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2020年3月12日 (木)

パンデミック解消?

とうとう“新型コロナ”は“パンデミック(=世界的な大流行)”となった。 11日のダウ平均株価は1464ドルの下落、そして今日(3/12)の日経平均も1000円超の下落。 株価の下落も“パンデミック”である。 このままだと、我が家の少ない資産にも影響が出て、食事は“パンガミッツ(パンが3つ)”となりかねない。、、、、『新型コロナの早期終息』を祈願し今日は、台東区の南端の浅草橋から、同区の北端にある橋場不動尊へ行ってきた。




●玉を秘めたる神社! ・・・・・・・・浅草橋駅前から都バスに乗って「清川二丁目」で下車する。 ここは、かつてのドヤ街“山谷”の中心。 “ドヤ”とは“宿”の逆さ言葉で、山谷には日雇労働者に向けの簡易宿泊所が立ち並んでいた。 いまでも周辺には、“ビジネスホテル”として宿泊所が多く残っている。

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・・・・・・・・・・・・この町の一画に「玉姫稲荷神社」がある。 玉姫神稲荷神社は、天平宝字4年(760)伏見稲荷大社より分霊を勧請して創建された。 正慶2年(1333)新田義貞が鎌倉の北条高時を追討するに際して当社で戦勝を祈願し、弘法大師直筆という稲荷大神の像を瑠璃の宝塔に納めたことから「玉秘め(たまひめ)」の名がついたという。 “稲荷神社”と云うことから、「商売繁盛」、「諸芸上達」、「五穀豊穣」などの御利益は期待できそうだが、「病気平癒」、「感染防止」などは期待薄!

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・・・・・・・・・・・・玉姫稲荷神社の境内摂社として「口入稲荷神社」が祀られている。 当社は新吉原の高田屋という口入宿(仕事紹介所)の邸内に鎮座していた。 
安永年間(1772~1781)高田屋の主人が、夢枕に「玉姫稲荷の境内に遷し祭りなさい」というお告げを聞き、この玉姫稲荷神社に移されたそうだ。 商売繁昌の願掛稲荷の中でも、この稲荷は古参である。 願掛けする人は、先ず神社で売っている今戸焼の狐を神社へ納め、その代りに納めてある古い狐を一体持って帰る。 願掛けが成就すると、雌雄二体の狐を奉納するするそうだ。、、、、今戸焼の狐がドンドン売れるビジネスモデルとなっている。

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●橋場のお化け! ・・・・・・台東区の北の端、隅田川沿いに、橋場(はしば)の町がある。 隅田川の対岸には、墨田区向島の町が広がる。

・・・・・・・・・・・・橋場の町に点在する木造の長屋建築。、、、、表はモルタル塗りであったりトタン張り、銅板張りが多い!

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・・・・・・・・・・・・表通りから木造住宅の軒下の狭い路地を入って行くと奥にも数軒の木造住宅が出現。、、、、似た建物は下町に多いね!

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・・・・・・・・・・・・橋場の町中に、「お化け地蔵」(台東区橋場2)がある。 お化け地蔵の名には、かつて大きな笠をかぶり、その笠が知らぬ間に向きをかえたから、あるいは高さ3m余の並はずれて大きいからなど、いくつかの伝承があるが不明。 この辺りは、室町時代以来、禅宗の名刺総泉寺の境内地であった。門前一帯を浅茅ケ原といい、明治四十年刊『東京名所図会』には「浅茅ヶ原の松並木の道の傍らに大いなる石地蔵ありしを維新の際並木の松を伐りとり、石地蔵は総泉寺入口に移したり」とあり、「当寺入口に常夜灯あり、東畔に大地蔵安置す」とも記している。 お化け地蔵の台石によれば、この石仏は享保6年(1721)の建立。関東大震災で二つに折れたが、補修し現在にいたっており頭部も取りかえられている。常夜灯は、寛政2年(1790)に建てられた。 総泉寺は、昭和4年板橋区へ移転し、お化け地蔵は置いて行かれた。 忘れ物だ!

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●パンデミックに効果あり? ・・・・・・今日の散歩の目的地「松尾山橋場寺不動院(橋場不動尊)」は、天平宝字4年(760)、奈良東大寺建立に尽力のあった高僧良弁僧正の第一の高弟:寂昇上人によって創建された。 当初は法相宗であったが、長寛元年(1163)に天台宗に改め、鎌倉以降は浅草寺の末寺となった。 現在は比叡山延暦寺の末寺と変わった。 江戸時代には、周辺の武家の尊信をも集めた。 明治末年の大火、関東大震災、そして昭和の東京大空襲にも、不動院を中心とした橋場の一角だけは災禍をまぬがれた。 このようなことから、霊験あらたかな橋場不動尊として、広く庶民に尊信されています。 現在の本堂は、弘化2年(1845)の建立、小さい簡素な堂は江戸時代の建築様式を保っている。、、、、不動明王は、羂索(けんさく)というロープを使って人々を正しい道へ引っ張ってくれる力強い仏様。 心願成就、健康祈願、病気平癒、悪霊退散などの御利益が期待できる。 お不動さまのご真言『ナーマーサーマン・ダーバーサラナン・センダーマーカロ・シャーナー・ソワタヤウンタラ・ターカンマン』と唱える、これでパンデミックは解消?  

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●猫好きの神社! ・・・・・・今日の散歩の目的達成、気を良くして“縁結びの神様”「今戸神社」に立ち寄って行く。 祭神に伊弉諾尊・伊弉冉尊の夫婦の神様を祀っている事から、縁結びにゆかりがある神社で、若いカップル、独り者の娘さんに人気。 私もおこぼれに与るか!、、、、今戸神社は、康平6年(1063)源頼義・義家親子が奥州討伐の折、京都の石清水八幡宮を当地に勧進し、祈願したのが始まりであるといわれている。、、、、猫ブームにあやかり、招き猫でも有名になった神社。 

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●念には念を入れ! ・・・・・・・今日の最後は、浅草にある聖観音宗の寺院で、浅草寺の子院のひとつである、待乳山聖天本龍院で、『念には念を入れて』新型コロナの撲滅を祈願して帰る。、、、、本尊は歓喜天(聖天)と十一面観音で、二体の仏様のタッグで心強い!

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