秩父(町歩き)
昨夜は和銅鉱泉に泊まり、今日(12/14)はのんびり秩父の町を歩いて見た。
● 宿の車で和銅黒谷駅まで送ってもらい、2つ先の駅:秩父駅へ向かう。
・・・・・・・・・・ 和銅黒谷駅で電車を待っていると、ホーム向かいの待避線に秩父鉄道デキ100形電気機関車が石灰石を積んだ貨車を牽引して入線してきた。 デキ100形は、第二次世界大戦後(1951~1956)に日立製作所が日本各地の私鉄や専用線に供給した50t級電気機関車の一つで、秩父鉄道には3両が現存している。、、、、シャッター・チャンス!
・・・・・・・・・・ 秩父鉄道の秩父駅は、大正3年(1914)10月27日に当時の上武鉄道(現:秩父鉄道の前身)が秩父までの延伸に伴い開業した。、、、、現在は島式ホーム1面2線を有する地上駅。 ホームと改札口は地下通路により連絡している。 駅舎はホームの西側にあり、秩父地域地場産業振興センター(地場産センター)を兼ねている。、、、、かつての木造駅舎(国登録有形文化財)は昭和59年(1984)に、駅北東の公園内に移築し保存されている。 見に行きたいと思ったが、平日は内部を公開していないそうで諦めた。 残念!
● 秩父市内観光の始めは、昨日訪れた浦山ダムの天端(本体の一番上の部分)のデザインで、モチーフにした旧秩父橋を見に行くことにした。、、、、旧秩父橋(二代目の秩父橋)は、昭和6年(1931)に竣工した鉄筋コンクリート造りの三連アーチ橋で、橋長134.6m、幅員6m、現在は人道橋として利用している。 県内では初期の大型コンクリートアーチ橋で、貴重な近代化遺産の一つである。 旧秩父橋の隣りには、明治18年に架設された初代秩父橋の橋脚部分が残されている。、、、、(小さな写真は、浦山ダムの天端)
● 旧秩父橋から秩父駅に戻り、駅の近く、秩父夜祭の屋台を展示する「秩父まつり会館」を見学。、、、、高さ15m前後の屋台の展示と3Ⅾ立体映像による秩父市内の各祭りの紹介、そして夜祭りの資料展示。、、、、祭りの雰囲気を十分堪能でき、祭り気分で会館前の秩父神社へ直行!
● 秩父神社は秩父まつり会館の前に鎮座する。、、、、秩父地方の総社で、創建は二千年前と言われています。 知恵の神様とされる八意思兼金命をはじめ四柱の神々をお祀りする本殿は埼玉県重要文化財。 徳川家康が再建した権現造りの本殿、幣殿、拝殿が並び、なかでも左甚五郎作の「つなぎの龍」は有名。また、「子育ての虎」、「お元気三猿」も人気があります。 秩父神社の例大祭は世に名高い秩父夜祭(12月2・3日)である。、、、、社殿の彫刻は、派手な色使いで綺麗で、表情は漫画チックで面白い! 一言、冗談でもいいたくなるね!
● 秩父神社の周辺には、江戸、明治、大正、昭和の建築が数多く残されている。 ダイジェストのダイジェストで、チョッピリ紹介する。 なお、全て国登録有形文化財。、、、、順に、秩父ふるさと館、そば処入船、旧大月旅館別館、旧岩田醫院、小池煙草店、カフェ・パリー、安田屋、旧片山醫院、御花畑駅(副駅名:芝桜駅)
● 街歩きも疲れてきた、夫婦で蕎麦屋に入りひと休み。 疲れが取れ、腹ごしらえもOKだ! 観光客が行きそうな処からチョイトはずれて、市役所の近くにある「ちちぶ銘仙館」へ行く。、、、、ちちぶ銘仙館は秩父織物、銘仙等に関する民俗学上貴重な資料を収集、保管及び展示し、これらの資料を永く後世に伝え、あわせて、伝統的技術を継承することを目的として設置された施設。 秩父銘仙の製作工程のガイド、体験教室や製品のショップなどもある。、、、、建物は、秩父絹織物同業組合(現:秩父織物商工組合)が昭和5年(1930)に建築したもの。 埼玉県繊維工業試験場として使われてきたが、秩父銘仙を伝承する施設として、平成28年(2016)にリニューアルオープンした。 建築家フランク・ロイド・ライトが考案した大谷石積みの外装や昭和初期の装飾を生かした建物として、国の登録有形文化財に登録されている。、、、、見学者は少なく、私達夫婦の為に銘仙の作り方をレクチャーして頂いた。 御礼のつもりか(?)帰りには妻が銘仙の生地を買い求めていた。
● 帰りは西武秩父駅から特急で池袋へ、、、、秩父鉄道の秩父駅とは離れた位置にあり、乗換はできない。 近くに秩父鉄道の御花畑駅があり、ここで乗り換えができる。、、、、西武秩父駅は昭和44年(1969)10月14日に、埼玉県立秩父農工高等学校(現:埼玉県立秩父農工科学高等学校)跡地に開業した。 単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線の地上駅。 平成35年(2017)にリニューアルされた西武秩父駅はグッドデザイン賞を受賞したモダンな駅だ!
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