検見川
パソコン同好会の帰り、稲毛から検見川駅まで旧千葉街道沿いに歩いてきた。 この道は度々歩いているが、去年は歩くのを忘れていたようだ。 今日、強い風に乗って、飛ばされるように歩いてきた。
①京成千葉線 ・・・・・・・・・ 京成電鉄の千葉線は、京成津田沼~千葉中央駅間を走る約13kmの路線である。 この間は総武線の海側をほぼ並走している。 開業は大正10年(1921)、、、、、一部、新京成電鉄の車両が乗り入れており、ピンクと白に塗装された電車も見ることができる。 明るい色の電車を見ながら、心ウキウキ、線路沿いに西へ向かう。
②旧日本電信電話公社検見川無線送信所 ・・・・・・・ 逓信省技師吉田鉄朗の設計による、丸味を帯びた隅部、曲線を多用し正面階段部など、ドイツ表現派風の建築で、大正15年(1926)、対外国通信を主目的として建てられた施設である。、、、、、昭和58年(1983)に施設が撤去され、現在は雑草の中で雨ざらしの廃墟状態である。 建物は内部には入れないようになっているが、破損が甚だしく痛々しい。、、、、貴重な建物で、千葉市では保存に向けて10年以上の期間検討している。 まだまだ検討は続くのか? 壊れた後に、検討が終わるのかもしれない。
③三峯神社 ・・・・・・・・ 千葉街道沿いの崖上にある、秩父の三峯神社を総本社とする神社。 江戸時代までは崖下は波打ち際で、三峯神社の灯明は検見川港に入る船の灯台であった。、、、、今は小さな神社だが、文政6年(1823)の石の鳥居、同年の石灯籠なども残っている。 パワースポットとして世に売り出し、恋人占いなども用意すると、若い娘の参拝も期待できるかも?
④露天風呂のある梅の湯 ・・・・・・・・ 旧千葉街道がまだ海に面していた頃は検見川町は漁師町であった。 その時代から、現在地(花見川区検見川町2)で100年以上営業している「梅の湯」。、、、、今は、町の銭湯として営業しているが、地下50m~60mから採取した大変綺麗な筑波山系の「井戸水」を濾過し、お湯を焚いているそうだ。 また、男女別にある「薬湯露天風呂」は、足腰の痛みに効くそうだ。 私は入浴していないので真偽は?
⑤善勝寺 ・・・・・・・・・ 検見川町1丁目の浄土宗寺院、求法山随流院善勝寺。 文禄元年(1592)の開創。 文久元年(1861)、検見川に大火事が発生し、類焼した。 その後、近隣の味噌倉を購入移築して、本堂に代用した。 それまで境内にあった釈迦堂・庚申堂・祖師堂などの諸堂宇は、復旧再建の見込みなく、すべて仮本堂に合座した。、、、、、昭和36年(1961)に至り、現在の本堂・庫裡を建立して、ようやく昔日の面目の一部を回復した。、、、、山門は江戸時代(1745)の建立。 鐘楼堂も江戸時代(1721)の建立だが、鐘は太平洋戦争で供出してしまった。
⑦新検見川駅 ・・・・・・・・ 昭和26年(1951)7月15日、国鉄の駅として開業。 現在は、複々線上の緩行線に設けられた島式ホーム1面2線を有する地上駅。 駅舎は橋上にある。、、、、ちなみに、“新”のない検見川駅は京成電鉄千葉線の駅で、大正10年(1921)に検見川神社の近くに開業した。
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