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2020年11月 9日 (月)

江戸六地蔵のルーツ

昨日まで、夫婦で京都の秋を堪能してきた。 高雄の神護寺、嵐山の天龍寺、伏見の東福寺など、紅葉の名所と云われている処を巡り歩いた。 今日は、旅の疲れ、特に硬くなった足をほぐすため、散歩は休み。




● まずは、チョイトだけ “京の秋” を・・・・・遠くの紅葉を眺め、近くのマスク美人を見つめ、眼と首が疲れること!

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● さて本題です、東福寺へ向かうのに、JR奈良線を利用した。 車内の停車駅案内図で、京都駅の次が東福寺駅、その次は伏見大社がある稲荷駅、その次の次は桃山駅、駅名が面白ろそうな妻は、その次を見て『あなた、六地蔵駅があるわよ!』と奇声をあげた。 江戸六地蔵巡りで、新宿太宗寺、深川永代寺に同行した妻は、“六地蔵”に興味を持ったようだ。 早速『後で、寄ってみよう!』、、、、“江戸六地蔵”のルーツにあえるかも?

・・・・・・・・・・・・JR奈良線六地蔵駅で下車する。 駅の開業は平成4年(1992)10月22日で比較的新しいが、線路は明治29年(1896)に京都~玉水間が開業している。 改札口は1箇所のみで、島式ホーム1面2線の高架駅である。、、、、駅員さんに“六地蔵”はどこか尋ねると、「大善寺」に祀られていることを教えてくれた。

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・・・・・・・・・・・・JR六地蔵駅から、400m程離れ川を挟んで、京阪電鉄六地蔵駅がある。 こちらは、大正2年(1913)6月1日の開業である。 盛土上に造られた相対式ホーム2面2線の駅。、、、、京阪の六地蔵駅開設時、駅の西北西にある京都六地蔵の一つでもある大善寺が古くから「六地蔵さん」と呼ばれ親しまれていることから、この駅名が付けられたそうだ。

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・・・・・・・・・・・・何か不思議な縁で、とうとう江戸六地蔵のルーツである京都六地蔵にやって来た! 大善寺は、慶雲2年(705)定恵の開山により創建された寺と伝えられ、平安時代前期に円珍が天台宗に改宗したという。 その後永禄年間(1558~1570)現在の浄土宗に改められた。、、、、大善寺は、京都十三佛霊場の第五番札所でもある。 京都十三佛霊場とは、古都京都に、由緒ある寺々が集まり昭和56年(1981)に誕生した全国の中でも最も古い霊場であり、各寺院は極めて古い歴史をもち、その開基も飛鳥時代一、奈良時代一、平安時代七、鎌倉時代一、室町時代三となって、もっとも新しい寺でも六百年の寺歴をもっている。 智積院、平等院、仁和寺など、古刹の集まりである。、、、、大善寺は、京都市内から外れた処にある、小さなこじんまりとした寺である、訪れる観光客は極わずかと思われる。 境内には、我が夫婦しか見えない!

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・・・・・・・・・・・・・・境内の「六地蔵堂」に、仁寿2年(852)に小野篁(おののたかむら)が桜の大木を用いて六体の地蔵菩薩像を彫った、その内の一体の地蔵菩薩像(重文、161cm)が安置されている。 その後、後白河天皇の勅命により、平清盛が疫病退散のため保元年間(1156~1159)に、僧侶:西光に命じて街道口6カ所にそれぞれ六角堂を建て、六体の地蔵菩薩像を一体ずつ分置した。 ・奈良街道は伏見の大善寺 ・大坂街道は鳥羽の浄禅寺  ・丹波街道は桂の地蔵寺  ・周山街道は常盤の源光寺  ・鞍馬街道は賀茂の深泥池畔(現:上善寺)  ・東海道は山科の徳林庵 である。、、、、これら六体の地蔵菩薩像がいずれも京都にあるので六体まとめて「京都六地蔵」と呼ぶ。 室町時代、庶民に地蔵信仰が広まると、京都の街道口に安置された上記六体の地蔵菩薩像を巡拝して家内安全、無病息災を祈る「六地蔵巡り」が始まり、大善寺が「六地蔵巡り」の根本道場とされた。、、、、まさしく、京都六地蔵を倣って造立したと云われている、江戸六地蔵のルーツである。 我が散歩でも、残り5カ所の京都六地蔵を参拝したくなった。 妻曰く『また、ちかいうちに京都に来ようね!』 返事は『・・・・・(簡単に首を縦に降れない)』


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● 紅葉にふれて、マスク美人にふられ、六地蔵のルーツにふれた、夫婦旅となった。 次回は・・・・・???

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