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2024年10月24日 (木)

駒沢給水塔

久しぶりに駒沢の給水塔に行ってみた。 東急田園都市線桜新町駅から三軒茶屋駅まで、1万1千歩の散歩です。



● 東急田園都市線の桜新町駅は、チョイト珍しい構造で、地下2階が下り線と地下3階が上り線の2層構造で、それぞれの階に1面1線の単式ホームと壁に隔てられて隣に通過線がある。 改札は地下1階。、、、、明治40年(1907)4月1日に玉川電気鉄道(後の東急玉川線)の桜新町電停として開業。 昭和44年(1969)に、地下化のため、玉川線は廃止となる。 昭和52年(1977)4月7日、新玉川線(現:田園都市線)の桜新町駅が地下駅として開業する。、、、、桜新町駅は、主要道の国道246号(道路上には首都高が走る)からは、チョイと脇道にそれたような位置にあり、駅前は“世田谷”らしいセンスあるオシャレな町である。 (駅構内が薄暗いのは、只今天井の改装工事中のため)
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・・・・・・・・・・ 駅前ではサザエさんの像がお出迎え! ここは『サザエさん』の原作者:長谷川町子が住んでいた町である。
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● 桜新町駅から駒沢給水所へ向かう途中、駅から200m弱チョイト歩くと桜神宮がある。、、、、神社の組織体である「東京都神社庁」のHPで紹介されていない神社(?) 三重県の伊勢神宮と同じ天照大御神などがご祭神で、世田谷のお伊勢さんと呼ばれているそうだ。 明治15年(1882)、伊勢神宮の祢宜が創建したらしい。 古式神道を守る神社で、鎮火式(火渡り)や探湯式(熱湯を浴びる)などの神事もおこなわれている。 ご祭神は、安産の神(水天宮)、商売の神(稲荷)、学問の神(菅原)、伊勢神宮の神(天照、豊受)など、など、全てで19神。 どんなことでも、御利益がありそうだ! 参拝の作法も、一般の神社は“二拝二拍手一拝”だが、ここでは“二拝四拍手一拝”。 “四拍手”の部分はリズムのとり方が難しく、本番ではチョイと戸惑うね!、、、、明治15年(1882)創建。 創建者の芳村正秉は明治時代に誕生した神道系の宗教・神習教の創始者。 正秉は神社や神道のあり方に疑問を持っており、本来の神社の姿に復することを目的として神習教を創始した。 桜神宮では、天照大神をはじめ19神を祀り、古事記・日本書紀を経典としている。 創建時は東京神田にあったが、大正8年(1919)に神託により現在地に移転した。
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● 桜神宮の脇から駒沢給水塔までは水道道路が一直線に伸びている。 道路の正面に、王冠のような形の給水塔頂部が見える。
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● まずは、駒沢給水所の正面に行ったが、無人管理で施錠された門の奥は草木が茂り、給水塔は見えず。 堂々と中に入れる野良猫が羨ましいね! (セキュリティ上の理由から公開していないとのこと)
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・・・・・・・・・・ 正門から見えるスクラッチタイル張りと思われるポンプ建屋(昭和8年完成)は、平成24年(2012)、土木学会選奨土木遺産に認定された。

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・・・・・・・・・・ 駒沢給水所は、我が国の近代水道の父と呼ばれる中島鋭治博士により設計され、豊多摩郡渋谷町の町営水道施設として大正13年(1924)に完成した。 多摩川の伏流水を水源とする砧下浄水所から送水された水をポンプで2基の給水塔に貯留、落差圧を強めて自然流下で渋谷地区方面に給水する構想は、当時の日本では斬新なものであった。 現在は、施設の老朽化に伴い給水所としての機能を休止し、非常時用の応急給水槽として活用している。、、、、給水塔は2基ともギリシャ風のレトロな装飾が施されている。 鉄筋コンクリート造の円筒形の建物の周囲には12本のピラスター(付け柱)が設置され、屋上には避雷針を設けたドームを中心に、周囲に12個の紫色の照明灯を配置するという凝った造り。、、、、諸元:内径:12.12m~14.55m、塔高:約30m、有効水深:18.18m、容量:2,750㎡、設計者:中島鋭治、竣工年:第2号給水塔(北側)は大正12年(1923)3月、第1号給水塔(南側)は大正12年(1923)11月、給水塔も平成24年(2012)に土木学会選奨土木遺産として認定された。、、、、鉄筋コンクリート造り円筒形の2基の給水塔(愛称:双子の給水塔)の上部には、王冠を模した装飾が施されてる。 大正ロマンを感じさせるその独創的な意匠は、街のシンボルとして地域住民に親しまれているそうだ。 しかし、今日来てみて、給水塔がよく見えない! 給水所の周囲は民家・マンションが隣接し、さらに給水所内には樹木が生い茂り、周囲を一周したが給水塔の全容は見ることができなかった。 残念、ガッカリ!
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・・・・・・・・・・・・・ 以前、東京都水道局のホームページに載っていた10年程前の駒沢給水塔Photo_2_20241025122401


● 駒沢給水所をあとにして、弦巻通り(つるまきとおり)を歩く。 この道の正面には三軒茶屋の26階建てのキャロットタワーが見える。 途中、駒留陸橋の下をぬけ、ひたすら三軒茶屋を目指す。
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・・・・・・・・・・ 三軒茶屋に到着、キャロットタワーを見上げて、『ああ疲れた、歳を感じたね!』
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● 渋谷からの玉川通り(=R246)が世田谷通りと別れる、その分岐点の三角地帯にあるのが「エコー仲見世商店街」、短い2本の通りに昔からの洋品屋さん、肉屋さん、飲食店など、小さな店が並ぶ昭和レトロの香りが残るエリアです。 この商店街は昭和25年(1950)に誕生し今年で74年だ!
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● 東急田園都市線の三軒茶屋駅に着いた。 三軒茶屋駅は明治40年(1907)3月6日に玉川電気鉄道(後の東急玉川線)が開業。 昭和44年(1969)玉川線が廃止。 昭和52年(1977)新玉川線(現:田園都市線)が開業。 駅は相対式ホーム2面2線を有する地下駅。、、、、私が住む浅草橋駅とは乗客の雰囲気がだいぶ違うね! 若い人が多く、垢抜けしてる!
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