« 暑いので夏休みします! | トップページ | 鳳凰堂を模した燈明寺 »

2024年9月 2日 (月)

与楽寺・吉祥寺

学校は夏休みが終わり今日から二学期。 『雅万歩』の夏休みも昨日でお終い。 この夏休みは、連日の猛暑日・熱帯夜、台風による大雨で、年寄りには酷な休みとなった。 私は、外出する機会も無く、連日家でゴロゴロしていた。 気が付けば、足は退化、腹は肥満、頭は鈍化。 良い事なしの夏休みとなった。 今日からは散歩も再開します。

1ヵ月半ぶりの散歩は、JR田端駅(京浜東北線・山手線)で下車し、早朝の与楽寺、吉祥寺と巡ってきた。 今日は“足慣らし”で、9千歩。




● 田端駅は山手台地の崖下に島式ホーム2面4線がある。 改札口は北口と南口の2か所あり、メインの北口はバス通りに面した駅ビル(橋上駅舎)である。 南口はホームから跨線橋を上がり、そのまま西側(崖側)に歩くと、崖上にへばりつくように造られた可愛らしい小さな駅舎田端駅南口」がある。、、、、朝、崖上から階段・坂道を下り、南口から乗客がホームに降りていく姿が見られる。、、、、田端駅は明治29年(1896)4月に日本鉄道の駅として開業した。 当時は、現在の南口付近からさらに崖下に下った位置に駅があったそうだ。 現在の南口駅舎が設置された年代は不明。 

2409020724390
2409020721350
2409020721230
2409020719060



● 田端駅南口のすぐ前から南西に上る長さ30m程の急な石段がある。 坂の上からは、眼下に田端駅のホーム、さらに奥には東北新幹線の高架橋が見える。、、、、この坂は「不動坂」と呼ばれ、昔、田端駅近くに石造不動明王立像があったためこの名がついたそうだ。 現在不動明王は、ここから600mほどに移転し「田端不動尊」(北区田端3-14)となっている。

2409020723100
2409020725210
2409020726150




● 不動坂を上ると、一息つく間もなく、先に下り坂がある。 緩やかに南に下る約130mの坂で、名は「与楽寺坂(よらくじさか)」。 その名の如く、坂は与楽寺境内に沿って与楽寺山門前に下る。、、、、この坂の上(田端1-20)に、今は面影は残っていないが、芥川龍之介が住んでいた。

2409020729170
2409020730070
2409020731490


● 与楽寺坂を下り、真言宗豊山派の宝珠山地蔵院与楽寺に参る。 与楽寺の創建年代は不詳であるが、弘法大師が寺院をこの地に建立したのが始まりだと言われ、慶安元年(1648)には寺領20石の御朱印状を拝領し、京都仁和寺の関東末寺の取締役寺を務めていた。、、、、本尊は弘法大師の作と伝えられている地蔵菩薩で、別名として賊除地蔵(ぞくよけじぞう)といわれ、これには次のような謂れがあるそうだ。 『ある時代の夜、盗賊が当与楽寺に入ろうとしたところ、寺から多数の僧が現れ、盗賊と対決、遂には盗賊を追い出した。どこからそんな僧が現れたのか不思議がっていたが、その翌朝与楽寺の本尊の地蔵菩薩の足に泥がついているのが発見された。それから人々は、この地蔵菩薩が僧に変身して盗賊を追い出したのだと信じるようになり、賊除地蔵としてなお一層の信仰を得るようになったと言われている。』(北区の説明板による)、、、、住宅地の中の寺であるが、境内は整備されて広い、堂も大きく立派である。

2409020747010
2409020742450


● 与楽寺から裏通りを歩き、動坂下交差点(文京区)に出る。 動坂(どうざか)は、地下鉄・本駒込駅からJR田端駅 に出る道の途中にあり、動坂上交差点から動坂下交差点付近まで。 南西方向に向かって上る、長さ200m程の緩やかな傾斜の坂である。 坂名の謂れは、江戸時代、坂上の北側に日限地蔵堂があったので、“不動坂”と呼ばれるべきところを略して“動坂”と呼ばれた。、、、、今は坂上には「東京都立駒込病院」がある。

2409020757100
2409020801150
2409020808460




● 駒込病院と背中合わせの位置に、曹洞宗寺院の諏訪山吉祥寺がある。 長禄2年(1458)太田道灌が江戸城築城の際、井戸の中から「吉祥」の金印が発見されたので、千代田区和田倉門に創建されたといいます。 徳川家康の入府に伴い、天正19年(1591)に水道橋へ移転、明暦の大火(1657)後、当地へ移転しました。 江戸時代には寺領50石の御朱印状を拝領、曹洞宗の栴檀林(せんだんりん、=駒澤大学の前身のひとつで、仏教の研究と漢学の振興とそれらの人材供給を目的とした学寮)として数多くの末寺を擁していた。、、、、境内は広く、しっかり整備されている、清々しい気分になれる境内だ!

2409020859460
2409020849330

・・・・・・・・・・ 広い墓地には古い墓石が並び、歴史を感じさせる。 
2409020848210
2409020846430


・・・・・・・・・・ 古い墓地なので著名人の墓も多数ある。 その内の、二宮尊徳の墓碑榎本武揚の墓
2409020836430
2409020832170


・・・・・・・・・・ JR中央線の吉祥寺駅周辺には“吉祥寺”と名乗る寺は無い! 駅のある武蔵野市吉祥寺の地名は、明暦の大火で当寺の門前町の住民が住居を失い、五日市街道沿いに開発・移住したことにより、かつての地を偲び吉祥寺と命名したそうだ。




● 吉祥寺の墓地を歩き回ったためか? 暑さで汗はダラダラ、水をガブガブ、足はクタクタ、疲れた! 近くに「吉祥寺前」の都バスの停留場があった。 何人か並んでる。 時刻表を見ると、嬉しいことに、我が家に近い秋葉原駅東口行きのバスが3分後に来るようだ。 今日の散歩はここまでとして、バスで帰ることにした。
2409020908070

« 暑いので夏休みします! | トップページ | 鳳凰堂を模した燈明寺 »

散歩」カテゴリの記事

北区」カテゴリの記事

文京区」カテゴリの記事