新宿線から池袋線へ
梅雨も明け、いよいよ猛暑到来。、、、、『チョックラ、散歩に行ってくる、あとは頼んだ!』と、家を出るのは銭形平次気取りの雅万歩。 『あいよ、お前さん』と、右の背に切り火する妻のお静は我が女房。、、、、昔は主人が家から出るときに奥さんが後ろから火打石でカンカンと火花を作り、清めてくれた。、、、、我が家では、さすがに“切り火”はしないけど、出がけの玄関先で注意が多いこと! 『車に気を付けて』、『傘持った』、『財布持った』のフェレーズは昨日まで。 今日からは、『日陰を歩いてね』、『水分補給してね』、『首を冷やしながら歩いてね』、『気分悪くなったらスグ帰っておいで』
今日の散歩は、西武新宿線の沼袋駅から北に向かって、西武池袋線の江古田駅まで、汗をかきかき1万1千歩。
● 「沼袋駅」ではホームも駅舎も仮のものとなり、狭いホームに、狭い改札、安全に、早く工事が終わることを願うばかり。
・・・・・・・・・・・・下りホームに降り南口から出て、踏切を渡って駅の北側の商店街を歩く。 商店街の狭い道路は渋滞中、どうやら毎度のことらしい。、、、、新宿線が地下化すれば、渋滞解消、それまであと数年の辛抱!
● 沼袋4丁目に真言宗豊山派の「実相院」がある、、、、正平7年(1352)に新田一族が足利軍と戦ったとき、 新田六郎左衛門政義の三男、矢島三郎信氏の子孫である矢島内匠、同図書が戦いに破れ、結城氏一族とともに沼袋村に来て 一家屋を建立したのが起源であるらしい。 現在でも矢島姓を名乗る檀信徒が半数以上を占め、別名「矢島寺」とも呼ばれているそうだ。、、、、軒先に黄金の燈籠が連なっている本堂は昭和56年(1981)に鉄筋コンクリート造で改築された。 明かりが灯ったときに、ぜひ見てみたい!、、、、境内には、歴史を物語るような苔むした、馬頭観音、庚申塔、石仏が多く並んでいる。
● 沼袋2丁目には、いくつかの寺がある。 今日は3ヵ寺に寄ってきた。
・・・・・・・・・・・・まずは「明治寺(めいじでら)」、、、、明治寺は真言宗東寺派の寺院。山号は、「新浮侘落山」(しんふだらくさん)、院号は「世尊院」、本尊は如意輪観世音菩薩、創建は大正元年(1912年)12月17日。 明治45年に明治天皇の病気平癒を祈るため、榮照法尼によって観音菩薩石像の建立されたのがそもそもの始まりである。 しかし観音開眼を待たずして明治天皇が崩御されたため、明治天皇のご冥福と明治時代という波乱の時代を振り返り、大正元年に観音開眼供養が行われた。 その後当寺に一大観音霊場を築きたいと呼びかけたところ、政財界から庶民に至るまで多くの賛同者が現れ、大正5年までに百観音が整った。 百観音とは近畿一円に広がる西国三十三箇所と、関東地方の坂東三十三箇所、それに秩父の周辺に広がる秩父三十四箇所の札所の合わせて百箇所の札所を総称したもので、それらの仏像の写しを当寺院の境内に祀ったものである。 境内本堂前の「観音霊場」には百体の以上の石仏がありそうだ!、、、、現本堂は、銅板葺き、コンクリート造、宝形造り屋根で、シンプルな美しい造りである。
・・・・・・・・・・・・真言宗御室派の「密蔵院」は、十善山蓮花寺と号す。 密蔵院は徳川家康の招きにより、慶長16年(1611)矢之倉(現:中央区東日本橋)に寺地を拝領して創建した。 明治43年(1910)に現在地に移転した。、、、、小さな寺で、山門の冠木門が珍しい。 本堂は普通の家で、中央の広間を本堂にして仏壇を置き、開けっ放しにしている。
・・・・・・・・・・・・日蓮宗寺院の「久成寺」は、法光山と号します。 久成寺は、慶長12年(1607)に創建、明治44年(1911)現在地へ移転した。
● 中野区沼袋から新青梅街道を横断し、江古田通りを北上し、江古田3丁目に入ると、真言宗豊山派寺院の「東福寺」がある。 東福寺は、金峯山世尊院と号す。 東福寺の創建年代は不詳だが、天正年間(1573~1593)江古田村の村民が開基となり、村内御嶽山に創建したと伝えられます。 江戸時代には3代将軍家光が鷹狩りの際に休息し、3代将軍吉宗は御膳所に指定した。、、、、この東福寺がある小高い処は、御嶽山と呼ばれている。 この寺の上には、かつて「国立療養所中野病院」があったが、平成5年(1983)に閉院した。 跡地は東京警察病院看護専門学校、国立医療センター宿舎などに変わった。 また、東福寺の北隣りにあるマンション「ベルテ中野江古田」は、大スター三波春夫の邸宅跡である。
● 目白通りをこえて練馬区に入ると、豊玉北1丁目のビルの1階玄関脇に機関車が置かれている。、、、、機関車は「旧陸軍鉄道聯隊 E18型 蒸気機関車」である。 大正10年(1921) ドイツのOrenstein&Koppe社製 機番9538 陸軍鉄道聯隊に納入。 千葉市の兵器補給廠で活躍したそうだ。 昭和20年、大蔵省に移管され西武鉄道に譲渡。同47年からユネスコ村に保存展示された。 ユネスコ村で見た人も多いと思う、懐かしい機関車だ!
● 西武池袋線「江古田駅」に、汗ダラダラで熱中症にならず無事到着。 雅万歩、いたって快調、体調に問題なし。 早く帰ってシャワーを浴びたい!
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