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2023年3月 9日 (木)

妙正寺川を歩く

西武新宿線鷺ノ宮駅から、妙正寺川の水源:妙正寺池に向かい、そこより南下しJR中央線の荻窪駅まで、1万1千歩の散歩です。




● 朝8時、「鷺ノ宮駅(さぎのみやえき)」は出勤・登校時間で乗客も多い。 ホームは地上で、上りの1番線が片面ホーム、下りの2・3番線が島式ホームの変則2面3線構造である。 上りホームの乗客は下りホームの乗客に背を向けて電車を待つている。

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・・・・・・・・・・ 鷺ノ宮駅の出口は北口と南口の2か所。 南口の正面には妙正寺川が流れ、人道橋が架けられている。、、、、人道橋の上から妙正寺川を見ると、川底は深い、水は綺麗だがゴミが散見される、水量は少ない。 なんとなく『ヨシ! 今日は妙正寺川の上流を歩こう!』と決めた!

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● 鷺ノ宮駅から妙正寺川に沿って歩きはじめた。

・・・・・・・・・・ 駅の西400m程に、妙正寺川を挟んで左右両岸に集合住宅が建ち並ぶ都住宅供給公社の「鷺宮西住宅」がある。 昭和36年(1961)築の5階建て建物、19棟(約690戸)が並んでる。 2DKの間取りで、家賃は5万~7万円ほどらしい。 建物は古くなったが、住みやすそうな広々とした住環境だ!

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・・・・・・・・・・ 鷺宮西住宅を過ぎると、妙正寺川は中野区から杉並区に入る。 「井草橋」(昭和41年架橋)付近を通過。 散歩道の所々には、『チョイト一休み』用のベンチが置かれてる、優しい心遣い。

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・・・・・・・・・・ 「日向橋」(下井草3)の近くに「地蔵堂」がある。 この地蔵堂は、正徳3年(1713)に観泉寺(今川2-16-1)持として、旧下井草村字向井草の現在地に創立された。 天保5年(1834)には、すでに、観泉寺が下井草村の年寄田中惣兵衛にこの堂の管理をまかせていた。 その後、天保12年(1841)に間口5間・奥行3間の堂を焼失。 翌天保13年(1842)、田中惣兵衛が村民の代表者となって、鳥見役にその再建を願い出たという記録が残っている。 明冶初年には、観泉寺廃室となり、慈照という尼僧が住むようになった。 その当時は、境内は90坪の年貢地でしたが、明治10年代初めには、境内は130坪となり、信徒も31人を数えるにいたった。 その後、観泉寺から独立し、現在の境内は3坪、堂宇は2間四方となる。 地元有志約30人で結ばれた地蔵講中が今もあり、毎年11月24日に夜、堂前左右に行燈を立て、燈明を献じ、般若心経を唱和した後、酒食を共にするならわしが続いているそうだ。、、、、堂の中には本尊の地蔵菩薩が祀られているらしい。(像の姿は見えず!)

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・・・・・・・・・・ 「寺前橋」(本天沼3)の近くには浄土真宗本願寺派寺院の「応供山 等正寺」がある。 等正寺は、江戸湯島に元和8年(1622)創建、元禄17年湯島内を移転したといいます。 関東大震災で罹災、区画整理に伴い、昭和4年井荻へ移転、昭和16年には当地(本天沼3)へ移転した。、、、、本堂は昭和46年(1971)に建立したモダンな建物

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・・・・・・・・・・ 「妙正寺橋」(清水3)を過ぎると、上流側にレンガ調のデザインの「落合橋」があり、その先には「妙正寺公園」があり。 公園内に妙正寺川の水源になる「妙正寺池」がある。 妙正寺池は古来より武蔵野台地の湧水池のひとつとしてあり、文和元年(1352)に池のほとりに日蓮宗の寺院である妙正寺が建てられた。 池の名前・川の名前はそれに因んでいる。

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● 「法光山 妙正寺」(清水3)は、日蓮宗の寺で十界諸尊を本尊とし、ほかに大黒天・鬼子母神・三十番神・弁財天などの諸像が祀られている。 約六百年前の文和元年(1352)、中山法華経寺(千葉県)の上人が、妙正池のほとりに堂を建て、法華経守護の天照大神・八幡大神・春日大神など三十番神を勧請したのが草創であり、正保三年(1646)には社殿を再建して、広く信仰されるようになった。 慶安二年(1649)、御朱印寺となる。、、、、静かな住宅街の中にあり、緑豊かな寺。 規模も街中にある寺にしては大きな方だ。

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・・・・・・・・・・ 墓所には「
本因坊六世知伯の墓」がある、、、、本因坊とは本因坊算砂日海を初代とする囲碁の家元である。徳川家康がことに碁を好み、京都にいた初代の算砂を江戸へ呼び寄せた。 三世の道悦までは没後京都の寂光寺に葬ったが、四世の道策から二十一世の秀哉までの歴代本因坊は豊島区巣鴨の「本妙寺」に葬られているはずだが。 『アレ? 六世知伯の墓はどっちだ! 分骨したのか?』

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● 妙正寺から「荻窪駅」まで歩き、中央・総武線で帰宅。

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