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2015年1月28日 (水)

沼袋~野方

西武新宿線に乗り、『どこで下車しようか?』。 沼袋駅手前で車窓から、神社の旗と提灯を見て、『お祭りか? ヨシ、降りてみよう。』。 沼袋で下車し散歩することにした。 結果的には、沼袋駅から1km先の隣の野方駅までを、練馬区豊玉南経由で歩き、1万1千歩、8kmの散歩となった。


①沼袋駅
・・・・・・・・・・・・西武新宿線の新宿から5駅目の沼袋駅(ぬまぶくろえき)は、昭和2年(1927)の開業である。 現在は相対式ホーム2面2線と、中央に追い越し線2線がある地上ホームとなっている。 西武鉄道と東京都は、中井~野方間(約2.4 km)の連続立体交差事業に着手した。 平成32年(2020)をめどに同区間を地下化し、新井薬師前駅と沼袋駅は地下駅となる。 また、両駅前後の現在ある7つの踏切が廃止される予定だ。 事業費は726億円なり。・・・・・・・・地下化の工事は5つの工区に分けて実施され、沼袋駅は地下に170mの島式ホーム2面4線が造られる。 駅部西側は第1工区で鹿島・鉄建・戸田建設・五洋建設JV、東側は第2工区で大林組・前田建設工業・フジタ・飛島建設JVが担当する。

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・・・・・・・・・・・・・・跨線橋から東西方向を見ると、工事が始まっており、この地下に駅ができる。

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・・・・・・・・・・・・・特急「小江戸」も、いずれ地下に潜るであろう。

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②沼袋氷川神社
・・・・・・・・・車窓から見えた神社は「沼袋氷川神社」だった、派手やかな旗と提灯は初詣の飾りで、まだ正月気分のようだ! 創建年代不詳であるが、文明9年(1477)に太田道灌が、江古田ヶ原・沼袋の戦いで戦勝を祈願した。(「江古田ヶ原・沼袋の戦い」とは、初めて聞いたね! 山川出版社の歴史の教科書にはなかったね!)

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・・・・・・・・・・・・・・正保年間(1644~1648)代官:野村彦太夫が社殿を修築し、明治13年(1880)には社殿を改築、大正11年(1922)幣殿を増築し、大正15年(1926)社務所が新築された。 祭神は、八岐大蛇退治の神話に出てくる主人公の須佐之男命(すさのおのみこと)。

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・・・・・・・・・・・・・・社殿の左側に、大きな松が植えられている。 『悪しきことはスギ去れ、願い叶うをマツ』と杉の木に願いを掛けて、不運・災難から逃れ松の木に幸福を願うと、必ず叶うと信じられている。、、、、、、私の場合は、『良きことをマツと、悪しきことが多スギ、いつまでマツても来てくれぬ』

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③大岡稲荷大明神
・・・・・・・・・・・・・駅前の商店街を北に向かうと、脇道に「大岡稲荷大明神」の額を掲げた朱塗りの鳥居がみえた。 “発見”をチョイと期待して進むと、、、、、、

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・・・・・・・・・・・・・・ナ・ナント! 住宅の中の邸内社だ! だまされた!・・・・・・・・・・帰宅後、調べてみたら、写真は社務所に祀られている大明神のようです。 どうやら別の処に小さな祠のような社殿があるそうだ。 どちらにしても、“大明神”どころか、見落としてしまうほどの“小明神”。 

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④明治寺
・・・・・・・・・・・・中野区沼袋2丁目、真言宗東寺派の「明治寺」(めいじでら)は、如意輪観世音菩薩を本尊とし、大正元年(1912)に創建された。 明治45年に明治天皇の病気平癒を祈るため観音開眼を期して、榮照法尼によって建立されたのが寺の始まりである。 しかし観音開眼を待たずして明治天皇は崩御したため、深い感謝と哀悼の祈りを捧げるため、大正元年(1912)に観音開眼供養が行われた。 その後は、一大観音霊場を築きあげるため、大正5年までに100体の観音が整った。 現在は180体ほどの観音像が境内に建立されている。

・・・・・・・・・・・・・・銅板葺き宝形造り屋根に、コンクリート打ち放し仕上げの、落ち着いたデザインの本堂。

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・・・・・・・・・・・・・180体の観音様の一部。

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・・・・・・・・・・・・・・境内の一部は公園として開放されており、戦災で焼け落ちた鐘楼跡には、すべり台が造られていた。 コンクリート造のすべり台とは懐かしい!

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⑤徳田教会
・・・・・・・・・・・沼袋駅から北の方角へ歩いてくると、練馬区豊玉中1丁目にぶつかり、ここに徳田教会(とくでん教会)がある。・・・・・・・・この教会は、明治42年(1909)にパリ外国宣教会から日本に派遣されたヨゼフ・フロジャック神父の歩みと共に活動してきた。 神父は、昭和初期、中野区江古田にあった結核療養所の入院患者が、退院を強いられ行き場を失っていたのを見て、一軒の家を借りて収容された。 その後、この家の周りに、患者を支える社会福祉法人慈生会、ベタニア修道女会、徳田教会などがつくられていった。 昭和28年(1953)には、神父の尽力により、現在の聖堂・司祭館が造られた。 その後、神父は昭和34年(1959)に他界した。

・・・・・・・・・・・・・・重厚さはないが、可愛らしさがある教会。 門を入り正面に鐘楼、左側が聖堂、右奥が司祭館。

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・・・・・・・・・・・・・・・鐘楼
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・・・・・・・・・・・・・・聖堂・・・・・・・・・・淡い若草色・茶色・水色のステンドグラスが、優しい光を取り込み、内部は清い空間を創っている。
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・・・・・・・・・・・・・・・司祭館
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・・・・・・・・・・・・・建物後ろ側(中庭)から眺めると、、、、両サイドの丸みある外壁、中世の城のようだ。

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⑥正覚院
・・・・・・・・・・・豊玉南2の豊玉南小学校前にある、室町時代の長禄年間(1457~1460)に創建された、真言宗の寺。 小さいながらも手入れの行き届いた庭があり、緑豊かな寺である。 本堂は昭和51年(1976)の建築で、鉄筋コンクリート造。 多宝塔は平成3年(1991)の建築で、こちらも鉄筋コンクリート造。

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⑦氷川神社
・・・・・・・・隣の正覚院が、かつての別当寺であった。 創建年代不詳の古い神社。 社殿は昭和3年(1928)の建築。 境内には、社殿よりも古い、1800年前後の水盤、正徳元年(1711)の庚申塔、明治39年(1906)の日露戦役従軍記念碑など、いろいろ古いものがある。・・・・・・・・・チョイと変わったところでは、「ビール麦 金子ゴールデン 発祥の地」の石碑がある。 

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⑧野方駅
・・・・・・・・・・昭和2年(1927)開業、西武新宿線の駅。 隣りの沼袋駅との距離は約1km。 
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