三鷹市

2019年6月19日 (水)

井の頭線 (吉祥寺~久我山)

久しぶりに京王井の頭線沿線を歩いてみることとした。 まず今日は、京王吉祥寺駅から久我山まで、4駅(駅間距離2.5km)を歩いた。 1万歩。

・・・・・・・・・・・・・渋谷(起点)と吉祥寺(終点)を結び、途中小田急小田原線・京王線と接続し、武蔵野台地を走り抜ける京王井の頭線。 吉祥寺からはほぼ下り勾配で渋谷までの全線距離は12.7km、駅数は17。 井の頭線の歴史は、チョイトややっこしく、昭和8年(1933)に帝都電鉄が渋谷~井の頭公園間を開通した。 翌昭和9年(1934)、井の頭公園~吉祥寺間を開通する。 昭和15年(1940)に帝都電鉄は小田原急行電鉄と合併し、現:井の頭線は同社の帝都線となる。 昭和17年(1942)には、小田原急行電鉄が東京横浜電鉄に合併され、東京急行電鉄(大東急)の路線となり、帝都線を井の頭線と改称。 昭和23年(1948)、東京急行電鉄の再編成により、井の頭線は京王帝都電鉄の所有路線となる。 つまり井の頭線は、帝都電鉄で生まれ、小田急・東急と契り、戦後になり、京王と再婚し落ち着いた。、、、、現在運転されている車両は、9種のパステル系の色でカラーリングされている。「次に来る電車の色は?」と、楽しめる!



●出発は吉祥寺駅 ・・・・・・JR吉祥寺駅は明治32年(1899)の開業であるが、井の頭線の吉祥寺駅は35年後の昭和9年(1934)4月1日である。 5両編成の電車が停まる、頭端式ホーム2面2線を有する高架駅。 一日約15万人が乗降し、京王電鉄の駅の中では新宿駅、渋谷駅に次いで3番目に多いそうだ。

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●吉祥寺駅を後にして ・・・・井の頭線の踏切を越えると、3回の掻い掘りで水質が綺麗になった井の頭池(井の頭公園)に出る。 この池は神田川の源流で、流れ下る水は、我が家(浅草橋)の近くに架かる柳橋で隅田川に合流する。 写真の石橋は神田川最上流に架かる「水門橋」。
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・・・・・・・・・・・・・・水門橋から100m程下流で、井の頭線は橋梁を渡り神田川を越える。 この橋梁には、「竹内清鉄工所製作 昭和七年拾月」のプレートがある。 井の頭公園~吉祥寺間の開通は昭和9年であり、この橋梁は開通時からのものだ!

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●井の頭公園駅に到着 ・・・・・・・・・・・・・・井の頭線開通時の昭和8年(1933)8月1日に同時開業した井の頭公園駅。 開通時は井の頭線の終着駅である。 翌年開業した隣の吉祥寺駅との距離は600m程しか離れていない。、、、、開業時の駅名は「井之頭公園駅」で、戦後になって「井ノ頭公園駅」→「井の頭公園駅」と変わった。

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●神田川に沿って走る! ・・・・・・・・・・・・・・・井の頭公園駅から次の三鷹台駅まで、電車は神田川沿いに走る。 沿線にはアジサイが咲き、絵になる風景だ!

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・・・・・・・・・・・・・・三鷹台駅の手前に立教女学院のキャンパスが見える。 ここでは、小・中・高の女学生が学んでいる。 学校は立教大学と姉妹校の関係にあり、大学へは推薦入学もあるそうだ。 卒業生には、野際陽子、鮎川いずみ、松任谷由実など美人・才女がいる。、、、、私は、昭和7年竣工の礼拝堂などの校舎が見たかった。 男子禁制、助平親爺は絶対ダメ、校門前で怖そうな警備員が睨んでいる、まだ命が惜しいので、今日はパスする。
 
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●見たか、三鷹台駅 ・・・・・・・・・・三鷹台駅は昭和8年(1933)8月1日、帝都電鉄の駅として開業。 相対式ホーム2面2線の地上駅で、橋上駅舎を有する。 駅と駅の南側は三鷹市であるが、駅の北側は杉並区。、、、、【極秘情報】三鷹市には“三鷹”とつく地名は無い。 この駅が、なぜ“三鷹台”となったか、不明?

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●杉並区に入る! ・・・・・三鷹台駅の東端で井の頭線は再び神田川を越える。 この先は杉並区。

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・・・・・・・・・・・・・・三鷹台~久我山間は切通しとなっている。 跨線橋の一つで、右親柱に「ぎんざうばし」と書かれた「銀蔵橋」がある。 左の親柱には「昭和八秊七月造」と書かれているので、井の頭線開通時に架けられた橋だ。、、、、昭和の初め井の頭線の開通に向け、切通しとなった線路の南側の畑へ行けなくなる「秦銀蔵さん」のために、当時の帝都電鉄が建設したもの。 橋は古レールで造られており、現在は重量制限(2t以上通行不可)がある。、、、、今では畑は探しても見つからない!

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・・・・・・・・・・・・・・久我山駅の手前300m程西側に、中規模の久我山稲荷神社がある。 神社の創建年代は不詳だが、古くから久ヶ山村の鎮守社だったと云われており、明治40年には字北原の天祖神社を合祀、昭和16年村社に列格した。、、、、境内に元禄16年(1703)の庚申塔がある。 保存状態良好!

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●久我山駅到着! ・・・・・・・・・久我山駅も昭和8年(1933)8月1日、帝都電鉄の駅として開業する。 現在は、島式ホーム1面2線を持つ地上駅で、橋上駅舎の構造をもつ。 急行の停車駅。、、、、今日の散歩はココまで!

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2015年4月12日 (日)

吉祥寺~三鷹

夫婦で、吉祥寺駅から三鷹駅まで、7千歩、5㎞、のプチ散歩。

●・・・・・・・・・・・本日は、山手線・京浜東北線が架線トラブルで朝から運転見合わせ。 中央・総武線で行けるところとして、吉祥寺で下車した。 駅前は若い人でばかり、、、、、、、「若い二人に 負けない夫婦 還暦過ぎても 腕を組む」

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●・・・・・・・・・・・井の頭公園に向かう両側の店は、書き入れ時。  

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●・・・・・・・・・・・天気も良く、井の頭公園は“千客万来”。

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●・・・・・・・・・・・桜は散ったが、家族連れが最後の花見を楽しんでいた。

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●・・・・・・・・・・・井の頭公園内の池を源流点とする神田川 、その最上流、池の水門のスグ下流にある石橋が「水門橋」である。 

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●・・・・・・・・・・・こちらは、井の頭公園内のチョイと静かなところ。 新緑が美しい!

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●・・・・・・・・・・・二人はお弁当、独り身の俺は寂しくスマホ、、、、、、、、「ランチ食べるは 仲良し二人 俺が入れば なお美味い」

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●・・・・・・・・・・・井の頭公園から、玉川上水に沿って三鷹方向へ

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●・・・・・・・・・・・山本有三記念館 ・・・・・・・・・・三鷹駅近く、玉川上水脇に建つ洋館。大正15年(1926)に貿易商:清田龍之介の別邸として建てられた。 その後、作家:山本有三が昭和11年から21年(1936~1946)まで、家族とともに住んでいた家である。 建物の設計者は不明。 

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●・・・・・・・・・・・再び、玉川上水の際を歩き三鷹駅へ、、、、、、、、

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2015年1月16日 (金)

神田川(都橋~水門橋)

一昨年の12月、神田川の橋を最下流の柳橋から歩き始めたが、昨年の夏の暑さと入院により途中で中断した状態となっていた。 一昨日、隅田川の橋梁を制覇したことで、今日は神田川の橋を制覇すべく、残り12橋をめぐってきた。 9千歩、7㎞。

①久我山橋・・・・・・・・・神田川に架かる人が自由に通れる橋を下流から見てきたが、その127番目が、京王井の頭線久我山駅前に架かる久我山橋。 今日はここからスタートです。

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②都橋
・・・・・・・・・・・・128番目は都橋(みやこばし)。 両側の欄干には、なぜか緑のボロボロとなったシートが掛けられている。 橋名も透けて見える、存在感の薄い橋だ。 せっかく名づけられた、いい橋名だが、名前負けしているね! 

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・・・・・・・・・・・・・・・この辺りは、住宅街だが高層マンションは無く、低層の親しみやすい感じのマンションが多い。 でも、川筋を歩いていると、洗濯物が見えるのは好きになれないね!

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③宮下人道橋
・・・・・・・・・・昭和53年(1978)完成の人間様専用の橋。 犬もOK!

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④宮下橋
・・・・・・・・・久我山駅から350m程西に寄った地点に、昭和53年(1978)に完成した130番目の宮下橋がある。 その名のとおり、“宮”(久我山稲荷神社)の下に位置する橋だ。 

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・・・・・・・・・・・・・・橋の北側、小高い処に久我山稲荷神社がある。 創建年代は不詳だが、古くから久ヶ山村の鎮守さまであった。 “村の鎮守の神様”の雰囲気が残っている神社だ、湯立て神事の奉納も残っている神社。

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⑤緑橋
・・・・・・・・・これまたイージーな命名の緑橋(みどりばし)。 昭和54年(1979)完成。

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・・・・・・・・・・・・・・橋の左右は桜の名所? 太い幹の桜が川筋を覆っている神田川には多い光景だ。 花見の頃にまた来てみたいね!

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⑥みすぎ橋
・・・・・・・・・132番目の橋。 “みすぎ”って何? 答えは、、、、、右岸は三鷹市井の頭、左岸は杉並区久我山で、三鷹の“三”と杉並の“杉”で「みすぎ」と言うこと! 漢字で“三杉橋”と称すれば納得できるが、ひらがなで“みすぎ橋”とは解りにくいね。 これより上流は三鷹市でござる!
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⑦神田橋
・・・・・・・・・・・・・・昭和55年(1980)完成のこの橋の名もチョイとイラつくね! 神田川には、中野区、杉並区、三鷹市に、それぞれ「神田橋」が架かり3本ある。 本家・本元と思われる、千代田区神田近辺の神田川には「神田橋」はなく、千代田区は日本橋川に「神田橋」が架かっている。、、、、、“なんだかんだと 役所仕事の 神田橋 ややっこしくて 舌噛んだ”

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⑧三鷹台駅
・・・・・・・・・・・昭和8年(1933)帝都電鉄の駅として開業。 近くには立教女学院があり、可愛い学生さんが下車する駅。 ウロチョロすると変態爺と思われるので、静かに、足早に、通過!

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・・・・・・・・・・・・・・駅の渋谷寄りに、井の頭線が神田川を越える橋梁が架かる。 新しそうなコンクリート橋である。 橋梁の端からは駅はスグだ。

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⑨丸山橋
・・・・・・・・・・・・134番目の橋は、三鷹台駅前踏切の北側に架かる橋。 昭和58年(1983)の竣工。

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・・・・・・・・・・・・・・三鷹台駅から350m程は、中央の遊歩道を挟み、右に神田川が流れ、左に井の頭線が走る。 いいね、欲を言うと神田川の護岸をもうチョイと低くして、川と親しみやい遊歩道だと、モンクないのだが!

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⑩あしはら橋
・・・・・・・・・・・昭和57年(1982)に竣工した「あしはら橋」。

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⑪神田上水橋
・・・・・・・・・上流側に井の頭公園の森を見る神田上水橋。 昭和58年(1983)竣工。

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・・・・・・・・・・・・・・神田上水橋から上流側は井の頭公園となる。

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⑫夕やけ橋
・・・・・・・・・・公園内のせせらぎに造られた橋だ。 ここでは、護岸がなくなり、自然に近い景観となっている。 

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⑬井の頭公園駅
・・・・・・・・・・公園内にある井の頭公園駅。 昭和8年(1933)に、帝都電鉄渋谷~井の頭公園間が開業した。 その後、昭和9年(1934)に、井の頭公園~吉祥寺間が延伸開業した。 約一年間は井の頭線の終点駅であった。 駅舎は平成18年(2006)に改装された。

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・・・・・・・・・・・・駅を出た井の頭線は、すぐに神田川を越え、吉祥寺に向かう。 そこに架かる橋梁。 鋼桁には昭和7年(1932)製作の表示が残されていた。

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⑭よしきり橋
・・・・・・・・・・・井の頭線の脇に架かる橋。 公園内の橋。

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⑮水門橋
・・・・・・・・・・・東京都が掲げている案内板によると、神田川の最上流端はこの水門橋である。 ここから上流側は、川ではなく井の頭公園の「井の頭池」と言うことになる。 これで私も、神田川で人が自由に行き来できる橋梁(139橋)すべてを制覇したことになる。 ご苦労様でした!

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・・・・・・・・・・・・・・・橋の横に建つ「水門橋」の碑

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・・・・・・・・・・・・・・水門橋から見る、井の頭池の水門。

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⑯ひょうたん橋
・・・・・・・・・・オイ、チョイトまて! 水門の直前に橋があるぞ! どうやら、この橋は池の橋として扱われ、神田川に架かる橋ではないようだ!

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・・・・・・・・・・・・・・公園の散策は、暖かくなったらゆっくり夫婦で来ることとしよう。 今日はここまで!

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●神田川の全橋梁は、隅田川寄りの最下流から13回の散歩に分けて踏破しました。・・・・・・・・・・ブログ『雅万歩』のカテゴリーから「神田川」を選択すれば、すべてを見ることができます。