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2023年2月26日 (日)

練馬は大根

東武東上線の東武練馬駅から、南西に歩いて都営大江戸線の練馬春日町駅まで、1万2千歩の散歩です。




● 東武東上線の「東武練馬駅」は、昭和6年(1931)12月29日に開業した、相対式ホーム2面2線の地上駅である。、、、、東武練馬駅には各駅停車しか止まらず、しかも中板橋駅か上板橋駅で必ず快速電車を待ち・抜かされるので、池袋駅から20分もかかる。 極めて不便な駅だ。、、、、駅の所在地は板橋区徳丸、駅前の道路が板橋区と練馬区の境、練馬区の区役所は西武池袋線の練馬駅にあり、練馬駅と東武練馬駅は直線で約3.5㎞離れてる、極めて判りずらい駅だ。

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● 駅周辺には“夜”が楽しいお店が並び、昭和レトロな町である。 その町に「北町アーケード」という、L字型の商店街がある。 50m程の長さだが、両側にスナック、居酒屋が並んでる。 アーケード入口には「ショッピングセンター」と表示してるが、“ショッピング”できる店はない!、、、、夜来ると楽しそうだ、呑めない私も雰囲気だけは感じてみたい!

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● 東武練馬駅から南下し、飲食店街を抜け川越街道に出る手前の緑道脇に、「徳川綱吉御殿跡」の碑が建ってる。、、、、この付近一帯はかつて『御殿』と呼ばれた土地であった。 後に江戸幕府第五代将軍となる徳川綱吉が寛文年間(17世紀後半)にこの土地を鷹場として、宿泊所と「鷹場御殿」を建てたとして由来する。、、、、練馬と言えば“練馬大根”、その大根は綱吉がこの地の百姓に三浦大根の種を与えたことがきっかけだと、一説では言われてる。(ほんとかいな?)

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● 川越街道(=国道254号)に出ると、街道の南側はアンテナの鉄塔がたつ「陸上自衛隊 練馬駐屯地」、向かい側(北側)は自衛隊の官舎と思われる高層の集合住宅が道路に沿ってズラリと並ぶ。 道路を挟んで職場と住居、
通勤時間数分で職住接近が便利なのか?仕事帰りの寄り道が無くつまらないのか?、ドッチ!

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・・・・・・・・・・ 駐屯地の西門の前に残る「
連隊門哨所」、、、、第一普通科連隊『警察予備隊普通科第1連隊』は、昭和26年9月28日に、久里浜駐屯地から練馬駐屯地に移動した。 この哨所は、移駐から2か月後の昭和26年(1951)11月15日に竣工し、以来、昭和46年(1971)11月にこの連隊門(西門)閉門するまでの約20年間、駐屯地警備に使用された。

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・・・・・・・・・・ 練馬駐屯地を半周するように、長い塀沿いに歩き南へ向かう。、、、、塀の中には、自衛隊の車両が見えるが写真撮影はひかえた。(過去に、自衛隊の基地の中に外からカメラを向けて撮影したら、監視カメラに私が映り。 自衛隊職員が基地から飛んで出て、注意されたことが数回あり、これがトラウマとなる。 『スパイとして捕まったら大変だ!』)

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● 地下鉄副都心線・有楽町線の平和台駅前の交差点を越えて、環八通りの北側「春日町2丁目」の裏通りを歩く。

・・・・・・・・・・ 床屋さんの入口横に建つ、笠付角柱型青面金剛三猿の庚申塔。、、、、台座部分には、三猿が彫られ、正面金剛の下に「中田柄村 施主 吉田 施主 拾人」の文字。 側面には「奉造立庚申像一基 二世安楽祈依 元禄九丙子天 十二月十四日」の文字が刻まれている。 花立に赤や白の造花が供えられていた。

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・・・・・・・・・・ 住宅の前には、“道しるべ”と“布袋さま”、、、、どう見ても、最近の作品!

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・・・・・・・・・・ この付近では、畑は無く、練馬大根の姿を見ることもない。 代わりに目についたのが、広い駐車場と隣のアパート・マンション。 農家は大根を止めて、アパート・マンション経営に転職したか?

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● 春日町2丁目9番の環八通り角地に「一里塚子育地蔵」が祀られている。 一里塚といわれている元々「ふじ大山道」の道標があった場所である。 近くにあった一里塚子育地蔵がここに越してきて、今は地蔵の脇にふじ大山道の道標が建っている。、、、、川越街道から大山(神奈川県)へ向かう“大山道”がここにあった。 今は環八通り!

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● 都営大江戸線の練馬春日町駅に着く手前に真言宗豊山派寺院「練月山 愛染院 観音寺」(春日町4)がある。 愛染院は、永享9年(1437)能円坊尊岳が尾崎(現春日小学校付近)に開山、寛永年間(1624~1644)に権大僧都尊智によって当地へ移転した。 江戸時代には12石1斗の朱印地を拝領した御朱印寺。 御本尊の愛染明王は秘仏で観られない。 、、、、また寛政年間(1789~1801)の火災により、元禄10年(1697)の山門と元禄14年(1701)の梵鐘を残して建造物はことごとく焼失したといいます。昭和55年(1980)、3年の歳月を費やし本堂・大師堂・表書院・鐘楼・稲荷社・山門など諸堂伽藍が完成した。、、、、境内は結構広く、落ち着いた雰囲気の寺である。

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・・・・・・・・・・ 山門前の参道に「練馬大根碑」がある。 その説明板には『練馬といえば大根、大根といえば練馬といわれるほど、練馬の名は、大根によって、人々に親しまれてきました。 練馬大根のはじまりについては、将軍徳川綱吉が尾張(愛知県)から種子をとりよせ、百姓大木金兵衛に作らせたとか、上練馬村の百姓又六が作り出したとかの、話が伝えられています。 江戸の発展、さらに東京都なって、大量の大根が作られるようになりました。練馬大根の沢庵漬けは、特産として全国的に有名になりました。これを記念して昭和16年4月に建てられたのが、この大根碑です。 練馬大根の品種改良と普及育成に生涯をささげた鹿島安太郎の顕彰碑も、これと並んで昭和40年4月に建てられました。 この奥の練月山愛染院は、真言宗の寺です。江戸時代に寺領二十石を与えられました。境内の、沢庵石を磁石とした鐘楼には、元禄十四年(1710)鋳造の梵鐘が残されています。 平成2年10月 練馬区教育委員会』、、、、この説明では、徳川綱吉が尾張から種子を取り寄せたことになってる。 三浦大根を取り寄せた話はウソだった!

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● 都営大江戸線「練馬春日町駅」から帰宅。

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