える!

20140711_290_1024x821

⑥旧東海道の寺院
・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・善福寺・・・・・・・・・時宗の善福寺は、音響山伝相院と号し、永仁2年(1294=鎌倉時代)に開山した。 木造の本堂は、ボロボロの状態だが、外壁は漆喰で仕上げられているので、白っぽく、手入れが不足しているのか、木部まで白っぽくなり、カビが生えた寺のようだ。 よく見ると鏝絵(こてえ)だ、しかも作者は鏝絵の第一人者:入江長八である。 描かれた龍の姿も哀れに見える。 文化庁で何とかならないものだろうか?

20140711_201_1024x683
20140711_197_1024x683
20140711_198_1024x685
・・・・・・・・・・・・・法禅寺・・・・・・・・・・・浄土宗の法禅寺は、明徳元年(1390=室町時代)に創建された。 寺の門、本堂の側面などに、煉瓦が多用されている。 チョイト、重厚に造られた感じの寺だ。 

20140711_207_1024x683
20140711_203_1024x683
20140711_208_1024x683
20140711_213_1024x683
・・・・・・・・・・・・・・一心寺・・・・・・・・・・真言宗智山派の一心寺は、安政2年(1855)に大老井伊直弼により開山した。 本尊は不動明王。

20140711_245_1024x683
・・・・・・・・・・・・・養願寺・・・・・・・・・天台宗の養願寺は、正安元年(1299)に創建された寺。

20140711_238_1024x683
・・・・・・・・・・・・・・正徳寺・・・・・・・・・・真宗大谷派の正徳寺は、永仁6年(1298)に開基となり善永寺として創建された、延宝3年(1675)に正徳寺と改名。 寺の裏道に面して、墓地を囲う煉瓦塀が長く伸びている。 裏道のいい景観を構成している!

20140711_279_1024x683
20140711_237_1024x683

●・・・・・・・・・・・・・・・・今日の天気はナンダ! 気温33℃、暑くて、暑くて、歩いてられないね! そろそろ、熱中症に要注意!

« ほおずき市 | トップページ | 中野~東高円寺 »

散歩」カテゴリの記事

建築」カテゴリの記事

港区」カテゴリの記事

品川区」カテゴリの記事