下町の田園調布
東京は36℃の猛暑日。 暑さに身体を慣らすためと、自らに言い聞かせ散歩に出てみた。 今日も駅で、「何処に行こうか?」 「遠くだと、救急車に乗ったら家族が駆けつけるのに大変だ、近場にしよう!」 「埼玉方面は内陸部でより危険だが、ドクターヘリに乗るチャンスがあるかも!」 「中央線沿線は熱中症で倒れたら知合いに会うかも、チョイト恥ずかしいね!」 などなど、考えに考え、東武伊勢崎線、堀切駅から北に歩くことにした。 堀切駅から北千住駅まで、直射日光が当たらないように裏道を歩いて、1万1千歩の散歩です。
●映画・ドラマのロケ地! ・・・・・・時刻は午前7時45分、夏休みで学生のいない都会のローカル駅:堀切駅は乗る人・降りる人も少ない。 堀切駅は明治35年(1902)に開業した。 大正13年(1924)の荒川放水路掘削工事では、伊勢崎線のルート変更により、荒川の土手際をギリギリ通ることになり、線路は駅構内で大きくカーブしている。、、、、乗降客も少なく、駅前の賑わいもなく、下町の哀愁を漂わせる駅である。 小津安二郎監督の映画『東京物語』、ドラマ『3年B組金八先生』のロケ地である。
●汗に交じって出た涙 ・・・・・・・堀切駅から裏道を歩き柳原に出る
・・・・・・・・・・・・・・堀切駅から徒歩2分、地域医療を担う中核病院:柳原病院は昭和26年(1951)に開設した病院で、地元住民に愛されてかれこれ70年。
・・・・・・・・・・・・・・柳原病院の向かいには、平成19年(2007)に開設した東京未来大学がある。 こども神理学部、モチベーション行動科学部の2部を設置し、通学課程、通信課程を合わせ2000名強の学生が学んでいる。、、、、足立区の中学校統合に伴い、2004年度をもって廃校になった足立区立第二中学校の校舎を改修増設して利用している。 なお当校舎は、ドラマ『3年B組金八先生』の「桜中学校」のロケ地としても使われていた。
・・・・・・・・・・・・・・私の夏休みの楽しみはプールとラジオ体操だった。 嫌だったのは、絵日記とドリル。 登校日の一週間程前からイヤイヤやったものだ! 今の子はどうなんだろう?、、、、朝一で学校のプールに向かう姿は、60年前の私と変わらない。
・・・・・・・・・・・・・・桁下1.7mの東武伊勢崎線牛田駅ホーム下のガード。、、、、私の前を行く老々の二人。 杖をつき腰も曲がりはじめた上品なお爺さんが、同じように杖をつき腰の曲がったお婆さんの手を引きガードを抜け、行った先は介護サービスセンター。 ご夫婦か、母子か、ほほえましくもあり、悲しくもあり、明日の我が夫婦もこうありたい! 二人を見つめていたら、なぜか、汗と間違えて涙が出てきた・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・盛土の上に牛田駅ホームが見える。
●下町の田園調布! ・・・・・北千住駅の東側に半円状(田園調布みたいだ)に道路が整備された足立区柳原の町がある。 町の東は荒川土手で、対岸は葛飾区堀切・小菅の町。、、、、柳原の町は現在足立区に属しているが、荒川放水路が掘削されるまでは、小菅・堀切の町とつながって南葛飾郡南綾瀬村に属していた。 荒川放水路により南綾瀬村は分断され、柳原は北千住の町となどとともに足立区に属することとなった。 時は、昭和9年(1934)6月1日のことである。、、、、夕暮れの柳原の町
・・・・・・・・・・・・・・柳原の町の中央を貫く、桜並木の「大踏切通り」、、、、名前の踏切りは、東武鉄道、JR常盤線が通過する北千住駅南側の「大踏切」を指す。