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2024年3月14日 (木)

近江商人の町(1)

14日、15日と滋賀県の近江の町を夫婦で歩いてきた。 米原から、近江鉄道を利用し、彦根、多賀大社、豊郷(とよさと)、五個荘(ごかしょう)、近江八幡の順に沿線の街歩きです。




近江鉄道は、明治29年(1896)6月16日に設立された滋賀県下で最古の私鉄である。 会社は近隣の鉄道会社やバス会社などと何度か合併を行ったが、親会社は変わっても、社名は設立時から一切変わることもなく今日まで続いている。 昭和18年(1943)には、箱根土地(現在の西武グループ)の経営傘下となり、鉄道、バス、観光などの事業を手掛けている。、、、、鉄道の現有路線は、本線:米原駅~高宮駅~八日市駅~貴生川駅 47.7 km、多賀線:高宮駅~多賀大社前駅 2.5 km、八日市線:近江八幡駅~八日市駅 9.3 kmの3路線。 全線電化され、2両編成のワンマン運転で運行している。、、、、主要駅である近江八幡駅や八日市駅でも1日の乗車人員は2008年度でそれぞれ2,000人チョイで、3,000人にも満たない。 米原駅~彦根駅~近江八幡駅にはJR西日本の東海道本線も運行しており、JRには大きく水を開けられ、鉄道営業は赤字となってる。 そのため、沿線自治体が財政支援している。 2019年には、近江鉄道の鉄道事業赤字問題で、鉄道の存廃について検討している滋賀県と沿線5市5町の会合が開催されたが、2020年に全線の存続が決定した。 2024年度(今年度)の上下分離方式への移行を目指している。 運行は近江鉄道が引き続き担い、施設は県と沿線10市町で構成される一般社団法人近江鉄道線管理機構が保有・管理する見通しとなっている。、、、、私も近江鉄道を応援する気持ちで、14日は電車、バス一日乗り放題の『お〜み満喫パス 』。 15日は電車一日乗り放題の『1デイ・スマイルチケット 』を購入して沿線の街歩きをしてきた。(運賃の元は取れたと思う)

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・・・・・・・・・・ 米原駅で新幹線から近江鉄道に乗換える。 近江鉄道の駅舎・ホームは在来線の隣りに小さく寄り添ってる。 乗車する客は私達夫婦を含めて10人程、『コリャ、赤字になるわ!』

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● 米原から近江鉄道で3駅目、彦根駅で下車。 彦根駅から徒歩15分、彦根城の入口にある滋賀県護国神社で旅の安全祈願。

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● 井伊直継により元和8年(1622)に完成した彦根城は、江戸時代以前からの天守が現存している12城の一つで、全国に5つしかない国宝の城の一つである。平野の中にある山に築城された「平山城」であり、石垣や堀・櫓など当時の遺構が多く残る貴重な城。 多くの大老を輩出した譜代大名 井伊氏の居城である。、、、、山頂に向かい長い急な石段を上り天守に到着。 しかし運悪く、訪れた日は天守の耐震対策工事中で、内部の見学はダメ、残念なり。

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・・・・・・・・・・ 天守の下には、江戸時代前期に作庭された大きな池泉回遊式庭園の「玄宮楽々園」がある。 このでっかい庭園、スゴイね井伊家!

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多賀大社前駅前大鳥居をくぐり、古い家並みが迎えてくれる参道を20分程歩いて多賀大社へ向かう。 参道の家々には、笑顔の絶えない明るく幸せな家庭を願う、『笑門』と書いた笑門絵馬が玄関に飾られている。(家々に飾られた絵馬が街並みのワンポイントとなってる)

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多賀大社は、御祭神に伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)、伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)を祀る、旧社格が官幣大社の神社本庁の別表神社。 古くから「お多賀さん」の名で親しまれる滋賀県第一の大社です。 日本最古の書物「古事記」によると、この二柱の大神は神代の昔に、初めて夫婦の道を始められ、日本の国土、続いて天照大神をはじめとする八百万(やおよろず)の神々を誕生させた。 生命(いのち)の神様であることから、古く「延命長寿・縁結び・厄除け」の神様として信仰を集め、鎌倉時代から江戸時代にかけては、武家や民衆にも信仰が広まり、多賀大社の分祀社は全国239社を数えるそうだ。、、、、私たち夫婦は延命長寿を願い、縁結びの願いはパス!

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・・・・・・・・・・門前の茶屋では糸切餅という、こし餡を餅で巻いて、その表面に青・赤・青の3本の縞模様を描いた菓子も売ってる。 一口でいただいた、美味い!

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● 14日も夕方になり、急ぎ豊郷町の見学だ。 まずは、豊郷駅の北にある「豊郷小学校」を見てきた。、、、、豊郷小学校は、明治6年(1873)に近隣7ヶ村により設立された「成文学校」を引き継ぐ形で明治22年(1889)に設立された。 明治20年(1887)には当地出身の豪商・薩摩治兵衛などの地元有力者から寄付を得て校舎の新築(初代校舎)がなった。 昭和12年(1937)には丸紅の専務取締役であった古川鉄次郎が学校の新築費用の寄付を申し出、2代目校舎が建築された。 2代目校舎は、設計:ヴォーリズ建築事務所、施工:竹中工務店による、白亜の壮麗な鉄筋コンクリート造校舎である。 校舎のシンボルとして階段手すりにウサギとカメの像が設置されてる。 初代、2代目の両校舎とも国登録有形文化財である。、、、、平成の世になると、この校舎を取り壊して新しい校舎を建てる話が出て、一躍有名になった。(結果は保存することになった)、、、、私たちが訪れた日は耐震対策工事がおこなわれてた。 またまた残念であったが、2代目校舎の内部は見ることができた。

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● 豊郷駅の西側にある「伊藤忠兵衛記念館」を見に行く。、、、、その名の如く、商社:伊藤忠商事丸紅も同じ)の創業者の家である。 伊藤忠商事&丸紅の創始者、初代伊藤忠兵衛の旧邸、二代忠兵衛の生家を豊郷本家として当時のまま保存し、貴重な様々な資料が残されている。 屋敷内には蔵が二棟、茶室もある近江商人の大きな屋敷である。 “伊藤”と丸紅のマークを染抜いた染物が印象に残る。、、、、伊藤忠商事と丸紅のルーツが同じだったとは知らなんだ!

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● 今日はココまで、暗くならないうちに、近江八幡の予約したホテルへ向かう。 豊郷駅から近江鉄道で近江八幡駅へ。

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