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2019年6月 6日 (木)

“新田”は人名だった!

一昨日、東京から北の草加市「新田駅」から歩いてきた。 今日は東京の南、東急多摩川線「武蔵新田駅」を目指し蒲田駅から歩いてみた。 1万2千歩



●逆走は危険! ・・・・・JR蒲田駅とは“L”字形に接続する東急の蒲田駅。 現在は、「東急プラザ」の3階に頭端式5面4線構造のホームを有する高架駅である。、、、、大正11年(1922)10月6日、池上電気鉄道線(現:池上線)が蒲田から池上駅まで開通。 大正12(1923)11月1日には、目黒蒲田電鉄目蒲線(現:東急多摩川線)が蒲田から沼部駅まで開通。 東急の蒲田駅には池上線と東急多摩川線の2路線が乗り入れてるが、後者は会社名である「東急」を冠し「東急多摩川線」が正式な路線名である。、、、、頭端式ホームは電車の始発駅であり、人生の旅立ちを感じる雰囲気がいいね! 夜の頭端式ホームでは、終着駅を感じ、人生の終わりに頭を巡らせ、線路に飛び込まないで!

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・・・・・・・・・・・・・・朝、ラッシュ時の蒲田駅は、電車が到着するたびにJRに乗り換える人が流れ出てくる。 人の流れは一方通行状態で、流れに逆らうと“高齢者の逆走”で事故のもと。

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・・・・・・・・・・・・・・高架沿いの飲食店街を抜けて行く。 どの店も、まだ閉まっている!

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●隣の矢口渡駅に向かう ・・・・・・東急多摩川線の南側を歩き、隣り駅:矢口渡駅へ、スタコラ・サッサ!

・・・・・・・・・・・・・・東急多摩川線(写真:手前)と池上線(写真:奥)が蒲田駅に到着する直前に並行して通過する蓮沼4号踏切

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・・・・・・・・・・・・・・2社にお立ち寄り!、、、、まずは、大田区東矢口にある若宮八幡神社です。若宮八幡神社は、この地(旧小林村)が開村した際に村の鎮守として、鶴岡八幡宮を勧請したそうだ。、、、、次は、大田区多摩川の多摩川諏訪神社。 600年前の創建と言われている。 丈夫そうな鉄筋コンクリート造の朱塗りの社殿は戦後の建築。

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・・・・・・・・・・・・・・矢口渡駅前に通じる「矢口の渡商店街」の一隅に、「放光地蔵尊」と称する小祠がある。、、、、この地では、昭和20年(1945)4月15日夜半、B29の爆撃を受け無数の焼夷弾と爆弾が投下されて矢口渡駅から多摩川の土手に至るまで焼野原となり多数の焼死者が出た。 当時、地蔵を祀るこの家の主:鈴木三郎は一人焼跡の遺骨を拾い集めて供養をした。 何の罪もないこれ等戦災横死者の霊を慰めたく、このお地蔵さまの建立を思いつき、昭和32年に「放光地蔵」と名づけて末の世までも平和である事を願ったそうだ。 合掌

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●トイレはありません! ・・・・・・多摩川に架かり国道1号(第二京浜)を通す多摩川大橋まで800m程の距離に、東急多摩川線の停車場:矢口渡駅(やぐちのわたしえき)がある。 駅は大正12年(1923)11月1日の目蒲線全通時に開業した。、、、、ホームは相対式2面2線の地上駅。 上下線のホームは完全分離され、それぞれに改札・駅舎がある。、、、、トイレは2番線(多摩川方面行)にしかないので、1番線(蒲田方面行)で漏れそうな人は、ライフリーを着用すると安心!

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・・・・・・・・・・・・・・【注】 江戸川にあるのは「矢切の渡し」、ここ多摩川は「矢口の渡し」。 「矢口の渡し」は、昭和24年(1949)まで存在した。



●次は武蔵新田駅に向かう ・・・・・・次の隣り駅:武蔵新田駅へ、スタコラ・サッサ・ホイ・サッサ!

・・・・・・・・・・・・・・矢口渡駅から200m程歩き、国道1号(第二京浜)を横断する。、、、、思ったほど混んでない国道、わざわざ歩道橋を渡らなくても、横断歩道を歩けばよかった!

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・・・・・・・・・・・・・・国道を越え、大田区矢口2丁目、浄土宗寺院の願海山延命寺に、お立ち寄り。 弘安年間(1278~1298)蓮花寺と号して創建された。 永緑年間(1558~1570)に現在地に再興し、延命寺と改称した。 現本堂は昭和33年(1958)に再建されたものである。

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・・・・・・・・・・・・・・延命寺の西、町角の祠は「今泉北向庚申」 正面に青面金剛・三猿を刻み、右面に「文化五戊辰十二月吉日」と刻む。 文化5年(1808)から約200年、往来する人の安全を見守ってきたそうだ。

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・・・・・・・・・・・・・・「むさしにった」商店街のゲート横に祠があり、阿弥陀如来尊石像と庚申塔が祀られている。 庚申塔は元文5年(1740)の建立。、、、、商店街の守り本尊?

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・・・・・・・・・・・・・・「むさしにった」商店街の中程に新田神社がある。 正平13年(1358)創祀。 新田義興は、正平13年畠山国清等の奸計により、矢口の渡に於て討たれ憤死した。 このことがあってから、矢口の渡に夜々「光り物」が表はれ、往来の人を悩ましたので、村老等が墳墓を築き、社祠を興し、新田大明神として奉斎したのが始まりである。、、、、ナイショの話だが、新田義興は畠山の腹心:竹沢右京亮が潜入させた美女のハニートラップ(甘い罠)を受けたそうだ。 私も一生に一回ぐらいハニートラップを経験してみたかった。、、、、旧社殿は、昭和20年(1945)の空襲で焼かれてしまった。 そこで明治神宮で仮社殿として建てられていた「本殿並びに幣殿」(神明造)を特別に下付され、それを昭和35年(1960)に復元奉建し、新たに「拝殿」(流れ造)を新築した。
 
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・・・・・・・・・・・・・・境内にある「うなる狛犬」とは、、、、、謀略を企てた足利基氏家臣の畠山一族の者、またその血縁者末裔が新田神社付近に来ると、きまって雨が降り、この狛犬がうなったと云われている。 しかし残念ながら昭和20年の戦災で一体が壊れてしまった。、、、、AIロボの犬みたいだ、泥棒除けに一匹いたらいいね!

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●“新田”の由来は人名だった! ・・・・・東武伊勢崎線の新田駅に続き、今日は“新田”がらみの駅を訪れたのだが、伊勢崎線の「新田」は“しんでん”と読み開墾地、ここ東急多摩川線の「武蔵新田」は“にった”と読み人名だ。 駅名「武蔵新田」の“新田”は、駅近くにある新田神社に由来し、他の地にある新田と書いて「にった」や「しんでん」と呼ぶ駅が存在していることから、旧国名を冠して「武蔵新田」としたそうだ。、、、、大正12年(1923)11月1日、新田駅として開業。 大正13年(1924)4月1日、武蔵新田駅に改称。 相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、当駅も「矢口渡駅」と同様で、上下線で駅舎・改札が別となっており、さらにトイレも2番線にあるのみ。

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・・・・・・・・・・・・・・駅の北側は環八通りが東急多摩川線と20m程の間隔で並行にとおり、駅前の町並みが途切れている。

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