日暮里から千駄木へ
日暮里駅で下車し、荒川区西日暮里3丁目の道灌山側を歩き、台東区谷中を横切り、文京区千駄木に入る。 千駄木の裏道をさまよい、行き止まりに出くわすこと度々、迷路を歩き廻り気付けば通ってきた道。 千駄木三丁目バス停でギブアップ。 1万2千歩の散歩。
●崖っぷちの駅 ・・・・・・JR日暮里駅は、明治38年(1905)4月1日に日本鉄道の駅として開業した、歴史ある駅。 駅は崖地(傾斜地)にあるため出入口は、西側は崖上に出ることにになり、東側は線路面と同じ高さにある。、、、、JRの改札は北口と南口の2カ所で、いずれも橋上にある。 北口改札のある北口駅舎は跨線橋の下御隠殿橋に接続してる。 今日の散歩は、北口から西に向かって歩くことにした。
●戦国時代の物見櫓! ・・・・・・日暮里駅を出ると御隠殿坂があり、坂に面して日蓮宗の本行寺(荒川区西日暮里3)がある。 本行寺は、大永6年(1526)、江戸城内平河口に建立され、そのご神田・谷中を経て、宝永6年(1709)、現在地に移転した。 景勝の地であったことから通称「月見寺」ともよばれ、多くの俳人たちが本行寺に訪れた、その中には小林一茶もいたそうだ。 「青い田の 露をさかなや ひとり酒」などの句を詠んでいる。 また、儒学者市河寛斎・書家米庵父子や、幕末・維新期に活躍した永井尚志などの墓がある。、、、、戦国時代に太田道灌がここに斥候台を築いたと伝える道灌物見塚があったそうだが、現在は寛延3年(1750)に建てられた碑文も読みにくくなった道灌丘碑が残されている。 本堂裏の墓地からは、日暮里駅前のタワーマンションも一望できる。
●・・・・・・・・・本行寺の西側に私の好きな細い裏道がある。 今日もこの裏道を通り抜けて、崖上を西日暮里駅の方向に伸びる諏訪台通りに出た。
・・・・・・・・・・・・・・・裏道の奥に、「LIGHT&PLACE 湿板写真館」なる店があった。 “湿版写真”とは、有名な坂本龍馬の写真など、古い写真がガラス板に像を写し取っている、あの写真である。 スマホ、ミラーレスの時代の今、明治時代に盛んであった撮影技術で写真を撮ってくれる処である。、、、、今風の繊細で鮮やかなカラー写真とは違って、モノクロの古びた味のある写真で、自分を撮ってもらうのも良い記念になると思うね。
●諏訪台通りの1社2寺 ・・・・・・一車線一方通行の諏訪台通りに並ぶ、養福寺、浄光寺、諏方神社にお立ち寄り。
・・・・・・・・・・・・・・朱塗りの仁王門がある養福寺(西日暮里3)は真言宗豊山派の寺院。 補陀落山観音院と号す。 開創の確かな年代は判らないが、初代住職が寛永3年(1626)に没したと伝えられているので、この頃か?、、、、寺の本堂や観音堂などの建造物は戦災で失われたが、宝永年問(1704~1711)建立といわれている、江戸時代のこの仁王門は焼失を免れた。 門の表側には一対の仁王像ある。 チョイト仁王門自体の造りが華奢で弱々しいね!
・・・・・・・・・・・・・・諏訪台通りを西日暮里駅の方に歩くと真言宗豊山派の浄光寺がある。 法輪山法幢院と号す。 もとは隣の諏方神社(すわじんじゃ)の別当寺で、境内からの雪見が有名となって雪見寺と呼ばれたそうだ。、、、、山門の左手に、東都六地蔵の三番目として知られるこの大きな地蔵菩薩が立っています。 東都六地蔵とは、銅造泥塑の仏像造りに秀でた下谷心行寺二世空無上人の権化によって元禄4年(1691)に開眼したもので、一番は駒込の瑞泰寺、二番は千駄木の専念寺、三番は浄光寺、四番は下谷の心行寺、五番は上野大仏堂のうち、六番は浅草寺の正智院に安置された。 しかし、現存するのは専念寺と浄光寺だけである。
・・・・・・・・・・・・・・浄光寺の隣りに諏方神社がある。 元久2年(1206)の創立。 文安年間(1444~1499)に太田道灌が神領を寄進し、徳川時代に神領を賜わり、寛永12年(1635)社殿を現在の地に遷座した。 社名は「諏訪」とせず、「諏方」を使っているのは古来の表記である。 神社は明治時代になり、日暮里・谷中の総鎮守として地元の人々に敬われている。、、、、神社境内から西日暮里駅へ下る階段坂の「地蔵坂」がある。 坂の名は別当寺であった浄光寺の地蔵尊に因んでいる。
●夜、営業する商店街! ・・・・・・・荒川区西日暮里から、台東区谷中の町を少々横断し、文京区千駄木に入った。 千駄木3丁目の「すずらん通り」を抜け、「不忍通り」を横断する。 すずらん通りは、狭い短い通りの左右に小さな飲み屋さんが15軒程ある。、、、、しかし只今午前9時過ぎ、この時間から開けている店はない。 ぜひ夜来て、覗いてみたい通りだ!
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