京橋明治屋ビル
妻と日本橋へ行ってきた。 買い物を済ませた後は、二人で散歩。
お江戸育ちの年寄りには、京橋の「明治屋」と言えば、日本橋の「三越」、銀座の「服部時計店」などと共に、ピンとくる店である。、、、、戦後の“昭和”の時代は、横文字のラベルが貼られた缶詰・瓶詰、ご贈答用の洋酒・ワイン、世界のチーズ・ハム・サラミ、、、、なんだか知らぬが、カッコいい食品を売る店だった。、、、、我が家の朝は味噌汁・納豆・海苔・玉子。 昼は蕎麦・うどん、たまにはコッペパンにジャム塗って、目玉焼きに薄いハムをチョイと添えて、スープ代わりに朝の残りの味噌汁を。 夜は、“明日に備え活力を”、鍋だ、鰻だ、コロッケだ!、酒に、刺身だ、とんかつだ。、、、、いずれにしても、「明治屋」の食品が食卓にのることはなく、我が家では縁遠い店の一つであった。
・・・・・・・・・・・・・イタリア・ルネサンス様式の明治屋ビルは昭和8年(1933)の竣工。 設計は曾禰中條建築事務所、施工は竹中工務店。 京橋のランドマーク的な建物である。 写真は平成24年(2012)撮影。
・・・・・・・・・・・・・この明治屋ビルを含む、京橋2丁目の二つの区画が一つになり、一昨日(11月5日)から「京橋エドグラン」としてオープンした。、、、、建物は平成28年(2016)10月31日に竣工、地上32階/地下3階の超高層ビルで、高層部分は7階に中間層免震構造を採用している。 日建設計の設計・監理、清水建設の施工。 延べ床面積は約11万m2の複合ビルで、高層部はオフィス、低層部は飲食・物販店舗と、保存再生した明治屋京橋ビル、中央には通り抜けできるオープンスペースが造られている。




・・・・・・・・・・・・・まずは、明治屋ビルに入ってみた。、、、、、我が家の食卓にも、明治屋の品がのるようになり妻は買い物。 その間、私は“Give me!チョコレート!”を見つめ、チョコレートを欲しがる、可愛い利口な子であった、あの頃を思い出した。
・・・・・・・・・・・・・・地下から6階までの低層部は、飲食店を中心とした店舗が入居している。、、、、、どの店もオフィスで働くサラリーマンをターゲットにした店であった。
・・・・・・・・・・・・・・風が吹き込む地下では、コンサートが行われ、観客は階段に座り聴いている。、、、、、冷えるぞ、カイロ貼って座りな!