堀切
今年は早々と今日から、台風3号が九州に上陸し、今夜は東京に最接近する予定。 既に全国では台風による猛烈な雨に襲われ、土砂崩れ、浸水の情報も流れている。
荒川の決壊が気にかかり、『もし決壊するとしたら京成本線荒川橋梁の付近が一番危ない処だ!』と、自分で決めたので、台風が直撃する前に確認しておくことにした。、、、、、と、言うことで、今日の散歩は、京成本線堀切菖蒲園駅で下車し、京成本線荒川橋梁を見て、対岸の東武伊勢崎線堀切駅まで、1万歩の散歩です。
・・・・・・・・・・ 線路沿いに歩き、首都高の下、綾瀬川に架かる橋梁が見えてきた。
・・・・・・・・・・ 京成本線と並行する都道314号線の堀切橋に上る階段下で、ガードを抜けて、北に折れる。
②小谷野神社・・・・・・・・・ 京成本線の北側(堀切4)に、元禄10年(1697)にはすでに鎮座していた小谷野神社がある。 現在の社殿は昭和47年(1972)9月に造営された。、、、、桃の実を開いて厄を免れる病気平癒、災厄解除の「桃祭り」という神事が残る神社。 なんだか勝手に想像すると、私には妙にエロっぽく感じ、見てみたくなる神事だ!
③首都高の下・・・・・・・・・・ 小谷野神社の脇から綾瀬川左岸の護岸上に出た。 首都高中央環状線の真下である。 綾瀬川に架かる堀切橋(荒川と綾瀬川に、連続して架かる)が見える。、、、、次の2枚の写真から、綾瀬川の水位が堀切の町より高いのを推測できると思う。
・・・・・・・・・・ 頭上の首都高は何やら大掛かり工事をしている?、、、、何の工事?、、、、、堀切・小菅間の路線拡幅工事である。 この間、綾瀬川の上に車線を増設し、3車線を4車線にするのだ。
④正覚寺・・・・・・・・・・ 綾瀬川と荒川が接近し並行して流れる処(葛飾区小菅1)に、真言宗豊山派の常照山阿弥陀院正覚寺がある。 創立年代は不詳であるが、文禄元年(1592、室町時代末期)に創建されたようだ。 現在の諸堂は、高速道路と隣の下水道処理施設工事のために建て替えられた。、、、、大正の荒川放水路開削工事の開始以前には、この地に小菅村県庁舎があり、正覚寺にはわが国最初の公立学校といわれる「小菅県立学校」が開かれ、県庁職員をはじめ一般村民の教育にあたった。
⑤小菅水再生センター・・・・・・・・・・ 正覚寺の西側、荒川と綾瀬川が近接する地点に、葛飾区と足立区の一部の汚水を処理する小菅水再生センターがある。 処理した水は荒川及び綾瀬川に放流され、発生した汚泥は葛西水再生センターへ圧送し処理される。 センターは、昭和48年(1973)にまず雨水ポンプ設備の運転を開始し、昭和52年(1977)から下水処理施設として本格稼働しました。、、、、、屋上は四季折々に咲く花々や樹木の美しい葛飾区の公園になっている。
・・・・・・・・・・ 水再生センター屋上から眺めた荒川
⑥綾瀬排水機場・・・・・・・・・・ 小菅水再生センターの下流側に綾瀬排水機場がある。 ここは、大雨などで綾瀬川の水位が上昇し、綾瀬川が氾濫することのないように、綾瀬川の水を荒川に排水する施設。 昭和58年(1983)に1号機が完成した。
・・・・・・・・・・・・・・案内板にあった写真
・・・・・・・・・・ 綾瀬川左岸から撮った取水口
・・・・・・・・・・・・・・荒川左岸からもパチリ
・・・・・・・・・・ 荒川への排水口
⑦綾瀬水門・・・・・・・・・・ 増水時に、荒川の水が綾瀬川に逆流することを防ぐために設けられた。また、荒川と綾瀬川の舟運を確保するための通路でもある。 大正11年(1922)に完成し、昭和48年(1973)に改築。
・・・・・・・・・・ 綾瀬川左岸から撮影
・・・・・・・・・・ 荒川側
⑧京成本線荒川橋梁 ・・・・・・・・・・ 京成本線荒川橋梁/綾瀬川橋梁は昭和6年(1931)に完成した。 その後80年以上経過し、両岸(葛飾区・足立区)の地盤は沈下し、堤防のかさ上げが計画されているが、足立区側の用地取得が進まず、橋梁の付け替えもできず、治水上の弱点となっている。、、、、、私の独断的予測では、もし荒川・綾瀬川が氾濫するとしたら、ここの堤防の決壊から始まるのかも????、、、、今日も、よわい70を超えた年寄りが堤防に立ち、荒川・綾瀬川の水面を一人静かに眺め、憂いていた。(正直に言うと、電車を見たかっただけかもね!)
・・・・・・・・・・ 右:荒川と左:綾瀬川を仕切る土手上の道。 土手のチョイ下側に京成本線の橋梁がある。 その先の都道314号の堀切橋と比べると、橋の高さがに差がある。 京成本線のレール面は約2m低い。、、、、、、チョイと怖いね!
・・・・・・・・・・ 川岸から、右:都道314号の堀切橋、左:京成本線荒川橋梁を見ると、京成の橋梁は低い位置にある。 ここから、都内に水が漏れるかも? “東京水没!”
・・・・・・・・・・ 怖そうな話を忘れ、スカイライナーをパチリ!
●・・・・・・・・・・ どうやら、今晩は堤防決壊のおそれはないだろう。 安心して熟睡することにした。
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