チョッピリ旧街道
朝から雨が上がり、梅雨の晴れ間か? 京浜急行梅屋敷駅から立会川駅まで旧東海道を歩いて来た。 1万1千歩
● 普通列車しか停車しない「梅屋敷駅」だが、駅の開業は明治34年(1901)2月1日と古い、今年で開業122年になる。 開業当時は道路上の停留所だったそうだ(私はまだ生まれておらず、知らない!) 今は立派な高架駅。
● 京急線の東側に平行する国道15号(=第一京浜)を横断し、大田区大森中の「梅屋敷東通り」商店街を歩く。 戦後発足した地元密着型の商店街、まだ9時前なのでシャッターが下りてる店が多い。
・・・・・・・・・・ 商店街の中に数件(5件以上ありそうだ)の八百屋がある。 なぜか、八百屋だけはどの店もシャッターを上げ営業準備中。、、、、そんな中に、一軒の粋な店があった、その名は『八百長』 屋号に“激安”を冠し、本当か?
・・・・・・・・・・ 八百長の正面奥に、日蓮宗の寺「大林寺(だいりんじ)」がある。 創建年代は不詳、旧真言宗薬王院として創建され、長享2年(1488)に日蓮宗に改めた。
・・・・・・・・・・ 大林寺山門脇に「池上道道標」が残されてる、、、、享保14年(1729)に、大森村の日蓮徒で組織された甲子講の人々が建てたもので、東海道から分かれて池上本門寺に至る大森中宿の池上道の追分にあったが、京浜急行梅屋敷駅付近に移され、さらに道路拡張などの事情により現在地に移された。 道標の旧位置から、十五町(約1.5㎞)で池上本門寺に至り、更にそのまま品川宿に行けることを示している。 旧東海道の道筋にあった、現存する道標としては極めて少なく、しかも高さ1.6mという大型のもので貴重なものだ。
● 大森警察署前交差点から「旧東海道」に入り、品川方向に歩く。 国道15号から1車線の細い道に入る、これが旧東海道。 現在は「美原通り」の愛称がある(以前は「三原通り」と呼ばれていた) 美原通りは、途中で環七通りと交差し、京急平和島駅の北側で国道15号に出る。、、、、旧東海道と言っても、街道の雰囲気を残す旅籠・茶屋などの建物はない。 チョイト残念!
・・・・・・・・・・ 旧東海道(美原通り)の途中に大小二寺がある。、、、、まずは、浄土真宗本願寺派の「海松山 徳浄寺」 徳浄寺は、寛永4年(1627)四ツ谷に創建され、元禄年間(1688~1704)に現在地へ移転した。 ガンダーラ風の現本堂は昭和35年(1960)に建てられた。
・・・・・・・・・・ もう一寺は、真言宗の寺院で昭和25年(1950)に建てられた比較的新しい寺。 こじんまりとした境内は、正面に本堂、右手にお稲荷さん、お地蔵さん。 そして、お百度石もある。 趣のある寺だ!、、、、でもチョイト一言、「美原不動院」と言う名は、私には、何となく“美原美容院”と聞こえるような?
● 国道15号を北へ約400m歩くと、大森海岸駅の手前に「磐井神社(いわいじんじゃ)」がある。 チョイトお立ち寄り。、、、、磐井神社は、敏達天皇(在位572~585)の代に創建された、延喜式神名帳にも記載されている式内社の古社である。 貞観元年(859)に武蔵国従五位磐井神社官社に列し、武州八幡社の惣社に定められた。、、、、参道にはアジサイの鉢が並び、参拝者をお出迎え!
・・・・・・・・・・ 神社前の歩道の縁にある井戸が社名の謂れとなった「磐井の井戸」 神社の真ん前の歩道にあるのだが、チョイト気づきにくい。 この井戸は、かつて神社の境内にあったが、国道15号の拡張で境内が削られたためこうなった。、、、、江戸期には東海道を行き交う人々の渇きを癒し、名水の名が高かった井戸である。
● 大森海岸駅の付近で、北に向かってる私は大田区から品川区に入る。、、、、大森海岸駅、鈴ヶ森刑場遺跡、旧東海道、天祖神社に立ち寄って、立会川駅から帰宅。(大森海岸駅から立会川駅までは、こちらをみてね!)
「散歩」カテゴリの記事
- 寒い 寒い 大寒い!(2025.02.06)
- 千葉街道に沿って(2025.01.27)
- 南砂町から亀戸へ(2025.01.22)
- “和樂備”?(2025.01.18)
- 大井の大佛(2025.01.13)