新金貨物線

2013年12月 6日 (金)

新金貨物線(高砂~新小岩)

一昨日の続きで、京成高砂駅から総武線新小岩駅まで、新金貨物線に沿って歩いてきた。1万4千歩、10km。

①京成本線と交差・・・・・・・・・・・・新金貨物線と京成本線が交差する、高砂の大光明寺の裏。

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・・・・・・・・・・・・・ついでに、上の写真の左側に架かる京成本線中川橋梁(昭和48年竣工)をパチリ!

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・・・・・・・・・・・・・さらについでに、京成中川橋梁の下流に、青戸と高砂を結ぶ高砂橋もパチリ!・・・・・・・・・・昭和7年(1932)に架けられ、平成15年(2003)に現在の橋に架け替えられた。 橋の長さ186.5mの2径間連続斜張橋(塔から斜めに張ったケーブルを橋桁に直接つなぎ支える構造の橋)である。・・・・・・・・・・シンプルで美しいね!

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②耕道踏切・・・・・・・・・・・・高砂2丁目の小さな踏切。 名前から、耕運機が走るあぜ道だったのかも? 絵になりそうだ!

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③新中川・・・・・・・・・・中川は埼玉県羽生が源で、幸手、春日部、三郷と流れ葛飾区に入る。・・・・・・・・・・葛飾区では高砂橋から少々下ったところで、中川と新中川に分岐する。

・・・・・・・・・・・・・分岐点からみる高砂橋。

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・・・・・・・・・・・・・・中川は中央奥へと流れ下る。新中川(旧中川放水路)は手前を流れる。

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・・・・・・・・・・・・・・・昭和13年(1938)、東京東部で6万戸の被害を発生した浸水を教訓に中川の改修工事が計画されたが、戦時で中断された。 戦後、昭和22年(1947)なカスリーン台風で再度浸水し、昭和24年(1949)中川放水路(新中川)の開削が着工された。昭和38年(1963)放水路は完成し、めでたし、めでたし!・・・・・・・・・・私が中学生の時、この掘削工事を見た記憶が鮮明に残っている。当時は民家はまばらで、田畑の中の工事だった。まだ通水されておらず、川底が見える状態で掘削していた。 土木工事に驚嘆した最初の出来事だったかも?

・・・・・・・・・・・・・・・貨物線沿いの、新中川(中川放水路)の上流4橋。 いずれの橋も、後に人道橋が架けられ、人車分離となった。 これらの橋は、新中川掘削工事に伴い架橋されたものである。・・・・・・・・・最初は高砂諏訪橋・高砂諏訪橋人道橋・・・・・・・・昭和36年(1961)架橋。後に、下流側に人道橋が架けられた。

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・・・・・・・・・・・・・・次は、高砂諏訪橋の下流に架かる細田橋・細田橋人道橋・・・・・・・・・昭和35年(1960)の架橋。お隣の人道橋は、昭和54年(1979)の架橋。

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・・・・・・・・・・・・・・・次は三和橋・・・・・・・・・・・・・・旧三和橋は、昭和36年(1961)に架けられ、後に人道橋も架けられた。 しかし完成から約50年経過し劣化も進み、平成24年(2012)、現在の橋に架けかえられ、旧橋は人道橋も含め撤去された。

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・・・・・・・・・・・・・・次は八剣橋・八剣橋人道橋 ・・・・・・・・・・・昭和34年(1959)架橋、こちらも後に、人道橋が架けられた。

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④新金貨物線東京街道踏切・・・・・・・・・・・・高砂諏訪橋の近くに、「東京街道」だとさ! 何処に?・・・・・・・・・調べてみたら、、、“宇都宮以南の国道4号線の通称”、“東大和市と西東京市の区間”の2か所が「東京街道」と呼ばれているらしい。 ここはどちらにも該当せず、“東京”に憧れ見栄を張って、パクリかな?

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・・・・・・・・・・・・・・上の写真で、踏切の2m先にガーダー橋がある。 下には農業用水が流れていたらしいが、今は暗渠となった。 桁は草に覆われハッキリ見えず!

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⑤細田の貨物線・・・・・・・・・・葛飾区細田を抜ける貨物線。

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⑥55号線架道橋・・・・・・・・・・貨物線は葛飾区細田を過ぎるあたりから盛土となり、江戸川区に入る。 奥戸街道はガーダー橋で越える。

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⑦JR新金線中川放水路橋梁・・・・・・・・・・・・・・新中川掘削工事により架橋された、155mの鉄道橋。 橋梁の形式を専門的に言うと、“2径間単線上路プレートガーダー桁橋+1径間単線下路ワーレントラス橋+2径間単線上路プレートガーダー桁橋”となる。 昭和31年(1956)に着工し、昭和34年(1959)に竣工した。・・・・・・・・・・複線用に橋脚が造られている。複線用地も確保され、旅客化を待っているようだ!

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⑧放射14号架道橋・・・・・・・・・・・・蔵前橋通りを越えるプレートガーダー橋。昭和33年(1958)竣工、施工は熊谷組。

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⑨新小岩信号場駅・・・・・・・・・・・・総武線新小岩駅の東側に位置する信号所。かつては貨物の扱いがあったが、現在は荷役設備はなく、新金線と越中島支線や総武快速線を利用する貨物列車の機関車つなぎ替え、方向転換の基地となっている。・・・・・・・・一日上下5本の列車では、チョイト寂しいね。今日も構内はガラガラ状態だ!

・・・・・・・・・・・・・・・金町方から進入する線路

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・・・・・・・・・・・・・ガラガラ、スキスキの信号所構内

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・・・・・・・・・・・・・・・オー、いたいた貨物列車がいた!

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・・・・・・・・・・・・・・・コンテナ車の手前にはJR東日本保有のバラスト輸送用のホッパ車も待機中。

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・・・・・・・・・・・・・・・最後は子持ちの鉄女が登場。“鉄女”というより“鉄ママ”だ! フェンス越しにスマホで機関車をパチパチ! 子供は私に目をパチパチ?

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●・・・・・・・・・・・・・・・・親金貨物線はここまでだが、“♪線路は続くよ どこまでも♪”。 これから先、貨物線は越中島貨物駅に向け越中島支線として亀戸をとおり伸びている!

2013年12月 4日 (水)

新金貨物線(金町~高砂)

金町駅から親金貨物線沿いに京成高砂駅まで、1万2千歩、9kmの散歩です。

いつものように、“今日は何処から歩こうか?”考えながら、浅草橋で地下鉄に乗った。(スイカは便利なもので下車駅を決めなくても乗れるからね!) 乗った電車は京成高砂行きで、今度は“何処で降りようか?”考えているうち終点です。 高砂で京成金町線に乗り換え、2駅で終点金町。 もう、JRに乗り換える気にならず、“ヨシ、久しぶりに、親金貨物線を歩いてみよう!” これで、今日の散歩は決まった。

・・・・・・・・・・・・・新金貨物線(しんきんかもつせん)とは?・・・・・・・・・JR総武線新小岩駅と常磐線金町駅を結ぶ総武本線の貨物支線の通称。 大正15年(1926)、新小岩操車場~金町駅間 (7.1km) が開通し、以降今日まで、常磐線沿線の貨物を都心に運ぶため貨物線一筋に健闘している路線だ。 JR貨物発行の時刻表では一日5往復の貨物列車が走るのみ、しかも早朝・夜が7割で、昼間列車の姿を見るためには、時間に合わせ線路脇で待機する必要がありそうだ!・・・・・・・・・私は、鉄道が好きだが、機関車・車両を見て一喜一憂するタイプではなく、むしろ列車の走っていない線路・鉄橋・隧道・終着駅を見るのが好きだ。この貨物線は私の好みにピッタシだ!

①金町駅南口・・・・・・・・・・JRの金町駅は改札が高架下にあり、南口には抜け出てくる穴の出口(入口とも言う)があるのみだ! 駅前ロータリーは広くバス・タクシーのスペースは十分ある。 道路を挟み京成金町駅もある。

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②寒いね!・・・・・・・・・・・駅から常磐線に沿い西へ、「金町末広商店街」を歩く。 まだ、店は開いておらず、通る人は通勤のサラリーマン。 マフラー・マスク・コート・帽子、寒そうだ! 私は寒さに強く、まだ寒い時期にはチョイト早いね。でも、懐は寒いね!

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・・・・・・・・・・・・・・薬局の前では、チビ象サトちゃんとサトコちゃんが暖かそうな毛糸のマフラーを巻いていた。 でも、パンツ穿いていない、風邪ひくぞ!

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③金町ガード・・・・・・・・・・常磐線7本の線路をくぐりぬけ金町4丁目と6丁目を結ぶガード。 ガードは直前の道路幅の三分の一程しかなく、車はもちろんバイクの通行も不可。 人は手をつながずに縦一列で通行、チョイト狭すぎるね!・・・・・・・・・・若い娘の夜の一人歩きは怖そうだ。

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④親金貨物線の分岐・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・金町駅から西に700m程の位置に、昭和43年(1968)竣工、東急建設の施工の東葛西架道橋がある。 ここから貨物線は常磐線より分岐し南下する。

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・・・・・・・・・・・・・貨物線は常磐線上りの高架下をくぐりぬけて行く。

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・・・・・・・・・・・・・・高架下から出てきた線路が貨物線。

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⑤新宿の貨物線・・・・・・・・・・・“新宿”は“葛飾区新宿”の“新宿(にいじゅく)”だ! もちろん、歌舞伎町はない! 貨物線は新宿を貫いて走る。

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・・・・・・・・・・・・・・・ほぼ全線にわたり、複線分の用地が確保されており、所有者のJR東日本は金町と新小岩を結ぶ旅客列車の運転も考えているようだ! 

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・・・・・・・・・・・・・線路近く(新宿4)に集められた石仏

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・・・・・・・・・・・・・・・浜街道踏切(新宿4)とはいい名前だが、“浜”とは何処だろうか?

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・・・・・・・・・・・・・真直ぐ伸びる線路、なんとなく希望が湧き、勇気づけられる景色だ!

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⑥新宿新道踏切・・・・・・・・・・・貨物線は「新宿新道踏切」で日光街道を横切って行く。

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⑦高砂の貨物線・・・・・・・・・・・日光街道を過ぎ、500m程進むと葛飾区高砂に入る。

・・・・・・・・・・・・・・・線路敷きに、大きなナツミカンの木、所有者は誰だ? 近隣の人が線路敷きに入り込み育てているようだ、フェンスの内側には、ネギ、ホウレンソウなどの畑がある。 JRも住民の協力を得るため、“見て見ない振り”か! ナツミカンはJRと折半かな?

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・・・・・・・・・・・・・・高砂踏切(高砂6)の脇には、暗渠化された川に架かっていたガーダー橋が残されている。

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・・・・・・・・・・・・・・・・橋と反対側の踏切の横には、ランプ小屋を連想させる小さな建物が、チョッピリ味を添えている。

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・・・・・・・・・・・・・小松川街道踏切

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・・・・・・・・・・・・・小松川街道踏切を渡ると正面に青龍神社が鎮座している。・・・・・・・・・・神社の創建年代不詳だが、榛名神社から雨乞いの神様を勧請したそうだ。・・・・・・・・・・“神社”というより“祠”だ!

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・・・・・・・・・・・・・・・神社前の池では、看板無視の釣り人が数人、楽しんでいた!

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・・・・・・・・・・・・・・・貨物線と京成本線が交差する位置に大光明寺がある。 この寺は平成17年(2005)の創立である。 以前、ここには弘安年間(1278~1287)に創立された浄土宗の極楽寺という歴史ある寺があった。 極楽寺は経営に失敗し破産した、その境内・建物を引き継いだのが大光明寺である。 “坊主まるもうけ”だと思っていたが、経営環境は厳しそうだね。

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・・・・・・・・・・・・・・・大光明寺から貨物線と京成の交差部分を眺める。墓地の後ろで、京成の下を抜ける貨物線。線路は墓石のかげで見えないね!

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●・・・・・・・・・・・・・新金貨物線の散歩はココまで、続きは、乞うご期待!