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2015年1月 1日 (木)

柴又七福神

我が家の氏神様に手を合わせた後、『どこか“七福神めぐり”しよう!』と、妻と二人で散歩をすることにした。 浅草名所七福神、日本橋七福神、隅田川七福神、深川七福神、谷中七福神、亀戸七福神、、、、、みな制覇したので、今年は柴又七福神とした。

京成高砂駅で下車し、七福神めぐりして、京成金町駅まで、1万2千歩、9kmの散歩です。

京成高砂駅 ・・・・・・・・・・・・大正元年(1912)に、曲金駅(まがりかねえき)として開業した。 駅名は「曲金」から「高砂」となり、昭和6年(1931)に「京成高砂」と改称した。 現在は、京成本線、京成金町線、北総線の分岐駅で、電車の発着本数もかなり多い。 駅部付近では、線路は地上に敷かれ、駅東側の都道との平面交差部では“開かずの踏切”となっている。 上野寄りの青砥駅は高架となっており、京成高砂も早いとこ高架化を考えてほしいね。

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②観蔵寺(寿老人)
・・・・・・・・・高砂駅の西側、線路脇の小さな寺が真言宗豊山派の観蔵寺。 文明元年(1469)僧空性坊が創建、承応2年(1653)隆敬法印が中興開山したと伝えられている、私は二人の僧を知らないので、どうでもいい由来である。・・・・・・・寿老人は“新春特別興行”のように、半開きの引き戸の隙間から、チラリと拝見できた。 長寿延命の神様で、数ヶ月前に手術した私にとっては、大切な神様である。 賽銭を奮発!

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③新柴又駅・・・・・・・・・・・北総鉄道の駅の中で唯一、都内に存在する駅。 平成3年(1991)の開業。 乗降客は一日あたり3600人程で、少ない!

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④医王寺(恵比寿天)・・・・・・・・・・新柴又駅の南側に位置する、真言宗豊山派の寺。 応永14年(1407)に創建され、下総国分寺下の薬王寺と呼ばれた。 両目が充血し、最後には失明する恐れがある奇病「赤目病」に御利益があるそうだ。 現在は眼病を護る仏として信仰されている。 私も目の病に罹る恐れがあり、御本尊にチョイと賽銭を置いてきた。・・・・・・・・・恵比寿天は御本尊の腹仏として、天文年間(1532~1555、戦国時代)に作られた三寸五分(約10㎝程)の仏様。 こちらは、商売繁盛の神様。

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⑤宝生院(大黒天)
・・・・・・・・・・・・・こちらは、新柴又駅の北側に位置し、何もない(失礼! 所々に水仙が咲いていた)広い境内の寺。 真言宗智山派寺院の大黒山宝生院は、寛永元年(1624)に、東京の京橋付近で創建された。 その後、下谷谷中への移転し、明暦年間には上野池之端へ移転、関東大震災では罹災し昭和2年(1927)に現在地へ移転した。 本尊が大黒天立像である。・・・・・・・・・私が寺に着いたときは、本堂にて何やら読経の声が聞こえ、本堂のガラス戸が閉められていた。 『おいおい、本尊が見えないぞ!』と、言いたかったが、本堂脇のガラス窓の中に、代役の大黒様(本尊とは、まったく異なる姿・形)がいたので、今日は許す!・・・・・・・・・・大黒様は出世財福の神様。 この神様を本尊とするこちらの荒れた寺には、御利益がないのか?(これまた失礼しました!)

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⑥万福寺(福禄寿)・・・・・・・・・・・昭和3年に創建された、曹洞宗の万福寺。 寺としては比較的新しく歴史を感じるものはなさそうだ。 短身長頭の神様で、福は幸福、緑は高緑、寿は長寿で、三徳を兼ねた神様。・・・・・・・・ところで、この寺の本尊は毘沙門天立像だ。 なぜ、七福神めぐりでは「毘沙門天の寺」としてアピールしなかったのか? 疑問です?、、、、、ナイショの話だけれど、私の推測では、「毘沙門天の寺」は、寺の力関係に起因して、題経寺(=帝釈天)に譲ったのではないかと思う。

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題経寺(毘沙門天)・・・・・・・・・・・・・・ご存じ、寅さんの柴又帝釈天。 正式名称は経栄山題経寺である。 本尊は、まさに帝釈天。 毘沙門天は本堂にあがりの裏手の方に祀られているそうだ。 今日は初詣の人が多く、本堂に上がるのは難しく、毘沙門天とのご対面は後日にしてくださいとのこと、毘沙門天に会えない“七福神めぐり”である。・・・・・・・・・ここまでの“七福神めぐり”の寺は、どこも参拝客はまばらで、警備の必要なし。 でも、題経寺だけは別格、賽銭箱は大きく作られ、警備にはお巡りさんも出動し、境内は人・人・人、、、、、これぞ、寺の力の差か?

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⑧参道でひと休み・・・・・・・・・・・絶滅危惧種を食し、全国に自生する野草の団子をおみやげに、、、、、、人の波にもまれて参道を歩く。

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⑨真勝院(弁財天)・・・・・・・・・・・・帝釈天参の裏側に位置する、道真言宗豊山派の真勝院は、石照山真光寺と号する。 大同元年(806)の創建と伝えられている。 弁財天は本堂正面に祀られていたが、ガラス戸が邪魔だ!・・・・・・・・・女性であり、知恵と財宝の神様である。 真剣に御利益を期待して手を合わせてきた。

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⑩良観寺(宝袋尊)
・・・・・・・・・・・・・「柴又七福神めぐり」最後の寺は、金町浄水場前の真言宗豊山派の良観寺。 創建年代不詳。 宝袋尊は大きな袋を持って、すべてを包容する和合成功の神様。 境内には、大きな宝袋尊の石像があり、像の腹を3回なでると願い事が叶うそうだ。 若い娘がなでていたのを見て、つい、宝袋尊になりたいと念じた。、、、、、、七福神の「宝袋尊」は石像とは別物で、堂内に祀られているそうだ。

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⑪水戸街道を横断する金町線・・・・・・・・・・・水戸街道(国道6号)を横断すると京成金町駅。 この辺りを歩いていると、天から白いものが舞い降りてきた。 「雪だ! 寒い! 帰ろう!

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