東大の黄葉
・・・・・・・・・・・・・東大構内に入る門は多いが、赤門の南側(本郷通りからは、赤門の右手の裏通り)にある懐徳門を入ると、両側に煉瓦の塊が置かれている。 一つは医学部薬局の基礎、もう一つは前田侯爵邸懐徳館の基礎で、共に建物は現存せず、構内整備の中で基礎部分が発掘されたものである。 前田侯爵邸に使われた煉瓦(次の1枚目の写真)は日本煉瓦製造会社製の機械で整形された煉瓦である。 医学部薬局に使われた煉瓦(2枚目の写真)は、小菅収監製の手作りで整形した煉瓦である。 比べてみると、侯爵邸の煉瓦は形が整っているようだ。 小菅収監(刑務所)のは、チョイと不揃いだが“味”のある煉瓦。、、、、小菅収監製の煉瓦には桜の刻印がある。 作った人には桜の刺青があったかも。


・・・・・・・・・・・・・・ご存じ、旧加賀藩主前田家上屋敷の御守殿門(通称:赤門)。 文政10年(1827)に前田家が第11代将軍徳川家斉の第21女:溶姫を迎える際に造られた切妻造りの薬医門である。 左右の番所は唐破風造り。 国の重要文化財なり。、、、、東大では有名な門なので、正門と間違える人もいる。
・・・・・・・・・・・・・・懐徳館(かいとくかん)、、、、、旧前田家の邸宅で、明治天皇の行幸に際し、和館と洋館が建設されたが、東京大空襲で焼失した。 現在の建物は、昭和26年(1951)に再建した和館である。、、、、、一般には非公開の建物、私は東大卒ではないので、知らずに入ってしまった。 ゴメン!
・・・・・・・・・・・・史料編纂所・社会科学研究所・・・・・・総合図書館(昭和3年(1928)の建築、設計:内田祥三)の増築部として建てられた。 図書館の正面は北側で、現在改修中。 史料編纂所の出入口は西側に造られている。、、、、チョイと内部も拝見。
・・・・・・・・・・・・・・史料編纂所の半地下に「明治新聞雑誌文庫」と標した入口がある。、、、、、明治期の日本で刊行された新聞雑誌最大のコレクションを有する、明治初期から戦前期にかけての新聞・雑誌、資料を中心とした資料収集、調査、整理を進めているそうだ。
・・・・・・・・・・・・・本日の散歩の目的地、正門前の黄葉。 正門から安田講堂に向かいイエローロードは、お見事!
・・・・・・・・・・・・・農学部のある弥生キャンパスも黄葉の盛り。 落ち葉を踏みしめ校舎へ向かう学生、イチョウは滑るから要注意!
・・・・・・・・・・・・・・黄葉の中、忠犬ハチ公とじゃれあい喜ぶ上野英三郎博士。、、、、ハチ公没後80年にあたる平成27年(2015)3月8日に、除幕式が行われた、農学部正門横の「上野英三郎博士とハチ公」像。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・黄葉を堪能し、千駄木駅から帰る