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2022年1月12日 (水)

荒川土手は、寒い寒い

北風が吹き、雪が舞い、雨が降り、連日の寒さは高齢者の私にはチョイト厳しい。 今朝も早々と5時には目が覚め、6時には朝食を済ませたが、7時になると我慢できず散歩に出たくなった。 先日(1/8)の続きで王子駅から歩こうと思ったが、新型コロナに感染したくないので、どうしようか迷う。 朝の京浜東北線は混んでる、王子駅は乗降客が多い、王子周辺は通行人が多い、てなことで、今日の散歩は人混みを避け、東武伊勢崎線の堀切駅から荒川土手を歩き京成押上線の八広駅か、JR総武線の平井駅まで歩くつもりで家を出た。 堀切駅前の荒川土手に立つと、北風が吹き付け、超寒い! 『コリャ、風邪をひくかも! 風邪になると新型コロナと間違え、病院に隔離されるかも?』 急遽、土手歩きは止めて、土手下の墨田区墨田の町を歩き八広駅までの散歩に変わった。 1万1千歩




● 暖かい電車の扉が開きホームに出ると、寒い北風が吹き付けてきた。 近くの大学の学生も何人か降りる。 皆、寒そうに2台の自動改札を通り抜けていく! 学生がいなくなると、ホームにいるのは私だけ、寂しい駅である。 東武伊勢崎線の「堀切駅」、下町の情景が残る駅

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● 堀切駅の前を流れる荒川の土手に上る。 午前8時、『ウヮ~ 寒い、寒い!』 予想以上に寒い、この土手を歩いて行くには、チョイト辛い。 風邪をひいたら一大事、医者には新型コロナと思い隔離されるかも、『止めた、止めた、土手歩きは中止!』、、、、土手に上がると、上流側には堀切橋、目の前には隅田水門首都高、青空の下にはっきり見える。 北風の姿、形は見えないが、間違いなくココに居る!

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● 荒川土手から土手下に下りて、墨田区墨田の町を歩くことにした。 堀切駅から南に約500m歩くと、墨堤通り沿いに“kao”と“kanebo”の物流倉庫が見える。 その広い敷地に隣り合わせて小さな「カネボウ公園」があり、園内に「鐘淵紡績株式会社 発祥の地」の石碑がある。、、、、石碑の裏には『発祥碑由来記 此の地は古くから沈鐘の伝説があり, 江戸時代に入って将軍徳川吉宗公が之の引揚げを下命しましたが成功せず鐘は毎夕月の出と共に燦然として光を放ったといわれます。  周辺の風光明媚を愛でて 徳川氏はこゝを将軍家専用の野菜畑とし御前栽と称しました。 明治二十年近代工業の先覚としてこの地に東京綿商社が設立せられ, 紡績機械ニ万九千錘を英国より輸入して東洋第一の紡績工場を建設, 明治二十二年社名を鐘淵紡績株式会社と改称しました。  爾来近代日本の進展と共に工場は拡大し, その技術は全国津々浦々に結実し製品はカネボウの名声と共に遠く欧米各国を席巻しました。 また過ぐる関東大震災, 東京大空襲当時その職に殉じて斃れた者は五十余柱に及びました。 いまこゝに時代の進運と共に工場の移転を実施するに当って鐘紡稲荷神社並びに慰霊観音像を奉安し八十余年に亘ってうけたこの地域社会の御かげを感謝すると共に老人と児童の憩いの場を設けて記念庭園とし永く先人の偉業を偲ぶよすがとなることを切願するものであります。  昭和四十年十月二十日  鐘淵紡績株式会社  社中一同』、、、、昔は世界有数の紡績会社であったが、昭和40年頃からは、チューインガムを販売したり、化粧品屋に変わったりしたが、平成19年(2007)に「カネボウ株式会社」は解散した。 現在「カネボウ」の商標権は花王の傘下となった「カネボウ化粧品」が保有しているそうだ。

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● カネボウ公園から南に200m程の処に、真言宗智山派寺院の「多聞寺」がある。 多聞寺は隅田山吉祥院と号す。 創建年代は不詳だが、天徳年間(957~960)には現隅田川神社付近にあり、大鏡山明王院隅田寺と称していたと言われてる。 天正年間(1573~1591)に本尊を毘沙門天として隅田山吉祥院多聞寺と改称した。 本尊は、隅田川七福神の一つとなっている。、、、、茅葺の山門は区内最古の現存建造物で、風情ある寺だ!

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● 下町の裏道を歩き、鐘ヶ淵駅前をとおり墨田4丁目の隅田稲荷神社へ向かう。、、、、この辺りは何度も歩いているが、狭く複雑に入り組んだ裏道を覚えられず、行ったり来たり、右へ左へ、疲れる散歩だ!

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● 『この辺りにあるはずだ?』 道案内もなく、探し探して、やっと行き着いた「隅田稲荷神社」、、、、天文年間(1532~1553)、伊豆より逃れてこの地を開拓した堀越公方政知の家臣江川善左衛門雅門が、伏見稲荷大神を勧請し氏神として祀った。、、、、現社殿は昭和18年(1943)に竣工。 周囲は下町の住宅がビッシリと立ち並び、地元の氏神様だ!

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● 四ツ木橋取付道路(=国道6号、日光街道)の下を抜けるトンネル、、、、四ツ木橋取付道路の下のトンネルは、ここと、荒川土手際の2か所にある。 長さは約22mで、現四ツ木橋竣工した昭和27年(1952)に造られたものと思われる。

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● 時刻は午前10時過ぎ、気温も上がり、北風は和らいだ。 『荒川土手に上がってみよう!』


・・・・・・・・・・・・新四ツ木橋の際に出た、、、、新四ツ木橋は、昭和48年(1973)竣工、長さ472mの鋼箱桁橋

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・・・・・・・・・・・・下流側には京成押上線荒川橋梁が架かってる。 平成14年(2002)に架け替えて、竣工したこの橋の総事業費は398億円也。

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・・・・・・・・・・・・土手から見える京成押上線の八広駅、、、、駅の先にはスカイツリーも

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● 寒い散歩の終わりは京成押上線の「八広駅、、、、八広駅はホームに屋根はあるが、全体的に風通しが良く造られている。 ホームに立っても寒い寒い!

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