茨城県

2024年6月16日 (日)

水郡線の旅

6月13日・14日の二日間、夫婦で水郡線沿線を旅してきた。 水郡線は茨木県の水戸から福島県の郡山まで、久慈川沿いを走るローカル線。 全線開通は昭和9年(1934)12月4日、全線約140㎞には途中駅43駅ある、水戸から郡山までの所要時間は通しで約3時間強。 沿線途中には袋田の滝があるが、それ以外は全国的な名所はない、山間部をのんびり走る1~4両編成の気動車に揺られ夫婦二人旅である。




● 13日11時、特急“ひたち”で水戸駅到着。 水戸駅2番線ホームの端から常陸大子行きに乗換える。 2両編成の列車には、乗客の姿もまばら。 “間違いなく これぞローカル線”感動する!

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● 水戸を出ると車窓には緑がいっぱい、久慈川も見える。、、、、車窓から撮った写真は『AGC(旧旭硝子)の熱線吸収ガラス』により、青みがかってしまう。 熱線吸収ガラスは、原料に熱線吸収成分を加え、グリーンやグレーに着色し温度上昇の原因となる赤外線を吸収するので、車内の温度が一定に保たれているそうだ。 日差しも眩しくなくて、いいね。 でも、折角の素晴らしい景色の写真がチョイト残念!

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● 12時30分、袋田駅(昭和2年開業)に到着。 降りたのは私達二人だけ! 袋田駅の1日平均乗車人員(令和4年度)は64人である。 駅前に停まってる「袋田の滝」行きのバスに乗るのも二人だけ! 

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● 駅から二人だけの貸し切りバス(?)で7分、「袋田の滝」に到着。 滝の入口周辺には数件のみやげ屋が店を開いてる。 観光客の姿も少ないがチラチラ見える。 皆さん自家用車で来たようだ、今の時代、列車に揺られてやって来るのは我が夫婦だけ!、、、、みやげ屋が並んでる、昭和の時代の観光地のようだ、いい雰囲気だ!

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・・・・・・・・・・ 滝に向かうトンネルの前で入場料300円を払い、“いざ滝へ”。 トンネルは昭和54年(1979)完成、長さ276m。

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・・・・・・・・・・ トンネルの途中には「恋人の聖地」モニュメントがある。 チョッピリ恥ずかしかったが、若いカップルが『記念の写真を撮りましょね!』と言ってくれた。

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・・・・・・・・・・ さらにトンネルを進むと国名勝「袋田の滝」の正面(第一観瀑台)に出た。 滝の大きさは、高さ120m、幅73m。
初めて見る滝の大きさにビックリ『スゲー、こんなにデカイとは思っていなかった!』、、、、滝の下流には「吊り橋」も見える

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・・・・・・・・・・ トンネルの一番奥にはエレベーターがあり、滝の上部が見える第二観瀑台へ上る。 袋田の滝の別名:四段の滝が見渡せる。 『紅葉シーズンになると、観光客で賑わうのも納得できるね!』

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● 今宵は、滝の近くの袋田温泉で露天風呂に入り、常陸牛の夕食を堪能。

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● 14日は宿の車で水郡線「常陸大子駅(ひたちだいごえき)」(袋田駅の隣り駅)まで送ってもう。、、、、「常陸大子駅」は、JR水郡線統括センターのある山間の大きな駅で、留置線含めて10線以上ある。 転車台も残っている。 駅は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ地上駅。 昭和2年(1927)3月10日、鉄道省の駅として開業した。 令和4年(2022)度の1日平均乗車人員は223人。

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・・・・・・・・・・ 駅前に静態保存されている「C12 187」は、昭和13年(1938)7月27日に日本車輛製造名古屋工場で製造され、九州各地で運用された後、昭和42年(1967)に水戸機関区に配属され、昭和45年(1970)まで使用された蒸気機関車。 黒く輝く車体はカッコいいね!

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● 只今時刻は9時10分、次の郡山行きの列車は10時45分、それまで大子の町歩き。、、、、駅前から延びる「駅前中央通り」と「本町通り」を歩いて見た。 大正・昭和の活気あった街並みには当時の雰囲気が残っている。

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・・・・・・・・・・ 通り沿いに建つ国登録有形文化財の建築、、、、旧樋口病院入院棟(昭和30年築)、旧大子銀行本店(大正6年築)、旧外池呉服店店舗(明治29年築)、大子カフェ店舗兼主屋・土蔵(大正5年築、大正元年築)

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・・・・・・・・・・ ひな祭りには、神社の参道にある百段階段に緋毛氈(ひもうせん)をかけ、多くの雛人形を置く1日限りのイベント『百段階段でひなまつり』で全国的に有名な「十二所神社」に参拝。、、、、神社は祭神として天神七代、地神五代の十二代十七神を祀り、当地の開拓の守護神として神亀4年(727)に鎮祭された。 慶長の始めに佐竹義宣公の寄進にて社殿を改築したが、明治43年、火災にて社殿・神宝を悉く焼失した。、、、、14日はこの6月で一番暑い日、まして大子町は全国でも一番暑い日(天気予報で発表35℃)であった。 そんな日に、100段の階段の上り下りは、年寄にはキツイ!

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● 大子の町歩きを終え、10時45分の列車で「常陸大子駅」を出発。 1両編成の郡山行きに乗り、再び久慈川沿いに、次なる「磐城石川駅」をめざす。 

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● 常陸大子駅を出て約1時間、茨木県から福島県に入り、磐城石川駅に到着。、、、、磐城石川駅は、昭和9年(1934)12月4日の開業。 単式ホーム1面1線(1番線)と島式ホーム1面2線(2・3番線)、合計2面3線のホームを持つ地上駅。、、、、令和4年(2022)度の1日平均乗車人員は446人と水郡線の駅では乗降客の多い方だ! だけど、私達と一緒に降りたのは数人程、乗った人はゼロ!、、、、駅前には何もない。 町には食堂もない。 有名な観光地もない。 なぜここに下車したか? 私が、駅から北東に約8㎞程行った「千五沢ダム」を見たかったからだ。、、、、それにしても何もない駅で、ダムへはタクシーで行くほかはなく、そのタクシーも駅前には停まっていない。 親切な駅長(?)が、タクシー会社に電話してくれた。

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● 磐城石川の町を抜け、「千五沢ダム(せんごさわだむ)」に到着。、、、、千五沢ダムは東北農政局により昭和50年(1975)に阿武隈水系北須川に建設されたかんがい専用ダムである。 しかし、当初予定したかんがい面積が半分に減少したため、ダムの貯水容量に大きな空き容量が生じる結果となった。 福島県はこの空き容量を洪水調節を行う治水容量として活用することとなり、洪水調節を行うための施設改修(洪水吐き改築、放流施設新設、管理設備改修等)を行なった。 ダムの諸元は、型式:中央コア型アースダム、ゲート:ゲートレス(自然調節方式)、堤高・堤頂長:43m・176.5m、総貯水容量:1300万m3、管理者:福島県、本体着工/完成年:2014/2024年、施工会社:清水建設・青木あすなろ建設・あおい。、、、、このダムは湖(母畑湖)に4本の洪水吐けが出て、水位が上がると洪水吐けの開口部から水が流れ、大雨などの非常時には洪水吐けの頂部を乗り越えた水か自然に流れ下るようにできている。、、、、小さなダムだが、珍しい形状のダムだ!、、、、(注:::以下の写真で、最初の1枚(航空写真)は現地のダム案内板に表示された写真)

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● ダムを見終え磐城石川駅に戻るタクシーの中で、妻から一言『このまま郡山の駅まで乗って行こう!』、、、、というわけで、水郡線の旅はここまで。

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2023年4月 1日 (土)

遅かった!

昨日(3/31)SNSを見ていたら、視界360度に花桃の花が咲き誇る『古河 桃まつり』の動画があった。 綺麗な景色・綺麗な桃むすめ、チョイト調べてみたら「古河(こが)桃まつり」は4月2日(明後日)までの開催だ。 夕食時、妻に『明日(4/1)古河に花桃を見に行こうか?』 妻の返事は、もちろん『Yes』 ・・・・・ と言うことで今日(4/1)は、JR宇都宮線古河駅で下車し、古河公方公園の桃まつりを見て、そこから市内をブラブラ見て来た。 1万6千歩




● 東京駅から約1時間、宇都宮線の「古河駅」(“こがえき”と読む)で下車。 古河駅は茨城県の最西端に位置する駅で、南隣の栗橋駅は埼玉県、北隣の間々田駅は栃木県である。、、、、明治18年(1885)7月16日、日本鉄道の大宮駅~宇都宮駅間の開業と同時に開設された。 その後国鉄となり、昭和59年(1984)には島式ホーム2面4線を有する高架駅となる。、、、、コロナで乗降客も減り、令和2年(2020)の一日平均乗車人員は9,709人である。 コロナ前と比べ約3,000人減った!

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・・・・・・・・・・ 駅の観光案内所で、桃まつりの会場である「古河公方公園」へのアクセスを聞くと、まつり期間中は駅前から臨時バスが出てることを教えてくれた。 その時ついでに、『来るのが遅かったですね、“矢口”は散りましたよ!』と言われた。 “矢口”とは、花桃の一種で園内の8割をしめる、桃まつりの主役的な花だ! 私も妻も、そんなことは知る由もない。 チョイト不安だが会場に向かうバスに乗る。 乗客は私達と二人連れの女性の計四名、ますます不安だ!!

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● 「古河公方公園」に来た!、、、、「古河総合公園」とも言うそうだ。 公園は景観学者の中村良夫(東工大名誉教授)の設計。 面積は約25haと広大である。 公園内には、古河公方足利氏の御所跡(古河公方館跡)、徳源院跡、御所沼、民家園(旧飛田家住宅・旧中山家住宅)、芝生の広場、遊具広場、大賀ハスの蓮池、約1600本の花桃が植えられた桃林等がある。 この桃林は、江戸時代に藩主土井利勝が桃の植樹を推奨したことに始まる「古河桃園」を再現したもので、『古河 桃まつり』の会場である。

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・・・・・・・・・・ 大勢の人が集まり、何やらやってるぞ! 地元保育園児の踊りだ! 可愛い児童が歓迎してくれたのか?

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・・・・・・・・・・ 花桃はどこだ! 昨日SNSの動画で見た360度、花桃の景色を見たい!、、、、なんと、観光案内所の人が言ってたように、花桃は散り葉桃になっていた、残念!

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・・・・・・・・・・ 散ったのは約8割、まだ咲いているのは約2割。 1600本の2割は320本。 残りの320本に期待して、さらに“桃むすめ”に期待して。、、、、花も娘も美しい、見れば見るほど、1600本一斉に咲いた処が見たかった! 

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・・・・・・・・・・ 園内の桜は花吹雪

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・・・・・・・・・・ 園内の民家園には、常陸太田市から移築した国指定重要文化財の旧飛田家住宅がある。 曲がり家形式の農家で、1700年代の建築と推定される。、、、、隣には延宝2年(1674)の建築と推定される坂東市の旧中山家住宅もある。

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● 古河公方公園から、市内を歩き「古河歴史博物館」を見てきた。 古河市の歴史を物語る資料の質・量ともに一級品の常設展示を見る。 展示品を見ながら館内を見渡すと、『地方の博物館なのに、入館する若い女性の多いこと!』 古河市民は歴女が多いようだ。、、、、常設展示に続き、『かえってきた 堀川國廣』が開かれていた。 刀工堀川國廣の作品を集めた特別展である。 ナント!ルーペを片手に持った刀剣女子がわんさかいるぞ! 刃物が好きな女性の多さに、ビックリしたな、も~う!

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● 市内では、長谷寺、古河藩家老・鷹見泉石記念館、旧古河藩土井家菩提寺の正定寺永井路子旧宅篆刻美術館、うなぎ屋:武蔵屋(重要文化財)、日光街道古河宿道標を見て歩く。、、、、古き良き古河の街歩きに満足して帰る!

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2023年3月21日 (火)

速いぞ 時速130㎞

彼岸に入り、我が家ではいつもの如く八柱霊園(松戸市)、むさしの霊園(八王子市)へと、連日の墓参りを済ます。 一昨日の墓参りでは、帰路に孫と約束『21日につくばエクスプレスに乗りに行こう!』、、、、今日は、鉄道オタクの孫と時速130㎞のつくばエキスプレスの快速に乗ってきた。 起点の秋葉原駅から終点のつくば駅まで快速で片道45分の旅。 終点のつくば駅では、駅の近くの「つくばエキスポセンター」に寄り、プラネタリュームと内部の見学。 帰りも快速で秋葉原まで戻る。、、、、(万歩計は1万歩だった!)




つくばエクスプレスは、都心と筑波研究学園都市の間を結ぶ鉄道として、秋葉原~つくば間の全線58.3kmが平成17年(2005)8月24日に開業した。 路線は都心部では地下に建設され、江戸川を越えて千葉県、茨木県に入ると高架または掘割を走ることで、踏切は一切なしで、急カーブは少なくほぼ直線に近い。 秋葉原~つくば間の58.3kmを、最高速度130 km/h(通常125 - 129 km/h)と高速で運転し、所要時間45分で結んでいる。(我が孫はこの最高時速で走るつくばエクスプレスを体験したかったのだ!)

・・・・・・・・・・ つくばエクスプレスの「秋葉原駅」は、JR秋葉原駅と昭和通りの間に位置する。(知る人には「ヨドバシAkiba」前の都道の地下と云えば判ると思う) その地下33.6mに1面2線のホームがある。 

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・・・・・・・・・・ 孫も私も(二人の歳の差、約70)、先頭車両で高速運転を体感し、満足!

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・・・・・・・・・・ 終点「つくば駅」に到着、所要45分、やっぱり速いね!、、、、茨城県内初で、現在も唯一の地下駅としてつくば駅は平成17年(2005)8月24日に開業。 1面2線の島式ホームを持つ駅は筑波研究学園都市のセンター地区にある。 2018年度の1日平均乗車人員は18,849人である。

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● せっかく「つくば」まで来たのだから、このままUターンして帰るのはつまらない! 駅に近い「つくばエキスポセンター」を見て帰ろう!、、、、つくばエキスポセンターは、昭和60年(1985)に筑波研究学園都市で開催された国際科学技術博覧会(つくば万博)の閉幕後、最新の科学技術や身近な科学に親しみを持ってもらえるように開設された。 世界最大級の規模を持つプラネタリウムや、屋外に展示されている実物大のH-IIロケット(高さ50m)の模型が特徴である。、、、、プラネタリュームは約20年ぶりに見た私、久しぶりに見る満天の星空は素晴らしい!

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2023年2月21日 (火)

水戸の梅まつり

妻と二人で「水戸の梅まつり」(2月11日~3月19日)に行ってきた。 偕楽園、弘道館周辺を散策し、16,000歩。




● 上野から90分程車窓を楽しみ、9時半、「水戸駅」到着。 水戸城の城下に駅はある、水戸市の市街地の中心で、駅ビルも、自動改札もある、県庁所在地の大きな駅。、、、、水戸駅は、明治22年(1889)1月16日に水戸鉄道線(現:JR水戸線)の終点として開業。 明治25年(1892)に水戸鉄道が日本鉄道に営業譲渡し、さらに明治39年(1906)には日本鉄道が国有化され、官設鉄道の所属となる。 現在は島式ホーム4面8線を有する地上駅。 JRは常磐線と水郡線、水戸線は一部の列車が乗り入れ、私鉄は鹿島臨海鉄道大洗鹿島線が乗り入れしている茨城県一のターミナル駅です。

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● まずは、梅まつりの「偕楽園」へ。、、、、偕楽園は天保13年(1842)に水戸藩九代藩主徳川斉昭が創設した。 園内には約100種、3,000本の梅の花が咲き誇っている。 園の中心には、斉昭自らが建築意匠に携わった、木造二層三階建ての「好文亭」がある。 “好文亭”という名は、斉昭の好きな梅の木の異名「好文木」からつけられたそうだ。、、、、好文亭は昭和20年(1945)の空襲で全焼し、昭和33年(1958)に復元された。


・・・・・・・・・・ 駅からバスに乗り、「好文亭表門」で下車する。 バス停からは静かな住宅地の細道を歩く、、、、正面に好文亭「表門」(天保13年:築)が出迎える(かつては、ここが唯一の入口であったそうだ。 しかし、今は車の時代、多くの観光客は車が通れる東門から入園するらしい。) 表門からは、竹林、クマザサが茂る散策路が好文亭へ続く。

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・・・・・・・・・・ 偕楽園の中にあり、徳川斉昭が自ら設計し、建てた好文亭は必見。、、、、斉昭は、文人墨客や家臣・領民を招き、養老や詩歌の宴を催していたそうだ。 その好文亭三階から、園内・千波湖をパノラマできる景色は素晴らしい。

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・・・・・・・・・・ 好文亭の前に広がる梅林。もうすぐ満開!、、、、妻は黄門さまとツーショット! 私は、若い可愛い「水戸の梅大使」と記念撮影!

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● 偕楽園とは地続きの隣りに、明治6年(1873)の創建「常磐神社(ときわじんじゃ)」がある。、、、、常磐神社は、高譲味道根之命(たかゆずるうましみちねのみこと、徳川光圀)と、押健男国之御楯命(おしたけおくにのみたてのみこと、徳川斉昭)を祀る神社。、、、、神社の売れ筋は、葵紋の印籠を模った印籠守だと言われてる。

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● 弘道館周辺に、いくつかの素晴らしい建築物がある。


・・・・・・・・・・ まずは、空堀に囲まれた水戸城三の丸跡にたつ「旧茨城県庁舎」で、現在は三の丸庁舎として使用されている、地上3階建ての庁舎建築。 昭和5年(1930)竣工。 設計は公共建築物を多く手がけ、ネオ・ゴシック様式を好んだ、置塩章(おしおあきら、 1881年2月6日 ~ 1968年10月20日)による。 現在ある宮崎県庁舎も置塩章の作品(建物のデザインなど、両庁舎似てる)

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・・・・・・・・・・ 旧茨城県庁舎の北側に、古風な建物で現役の剣道場である「水戸東武館」がある。、、、、東武館は明治7年(1874)、水戸藩の小澤寅吉によって開設された。 建物は太平洋戦争時に焼失し、昭和28年(1953)に再建された。(水戸市有形文化財)です。 道場で受け継がれている北辰一刀流剣術と新田宮流抜刀術は水戸市無形文化財に指定されている。、、、、以前、初めて“東武館”と聞いたとき、鉄道オタクの私は東武鉄道の直営旅館かと思った。 ゴメン!

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・・・・・・・・・・ 東武館の隣りには、昭和7年(1932)に竣工した、水戸市内の低地域向けの配水塔である「水戸市水道低区配水塔」がある。 後藤鶴松の設計、高砂鉄工の施工。 高さ21.6m、直径11.2mの円筒形のコンクリート製。 国の登録有形文化財。 塔の外観や壁面の装飾などはお見事!、、、、塔の脇には、同時期に建てられた小さな「流量計室」も残ってる。

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・・・・・・・・・・ 旧茨城県庁舎の裏隣(南側)に「弘道館 鹿島神社」がある。、、、、鹿島神社は、安政4年(1857)5月に遷座祭が行われ、同時に弘道館の本開館式が挙行された。 鹿島神社の祭神は、天照大神の国土平定の祖業に貢献した武甕槌命(たけみかづちのみこと)で常陸一の宮である鹿島神宮から分霊を勧請して祀った。 昭和20年(1945)の戦災で社殿が焼失し、しばらく仮殿のままであったが、昭和49年(1974)の伊勢神宮式年遷宮の折、伊勢神宮別宮「風日折宮」の旧殿一式が特別譲与され、昭和50年(1975)伊勢神宮独特の「唯一神明造り」の社殿として再建された。、、、、伊勢神宮の宮殿の一つを水戸で見ることになった、アリガタヤ!

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● 水戸城三の丸城址の東端に「弘道館」はある。、、、、弘道館は、水戸藩の藩校として第9代藩主徳川斉昭により天保12年(1841)に創設された。 藩士に文武両道の修練をつませようと武芸一般はもとより、医学・薬学・天文学・蘭学など幅広い学問をとり入れた、いわば総合大学というべきものであった。 安政4年(1857)には鹿島神社と孔子廟を祀って弘道館の本開館式を行った。 当時の藩校としては国内最大規模のもの。、、、、私は、東日本大震災の直後に訪れたが、その時は、建物、外塀などが被災しボロボロ状態、拝観はダメで、『またのお越しをお待ちしてます!』と、残念な思い出がある。 今日は、綺麗に改修された弘道館を見ることができた。

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● まだまだ、いろいろ見て回ったが、当ブログはココまで。

2022年10月15日 (土)

コキアの公園

季節が変わると、TVニュースで必ず放送されるのが、茨城県の国営ひたち海浜公園の花。 春には丘一面を水色に染めるネモフィラの花、秋には紅葉したモコモコのコキアと色とりどりのコスモス。 ニュースでは見慣れてしまった景色だが、一度は訪れてみたいと思っていた。、、、、天気予報では、今日はチョイト曇り空のようだが、今日がみにいくチャンスと思い、急に夫婦で行くことにした。

● 上野から特急「ひたち」で出発! 都内を過ぎた頃、携帯に私たち夫婦の友人(竹馬の友ならぬ、“つくば”の友)から着信。 『今どこ?』 『松戸の手前、江戸川を走る“ひたち”の車中』 『どこへ行くの?』 『夫婦で、ひたち海浜公園』 『俺も行っていい?』 『OK!』?・・・・と、言うことで、車で来る友人とは公園内で待ち合わせ、「国営ひたち海浜公園」に行った。 

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勝田駅では、乗客がゾロゾロ降りる。 おばさんの団体も! 『コリャみんな、公園に行く人かいな?』、、、、駅前のバス停には、臨時の切符売り場が設けられ、どこも行列。 臨時運行のバスがピストン輸送。、、、、バスを運行する「茨城交通」は、今日一日で今月の売り上げを達成すると思われるような利用状況!

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● 公園に到着した! バスから降りた乗客が一斉に入場券売り場、ゲートに向かう。 『思ったほどの混雑ではないね!』(後に判ったのだが、ゲートは公園の周囲に複数か所あるので、自家用車、鉄道(ひたちなか海浜鉄道)などを利用した来園者が分散されたようだ)

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● 入園し友人に電話すると、『もう入園してるよ。 今、大観覧車の前で待ってるよ!』(なんだ、私より早くついてるのか!) 『観覧車なんて見えないぞ!』(私には、広い園内で、観覧車が樹木に隠れ見えなかった)、、、、入場したゲートから観覧車を探し歩いて10分、やっとこさ友人と再会。、、、、まずは、人を探して広さを感じた!

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● 友人の提案で観覧車に乗って、眼下の太平洋を眺めながら、目的のコキアの丘を探す。 遠くに、赤く染まる丘を見つける。 『あそこまで行くのか、遠そうだな!』、、、、これまた、公園の広さを感じた。

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● この広い公園、さすがに“国営”だ! この園内、くまなく歩いたら足がもたない! 目的のコキアとコスモスに重点を置き園内を歩く。

・・・・・・・・・・まずは、コスモス。 園内にはなん十種ものコスモスが咲いているらしい。、、、、私が知ってるコスモスはピンクの一種類だけ。 あとは、山口百恵の秋桜(コスモス)だ! 

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・・・・・・・・・・これもコスモス。 シックな色、上品で理知的な花、なぜか私にピッタリ、気に入った!!

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・・・・・・・・・・「大草原」と名付けられた、芝生の広場を横切る。、、、、ここでも大草原の名にふさわしい広さを感じる。

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● コキアが赤く染まる「みはらしの丘」に到着。、、、、ニュースで見た、あのモヨモヨ感、コキアの毛(?)で腹をくすぐってみたくなるね!、、、、丘の上から眺めると、見渡す限り公園、改めて広さを実感、広い!、、、、丘のテッペンには多くの人が、満員ですね

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● 広い公園だ! 車で来た友人は、駐車場に戻るゲート名を忘れた。 大変だ!間違ってゲートを出ると、二度と入れない。 頼りになるのは、公園の係員、親切に駐車券を調べ、出口のゲート名を教えてくれて一件落着。

 


● 帰りは、友人の車で「つくば駅」まで送ってもらい、楽しく過ごせた礼を言い、帰宅。、、、、帰宅後、私の万歩計は1万8千歩、妻の万歩計は1万6千歩、約1割の差。 今日も、自分の足の短さを実感!