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2019年12月25日 (水)

板橋の閻魔さま

東武東上線中板橋駅で下車し、東へ向かい旧中山道仲宿の文殊院を訪ね閻魔大王に手を合わし、都営三田線板橋区役所前駅から帰宅。 1万歩の散歩です。 




●中板橋村なんて、なかった! ・・・・・東武東上線の前身、東上鉄道による池袋~田面沢間の開通は大正3年(1914)5月1日。 この時同寺開業した駅は、池袋、下板橋、成増、膝折、志木、鶴瀬、上福岡、川越町、田面沢の9駅である。 開通から一か月チョイト遅れて、上板橋と高階の2駅が追加開業した。 上板橋駅は上板橋村から、下板橋駅は下板橋村から命名された。 「中板橋駅」はこの時点では開業していない。 昭和初期、現在の中板橋駅周辺の子供たちは、近くの石神井川で遊んでいたが、鉄橋から飛び込んで遊ぶことが流行り、東武鉄道は地元(下板橋村字久保田)に「鉄橋は危険なので水遊び場を作るように」申し入れた。 地元では、さっそく石神井川に淡水浴場を作り、提供した。 これが評判となり、淡水浴場もプールに変わり、遠方からも電車で利用にやった来るほどとなった。しかし遠方の利用者は炎天下を下板橋駅か上板橋駅から歩かねばならなかった。 昭和8年(1933)東武鉄道は近くに常設駅を設置することにした、地元で決めた駅名は上板橋駅と下板橋駅の中間にあることであり単純に「中板橋」とした。 村名ではなかった!  これが、現在の中板橋駅である。、、、、島式ホーム2面4線を有する地上駅。 ホームは多くても、普通列車しか停まらない駅で、優等列車がスピードを落とさず、無情にも通過していく。 出入口は南口と北口の2か所。

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●喫煙スペース? ・・・・・・・駅前の踏切の脇に鎮座する小さな山中稲荷神社。 神社は小さいが、境内にはベンチと灰皿を置いた喫煙スペースが用意されている。 狐の御利益も煙に巻かれて、騙されて!

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●駅から東へ! ・・・・・・駅前の商店街を抜け、中根橋で石神井川を越える。 そして再び、商店街を歩く。

・・・・・・・・・・・・元気そうな「なかいた」商店街。 まだ、どの店も就寝中!、、、、寒い朝、立ち食いそば屋が一軒営業中。

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・・・・・・・・・・・・石神井川に架かる中根橋。 昭和48年(1973)完成。 川の両側に桜が咲く、春は見頃。、、、、石神井川も綺麗な川に戻ったが、チョイト川底の深いのが玉に瑕。

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・・・・・・・・・・・・中根橋を渡り、石神井川の北側の「双葉さくら通り」(旧愛染通り)という、チョイト疲れた感じの商店街を行く。

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・・・・・・・・・・・・双葉桜通りからチョイトそれ、板橋区に多い氷川神社の一社「根村氷川神社」(双葉町)に寄って行く。、、、、根村氷川神社は、創建年代は不明 、応永年間(1394~1427)に大宮氷川神社から勧請されたと伝えられている。 江戸期には下板橋宿上宿の鎮守として崇敬され、戦時中は村社に列格していた。、、、、境内は広く、緑も多く、雰囲気は悪くはないが、ペットの侵入防止か?盗難防止か?立ち入り禁止のイエローロープがアッチコッチに無造作に貼られ、印象を悪くしている。

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●愛染通りの2寺 ・・・・・・氷川神社の東南400m程、旧愛染通り沿いにある2寺を紹介。(板橋区大和町)

・・・・・・・・・・・・まずは、
真言宗霊雲寺派の光明山愛染院日曜寺。 本尊は愛染明王。 開山は、正徳の頃(1711~1716)に宥慶比丘が小堂を営んだのに始まる。 その後、田安宗武(八代将軍吉宗の第2子)の帰依をうけ、等身大の愛染明王像をはじめ多くの仏像や仏画、什器類が奉納され、寺として再興した。、、、、現本堂は昭和45年(1970)に落慶。、、、、【チョイトないしょで】 愛染明王(あいぜんみょうおう)とは、密教の明王の一つで、愛欲などの迷いがそのまま悟りにつながることを示し、外見は忿怒(ふんぬ)暴悪の形をとるが、内面は愛をもって衆生を解脱させる。三目六臂(ろっぴ)で、種々の武器を手にした姿に表す。(小学館:デジタル大辞泉の解説)、、、、【ついでにもう一つ】 愛染恭子とは、往年の名画「白日夢」の主演女優。 ヌードモデルを経て、ピンク映画、ストリップ劇場に出演した女優。 中高年の世代には、彼女にお世話になった方は多いはず!、、、、どちらの“愛染”も、愛と欲の迷いから救ってくれるかも?

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・・・・・・・・・・・・次なる寺は、浄土宗の龍光山恵照院と号す智清寺。 本尊は阿弥陀如来。 室町時代初期、見誉上人智清によって創建されたと伝える。 天正19年(1591)徳川家康により寺領5石を寄進された御朱印寺である。 山門・本堂・庫裏のいずれも最近新築された。 庫裏の外壁は大理石で豪華。(大失敗! 本堂の写真、撮り忘れた!)

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●旧中山道をチョイト歩く! ・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・まずは、江戸時代から板橋宿の名所として名高い縁切榎。 もともとは大六天神の神木であった。 皇女和宮が降嫁の際、縁起が悪いと、この場所を迂回したという逸話が残っていますが、庶民の間では、悪縁は切ってくれるが良縁は結んでくれるというので信仰の対象となった。、、、、この祠の後ろに隠すように公衆便所がある。 こちらでは、水漏れ、ガス漏れを防いでくれる。 私もスッキリ、シャッキリした。 

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・・・・・・・・・・・・中華屋さんのサンプル陳列棚。 見てビックリ、食べて美味しい、クリスマスバージョンで飾り付け。 売上アップしたかな?

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・・・・・・・・・・・・板橋の板橋。 現存する板橋は、旧中山道と石神井川とが交差する地点に架かっている、昭和47年(1972)に完成したコンクリートの橋。、、、、江戸時代の板橋は、太鼓状の木製の橋で、長さは9間(16.2m)、幅3間(5.4m)であった。

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●にこやかな閻魔大王! ・・・・・・・板橋の南側に位置する、真言宗豊山派寺院の文殊院にお立ち寄り。 文殊院は幡場山と号し、板橋宿本陣の飯田家の菩提寺として江戸時代初期に創建された。 開山は寛永2年(1625)に入寂の権大僧都慶恵と伝えられている。、、、、墓地の片隅には、宿場女郎の墓もある。

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・・・・・・・・・・・・山門横の閻魔堂には、閻魔大王奪衣婆懸衣翁の3像が安置されている。 懸衣翁が留まっている木は衣領樹と称する。 奪衣婆が亡者から剥ぎ取った衣をこの枝に懸けて生前の罪悪を計るのである。、、、、像は新しく作られたものだが、ユーモラスな表情でチョイト笑ってしまうかも? 

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●ゆとりのない駅! ・・・・・・・今日の最後は都営三田線板橋区役所前駅。 昭和43年(1968)12月27日に、都営地下鉄6号線(現:三田線)開業に伴い開業。 相対式ホーム2面2線の地下駅。  駅名のごとく、区役所とは地下通路で結ばれている。、、、、ホーム・通路・改札など、全体的に狭苦しい駅だ!

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