押上・東向島
①押上2丁目・・・・・・・ 今日散歩した押上・向島付近は、ハっさん、熊さん、御隠居さんの住む神田・上野・浅草と違い、関東大震災後につくられた新たな「下町」である。 落語の舞台とはならないが、中高年には懐かしい昭和の匂いが残るまちである。
●・・・・・・・・・・ 押上駅で下車し、東武鉄道本社前の一番マイナーな出入口から地上に出た。、、、、、スカイツリーの足下にある中層の東武鉄道の本社ビル。 線路を挟み、スカイツリーの反対側に位置しているからか、付近には観光客の姿は見えない。
●・・・・・・・・・・ 押上2丁目の裏道を歩く。 玄関先には手入れの行き届いた花壇が並ぶ。 裏道前方にはタワーマンションが建ち始めた。 私の好きな機械油の匂いが漂う町工場も健在である。
●・・・・・・・・・・ 押上2丁目の町の中程に、天台宗の飛木山普門院圓通寺がある。 圓通寺は、応仁元年(1467)に創建された。 寺の歴史は古く、建物は新しい。
・・・・・・・・・・ 圓通寺に残る地蔵菩薩立像。 「明暦二年」銘地蔵像は左手に宝珠、右手に錫杖を持つが、錫杖の一部が損傷しているのは惜しい。 区内で確認されている近世石仏の最古の例として、非常に貴重なもの。
●・・・・・・・・・・ かつて圓通寺が別当であった、地続きで隣り合う飛木稲荷神社。 創建の詳細については、度々の水害・火災などで、記録が失われ不明だが、明治時代の「神社明細帳」では、応仁2年(1468)の創建と書かれており、どうやら古いことは確からしいね。
・・・・・・・・・・ 神社の名の由来は、古老の言い伝えによると、大昔ある暴風雨の際にイチョウの枝が飛んできてこの地に刺さり、いつの間にか高くそびえるようになった。 これは吉兆なことと稲荷神社を祀ったのが、「飛木」の名の起源らしい。 境内には大イチョウがある。
●・・・・・・・・・・ 飛木稲荷の北100m程にもう一社:高木神社がある。 こちらも古く、創立年代は不詳だが、飛木稲荷の創建と同年の応仁2年(1468)と伝えられている。、、、、、、至近な地に、同年代に2社が創建されたなんて、なにか謎がありそうだが、判らない!
②東向島2丁目・・・・・・・・・「曳舟側通り」を横断し、東向島2丁目に入る。 東武伊勢崎線の曳舟駅の西側地区である。
●・・・・・・・・・・ 東武伊勢崎線曳舟駅 はリニューアル工事中。、、、、、曳舟駅からは、伊勢崎線の上り浅草方面・押上方面、下り北千住方面と、亀戸線の起点で亀戸方面の、四方向に線路が伸びている。 ターミナル駅だ! しかし、これまでは単に路線の分岐駅としての性格が強く、乗降客も多くはなく、薄暗い駅だった。 近年は、スカイツリーができ、この辺りも活気が出てきたのか、駅の一部はリニューアルされ、駅に併設して病院・商業施設もオープンした。 現在は北側の高架下で工事がすすめられている。
●・・・・・・・・・・ 駅前の飲食店街裏にある「ふじのき公園」では、何組かの子供が遊ぶ姿を見た。 今どきの子は、公園で遊ばないと思っていたが、ここではボール遊びもしている。 学校・塾帰りの“タムロ”でもないようだ。 「下町の子」だ!
●・・・・・・・・・・ 東向島2丁目の裏道を歩く。 レトロな書体の看板掲げイラッシャ~イ。 おばあちゃんは子守しながら裏道散歩。 雨上がり何処の家も傘を干す。
③東向島3丁目・・・・・・・・・「水戸街道」(国道6号)を横断し、東向島3丁目に入る。
●・・・・・・・・・・ 町のメインストリート「地蔵坂通り」、通りの北の端に子育地蔵堂 がある。、、、、、商店は活気がないね。
●・・・・・・・・・・ 東向島3丁目の裏道を歩く。 方向感覚が狂う迷路のような裏道。 奥に進むと懐かしのゴミ箱を発見。 こっちの裏道の奥には、駐車場に2台のリヤカーが停められている。
●・・・・・・・・・・ 蓮花寺 門前の道標二基。 蓮花寺は、かつて「寺島の大師」として、川崎、西新井の大師と並んで江戸三大師の一つとして栄えていた。 ここにある道標は大師参りの人々の為に建てられたものである。 ともに江戸時代のものである。
●・・・・・・・・・・ この後、明治通りを歩いて京成曳舟駅から帰る
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