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2019年6月21日 (金)

井の頭線 (久我山~浜田山)

京王井の頭線沿線の散歩。 一昨日の吉祥寺駅~久我山駅間に続き、今日は久我山駅~浜田山駅まで、4駅間2.7kmを歩いてきた。 1万1千歩




●今日も来ました久我山駅へ ・・・・・朝、久我山駅に降り立ち、“久我山”とは何処だ? チョイト考えたが、よそ者には判らない。 そこで、調べてみた。、、、、「くが」とは空閑地や陸地のことらしく、古くからの地名で、武蔵野の新開地を指す言葉らしい。 江戸時代から明治22年(1889)までは、江戸幕府領久我山村であった。 文化文政時代は64戸、水利は玉川上水、鎮守神は久我山稲荷神社ということらしい。 新開地として村には「農業を営もうとする者は重罪人でも許す」旨の高札が立ててあったとか(?)。

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・・・・・・・・・・・・・・久我山駅では、夏に向け新兵器の試験が行われていた。 水タンクを乗せた台車の上に扇風機を置いて、ミストを発生する新兵器だ? ケッコウ、涼しいね!

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●川と電車に挟まれた遊歩道 ・・・・・久我山駅から隣りの富士見ヶ丘駅の間は、線路の南側に神田川が流れ、線路と川の間には富士見ヶ丘検車区が広がっている。 検車区は150両程の井の頭線全車両を留置する広さがある。、、、、遊歩道の右手には、神田川の清流が流れ、鯉も、水鳥も、見られる。 左手は長いフェンスに囲まれ検車区が続く。 検車区全体を見渡す写真を撮りたいのだが構内には入れず、あきらめた!

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●富士山が見えた駅! ・・・・・昭和8年(1933)8月1日、帝都電鉄の富士見ヶ丘駅として開業。 その名のごとく、開業当時は富士山が拝めた駅だったであろう。 現在、駅の所在地は杉並区久我山であり、駅周辺には「富士見ヶ丘」の地名は無い。 ただし、駅の南側に富士見丘小学校と富士見丘中学校などがある。

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●緑豊かな最新の老人ホーム ・・・・・富士見ヶ丘駅の南東(杉並区高井戸西1)にある、高齢者の福祉施設「浴風会」に寄ってみた。、、、、浴風会は、関東大震災のために自活することができなくなった老廃疾者及び扶養者を失った人々の救護を行うため、御下賜金及び一般義捐金を設立資金として、大正14年(1925)に内務大臣の許可を受けて財団法人として設立された。 初代会長は若槻禮次郎である。 当時の内務省によって、90,750㎡のこの地に、本館・入居棟・付属建物合わせて54棟の建物、建坪8,415㎡の施設を設置したのが始まりだ。 浴風会の事業は、養老事業の模範として、また老年医学の発祥として、創立後暫くの間は順調に事業遂行をしたが、第二次世界大戦によって施設建物の大半が軍に接収され、また運営資金も凍結されて、事業は不振を極めた。 終戦に伴い事業施設は、昭和21年(1946)の生活保護法による保護施設として再生復興することとなった。 さらに昭和38年(1963)老人福祉法の施行に伴い、同法による老人福祉施設として事業が運営され、平成12年(2000)の介護保険法の施行を経て今日に至っている。 現在は高齢者医療を専門とする浴風会病院を始め、養護老人ホーム、軽費老人ホーム、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、デイサービス、居宅介護支援事業所、地域包括支援センター等の施設・在宅サービスを運営している。 また、認知症介護研究・研修東京センターや浴風会ケアスクールなどの施設も備わっている。、、、、現在の浴風会施設の大半は平成に入ってから新築されたもので、殆どの建物は緑豊かな木々に囲まれて近代的で大きな建物である。、、、、私もそろそろヨイヨイの生活を考える歳だが、こちらのような環境にある老人ホームに入ることが出来れば素晴らしいかも・・・

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・・・・・・・・・・・・・・新しい建物に囲まれるように、「浴風会本館」と「礼拝堂」が敷地の中央にある。 「浴風会本館」は、東京大学の内田祥三らにより設計されたもので、大正15年(1926)に竣工した。 中央に塔を配置し、垂直線が強調された姿は、内田祥三が手がけた東京大学安田講堂と共通するものだ。

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・・・・・・・・・・・・・・本館とは中庭を挟み南側に、昭和2年(1927)竣工の「礼拝堂」が建っている。 阿弥陀如来を祀った祭壇がある仏教の礼拝堂で、毎週水曜日に法要が行われているそうだ。 今日は施錠されて内部を拝見することはできなかった。 設計者は不明。
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・・・・・・・・・・・・・・再び井の頭線の線路沿いを歩き、高井戸駅に向かう。

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●高いところにある駅 ・・・・・高井戸駅も、昭和8年(1933)8月1日 に開業した。 当時は築堤上の駅だったが、現在は、井の頭線では数少ない高架駅となっている。、、、、高井戸の由来については、①高いところに井戸があった、②高いお堂があった、と2説あるそうだ。 どっちも、どっちと云う感じ、どっちでもいいか!

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●閑静な住宅街を抜ける ・・・・・・・・・・・・・・高井戸駅から隣の浜田山駅までは、神田川沿い、閑静な住宅街を歩き駅に向かう。 線路わきのアジサイも見事だ。

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●地下からホームに上る駅 ・・・・・浜田山駅は、これまでの駅と同様に、昭和8年(1933)8月1日に帝都電鉄の駅として開業した。 平成8年(1996)には、ホームの延伸と駅舎の地下化を行う。 島式ホーム1面2線を有する地上駅。、、、、駅前は落ち着いた商店街となっている。 私もチョイト買い物に参加し、駅前の花屋さんで小ぶりの観葉植物を買ってきた。(安かったのでついつい3鉢購入)

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