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2017年2月 4日 (土)

水神大橋

浅草橋の我が家から、都バスで飛ばして15分、南千住の手前に泪橋(なみだばし)停留所がある。 今日の散歩はここから、隅田川最上流から数えて18番目の橋:「水神大橋」を渡り、東武伊勢崎線鐘ヶ淵駅前をとおり、京成押上線の八広駅まで、1万2千歩です。



泪橋・・・・・・・・・・・台東区と荒川区の区境である「明治通り」と、言問橋と千住大橋を結ぶ「吉野通り」が交差する処が「泪橋交差点」である。、、、、、、泪橋は、荒川区南千住にある小塚原刑場跡 近くの思川(おもいがわ)にかかっていた橋。 現在では、思川が暗渠化されたため橋の面影はなく、名前だけが交差点、バス停に残されている。、、、、泪橋の由来は、江戸時代、小塚原刑場では磔・火焙り・獄門が行われ、牢内で斬首された首はここに運ばれて晒された。 小塚原は山谷地区の北側にあり、刑場との間には思川が流れ、橋がかかっていた。 刑場にはこの橋を渡って行った。 橋は、罪人にとってはこの世との別れの場であり、家族や身内には、処刑される者との今生の悲しい別れの場となった。 互いに、この橋の上で泪を流し別れたことから、「泪橋」と呼ばれた。、、、、、橋も川もなくなり、せめて石碑ぐらい建てて名を残して欲しいね。
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・・・・・・・・・・・・・・・泪橋を中心とした台東区・荒川区にまたがる「山谷地区」は、江戸時代は日光街道の宿場であった。 戦後は、安い木賃宿が簡易宿泊所となり、“ドヤ街”を形成した。 現在も泪橋の周辺には、多くの簡易宿泊所がある。 一部では、利用客が労務者から外人観光客に変わり、玄関前に「welcome」の看板を出している。

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咲いた、咲いた、サクラが咲いた・・・・・・・・・今日は立春、南千住では春が来た!

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瑞光橋公園・・・・・・・・・・JR貨物の隅田川駅の東端近く、隅田川沿いに入江を利用した公園がある。 面積は約13,000㎡、平成18年(2006)6月8日に開園した。

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・・・・・・・・・・・・・入江の奥には、「汐入水門」の跡が残されている。、、、、、水門跡の案内番には次のように説明されていた。 「汐入水門は、隅田川貨物駅構内に掘り込まれた運河の水位を調節し、駅構内と周辺地域を水害から守るため、昭和28年に誕生した。隅田川貨物駅は明治30年に石炭の集散地として開設された駅である。 鉄道(常磐線)と隅田川の水運を結びつける構造をもち、そのための運河が造られた。元来この地域は土地が低く、運河の護岸は荷物の揚げ下ろしの関係上、低く造られていたため、満潮時には付近に浸水し、さらに台風などの異常な高潮時には南千住ばかりでなく、浅草方面まで被害をこうむっていた。水門は、この水害を防ぐために建造されたのである。しかし貨物の輸送が船による河川輸送から鉄道 ・トラックによるコンテナ輸送に切り替わると、運河は不用となり昭和45年頃には全て埋め立てられ、水門もその役割を終えた。」

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・・・・・・・・・・・・・・昭和30年頃の汐入水門

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・・・・・・・・・・・・・入江の入り口には、公園内の橋として瑞光橋が架けられている。

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水神大橋・・・・・・・・・・水神大橋は、隅田川に架かり、荒川区南千住と墨田区堤通を結ぶ。 ここには、もともと「水神の渡し」という渡船場があった。、、、、、 3径間連続ニールセンローゼ桁橋、橋長は157.0m、昭和59年(1984)に着工し、平成元年(1989年)3月に竣工した。、、、、、、あいにく、只今、塗装の塗り替え工事中で足場で覆われ全容は見えない。 イスラム女性のブルカだと思って、隠された顔を想像するのも一興か?

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・・・・・・・・・・・・・・ブルカをチョイとはずして、3年前の水神大橋(2014/12/2撮影)

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・・・・・・・・・・・・・橋上から、上流側(千住汐入大橋側)を眺める。

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・・・・・・・・・・・・股下(橋下)から、下流側(白鬚橋側)を眺める。

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円徳寺・・・・・・・・・水神大橋を過ぎ、鐘ヶ淵駅方向に直進すると墨田5丁目に、曹洞宗の醍醐山円徳寺がある。 朱塗りの山門が目立ち、赤門寺とも呼ばれているそうだ。、、、、、慶長18年(1613)に文京区駒込にある吉祥寺の和尚の開山。 本尊は薬師如来。、、、、、、境内には大きな、寛文12年の庚申塔が祀られている。

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墨田聖書教会・・・・・・・・・・・・鐘ヶ淵駅から八広駅に向かう途中、墨田3丁目の裏通りに建つ教会。、、、、、、戦後、アメリカ人宣教師と地元の人たちとの協力により昭和29年(1954)に創立した日本オープンバイブル教団(プロテスタント)の教会。 かまぼこ形兵舎を再生し、使い続けられている、都会にあっては珍しいモダン建築である。

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