踏切が無くなる!
先月26日の共同通信社のニュースに、『 JR山手線に唯一残り「開かずの踏切」として知られる駒込―田端間の「第二中里踏切」(東京都北区)について、都が近くに陸橋を建設した後に廃止することで北区とJR東日本が合意したことが26日、関係者への取材で分かった。陸橋完成には約10年かかるもようだが、踏切が全廃されればJR東が目指す山手線の自動運転化へ前進となる。 第二中里踏切はピーク時の1時間当たりの遮断時間が40分を超す。国土交通省は2020年度中に改良計画を提出するよう、北区に求めていた。 陸橋の建設はJR東が担当する。工事は終電から始発の間しかできないため、完成には10年ほどかかるとみられる。』と書かれていた。、、、、大正14年(1925)に誕生し、今日まで残っていた、山手線最後の踏切がいよいよ無くなりそうだ。 現役の踏切を、チョイト見ておきたくなった。
田端駅で下車し、第二中里踏切、中里トンネルなどを見て上中里駅まで、8千歩の散歩です。
● 田端駅で降り、駅前の田端切り通しに架かる東台橋を渡り、田端高台通りを上中里方向に歩く。、、、、「田端切り通し」は昭和8年に、台地であった土地を整備し、20m程の深さで削り取って道を通している。法面には石垣が綺麗に積まれ、独特な雰囲気がある。 切り通しには、2つの橋が架けられ、駅側にある白い橋が「東台橋」、奥に架かるのは歩道橋です。 東台橋は、大きなアーチ状のパイプを橋桁にした構造で、デザイン性にとんでいます。 東台橋からから見る切り通しの深さには、一声『凄い!』
・・・・・・・・・・・・東台橋と滝野川を結ぶ「田端高台通り」
● 田端駅から山手線に沿って池袋方向へ歩く・・・・・
・・・・・・・・・・・・田端駅前の田端大橋から見ると、写真左側(山側)に京浜東北線北行(赤羽方面行き)、山手線内回り(池袋方面行き)、山手線外回り(上野方面行き)、山手線電車の陰に京浜東北線南行(上野方面行き)の線路がある。、、、、京浜東北線北行(写真、水色の電車)の先に「田端トンネル」があるのだが、橋桁が邪魔して見えない!
・・・・・・・・・・・・「田端トンネル」の赤羽側の坑門。 写真、坑門上の2線は山手線、その上に京浜東北線南行の電車が見える。、、、、京浜東北線北行はトンネルを出るとスグに山手線の下をくぐり、南行の線路により沿う。、、、、田端トンネルは大正15年(1926)1月に竣工。
・・・・・・・・・・・・田端トンネルの脇を通った、山手線内回り電車は京浜東北線と離れ、切り通しを池袋方面に向かう。、、、、写真手前側が池袋方面。
・・・・・・・・・・・・山手線は田端高台通りの富士見橋下を通過するが、この橋のある位置にかつて「道灌山トンネル」があった。 山手線内回り(池袋方面行き)の電車に乗ると、進行方向左側に煉瓦造のトンネル坑門の一部が見える。、、、、今はトンネルは埋められてしまったが、貴重な“鉄道遺産”として、坑門部分だけでも掘り起こして公開して欲しいね!
・・・・・・・・・・・・道灌山トンネル跡(富士見橋)を過ぎると、山手線内回り電車は「道灌山跨線線路橋」を渡る。この橋の下は、「旧山手貨物線」である、現在の「湘南新宿ライン」が走ってる。 湘南新宿ラインは跨線線路橋の下をくぐると、スグ「中里トンネル」に入り赤羽方面に向かう。
・・・・・・・・・・・・道灌山跨線線路橋を渡った山手線内回り電車は「第二中里踏切」を通過する。 山手線で唯一残る踏切である。 この踏切が無くなると、山手線の完全無人運転が可能となるそうだ! 踏切の手前には、湘南新宿ラインを跨ぐ道路橋の「中里橋」がある。 踏切が無くなると、この中里橋も無くなると思われる。 道幅の狭い踏切であるが、ここに跨線橋を架けるとなると、ケッコウ大がかりな工事となりそうだ。、、、、第二中里踏切を過ぎると、先の駒込駅はすぐソコ!
● 第二中里踏切の横に、浄土宗の寺院「円勝寺」がある。寺は、僧信阿聖法(弘安9年(1286)寂)が開山、戦国時代末期には曲輪内龍ノ口付近にあったとらしい。、、、、当寺は、石州流茶道の流れをくむ伊佐家の墓所となっていた。、、、、踏切からも参道のイチョウ並木が見える。 また、本堂前の2本のヒマラヤスギは圧巻!
● 湘南新宿ラインが通り抜ける中里トンネルの赤羽側の坑門も見てきた。、、、、【ボヤキ】最近撮り鉄のマナーが悪いせいなのか、JRは鉄道施設の周囲にフェンスを巡らせている。 今日、廻った処すべて、丈夫で、網の目の細かなフェンスで囲われ、フェンスが邪魔をして、なかなか思うような写真が撮れない! 困ったもんだ!
● 上中里駅から帰宅。