小菅
東武伊勢崎線の小菅駅からスタート。 久しぶりに東京拘置所の周りを歩き、裏道・路地裏に誘われ、見るものに足を止められた。 小菅1丁目の町を歩き廻りJR綾瀬駅まで、1万1千歩の散歩です。
①小菅駅 ・・・・・・・・ 何となく、小菅駅のホームに降り立つと、空気が張り詰め、チョイト心臓がドキドキしている自分。 この緊張感は何だ! しばし、深呼吸! 高い塀の時代のヤクザ映画の見すぎで、小菅駅に降り立つと、黒いスーツのお兄さん、背中に緋牡丹のお姐さんを意識してしまう、古い知識の臆病な自分である。、、、、、、今は、近代的、開放的、親しみやすい(?)拘置所と共存する駅である。 大正13年(1924)10月1日に開業し、現在は島式ホーム1面2線の高架駅である。、、、、、小菅駅は足立区足立2丁目にあり、“小菅”は駅前の東京拘置所がある葛飾区小菅の地名である。、、、、「小菅」の由来は、この付近一帯は菅や葦などの野草が繁り、他の土地のものよりも背丈が低いところから「小菅」と呼ばれたそうだ。
・・・・・・・・・・ 荒川土手の近くまでホームは伸びている。 頭上には首都高中央環状線が走る

・・・・・・・・・・ 乗降客は少なく、停車するのは普通列車だけ

・・・・・・・・・・ 駅出入口は東京拘置所側に向いた一か所のみ

②東武鉄道 荒川放水路橋梁 ・・・・・・・・ 小菅駅ホームから見える、北千住~小菅間の荒川に架かる東武鉄道荒川放水路橋梁。 大正12年(1923)7月1日、荒川放水路開削により鐘ヶ淵~西新井間でルートが変更された。 それまでは北千住~西新井間は現ルートより西側を通っていた。 もちろん、荒川は無かった。 このルート変更で初代の橋梁が架けられた。、、、、、、現在の橋梁は昭和49年(1974)頃にかけ替えられた。 上下線別に複線の橋梁が2本架かる。


③東京拘置所・・・・・・・・ 拘置所のある土地は、江戸時代には関東代官伊奈氏の邸宅があった。また、将軍家鷹狩り時の休憩所である小菅御殿が併設されていた。 明治時代になると、小菅県の県庁が置かれ、廃藩置県で小菅県が廃止されると煉瓦工場となった。 そして、明治12年(1879)に東京集治監がここ小菅に設置され、以後、明治36年(1903)に小菅監獄、大正11年(1922)に小菅刑務所と名を変えた。 戦後、昭和20年(1945)に東京拘置所が巣鴨からここに移り、刑務所と拘置所が置かれた。 昭和46年(1971)は小菅刑務所は那須へ移転し、以後、東京拘置所のみとなる。、、、、、、現在は、地上12階地下2階のⅤ字型の新舎房を中心に施設が整備されている。 3,000名の刑事被告人を収容する日本最大規模の拘置所である。 これ以上、詳しいことは、まだ拘置所の中に入った経験がなく不明。
・・・・・・・・・・ 小菅駅ホームから見える拘置所

・・・・・・・・・・ まずは正門

・・・・・・・・・・ 荒川土手から正門を見ていたら、幼稚園の送迎バス(写真:黄色のバス)が出てきた。 なんじゃ! 幼児の受刑者・被告人(?)が収容されていて、ここから幼稚園通い? そんなバカな!、、、、塀の中に官舎があり、そこの子供の通園らしい。

・・・・・・・・・・ コンクリートの高い塀は無くなり、開放的なフェンスで囲まれた拘置所。、、、、、近くから、大声で“〇〇さん”と呼べば、窓から顔でも出しそうな感じだ!



・・・・・・・・・・ 正門脇に小菅御殿時代の石燈籠が残されている

・・・・・・・・・・ 拘置所の施設が整備され、空いた土地には公務員住宅・特別養護老人ホームなども建てられている。

④旧水戸街道・・・・・・・・ 東京拘置所の南側、荒川と綾瀬川によって切断されたように300m程の長さで旧水戸街道が残されている。
・・・・・・・・・・ 旧街道の両端から眺める。 300mの直線道路。


・・・・・・・・・・ 旧街道でも、江戸時代の古い歴史ある商家・民家などは見当たらず。 ここには、「西小菅商盛会」という標された街路灯が並んでいる。 戦前の建物で空き家となり朽ちてきたものもある。







・・・・・・・・・・ 街道の裏道も歩いてみた。 銭湯、魚屋、アパート、お寺、、、、がある






・・・・・・・・・・ 旧水戸街道が綾瀬川にぶつかる位置に水戸橋跡地がある。 かつて、綾瀬川に架けられていた木造の水戸橋の橋台部分が残されている。 案内板には水戸橋の写真もある。


・・・・・・・・・・ 旧水戸橋の橋台を保存するように、現在の水戸橋は50m程上流側に架けられてる

・・・・・・・・・・ 水戸橋から見る綾瀬川。 左側に、東京拘置所の空いた敷地に建つ公務員住宅が並ぶ。 かつては、高い塀で囲まれた処である。

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