長野県

2023年9月17日 (日)

善光寺

夫婦二人旅の空模様は、晴天なれど日は暑し、16日に続き今日17日も猛暑日。 湯田中温泉を出て、まずは小布施へ、その後善光寺に参拝して帰京した。




● 午前中から31℃越えの小布施駅で下車。、、、、単式ホームと島式ホーム、計2面3線のホームを有する地上駅。 昭和60年(1985)に改築された駅舎は平屋建てで、小布施総合案内所が入居しており、観光案内のコンシェルジュが常駐している。、、、、電車から降りる人も少なく、小布施でのんびり町歩きできると思いきや、大変なことになる!

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● 小布施で降りた妻の狙いは二つ、まず一つ葛飾北斎の歴史を語る北斎館の見学、そして最大の目的である桜井観甘精堂のモンブランを食すこと。 駅から北斎館に向かう。

・・・・・・・・・・ 北斎館に向かう途中、桜井甘精堂、小布施堂、竹風堂などの有名和菓子屋の前を通ると、どこの和菓子屋も店の前はスゴイ人だかり。 『ナンジャ! みんなモンブラン、栗ソフト、栗おこわを食べに来た観光客だ!』 みなさん車で観光旅行。 電車で旅するは我が夫婦だけか! 道理で、駅前に人が少ない訳だ!、、、、妻の狙いであったモンブランは諦めることにした、残念!

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・・・・・・・・・・ 北斎館はスムースに入館できた。 どうやら、観光客には葛飾北斎より栗が勝るようだ!、、、、北斎館は内部撮影禁止

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● 再び長野電鉄に乗り善光寺へ、、、、善光寺には昨年6月、御開帳で訪れている。 今回も手を合わせて帰ることにした。

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・・・・・・・・・・ チョイト問題、、、、善光寺の宗派は何?、、、、善光寺は、一光三尊阿弥陀如来(善光寺如来)を本尊として、寺院が宗派に別れる時代以前から創建され、以来約千四百年の長きに亘り、阿弥陀如来様との結縁の場として、また民衆の心の拠り所として深く広い信仰を得ておる。 善光寺は特定の宗派に属さない無宗派の寺であり、全ての人々を受け入れる寺として全国に知られてるが、現在その護持運営は大勧進を本坊とする天台宗と、大本願を本坊とする浄土宗の両宗派によって行われている。




善光寺参道の近代建築・・・・・大門町周辺の近代建築を数件紹介

・・・・・・・・・・ 旧藤屋旅館、、、、設計は藤井平五郎、大正13年(1924)竣工、国の登録有形文化財

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・・・・・・・・・・ 五明館、、、、現在は善光寺郵便局、昭和7年(1932)竣工

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・・・・・・・・・・旧信濃中牛馬合資会社、、、、現在は楽茶れんが館、中沢与左衛門の設計、明治45年(1912)完成、国の登録有形文化財

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・・・・・・・・・・ 第八十二銀行 大門支店、、、、平成9年(1997)に復元された銀行建築。 施工:瀬水建設

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・・・・・・・・・・ 日本聖公会 長野聖教主教会、、、、教会のホームページによると『この教会は1892(明治25)年長野で宣教を始めたカナダ人宣教師ジョン・ゲージ・ウォーラー(J.G.Waller)師により創立されました。長野県内唯一最古のレンガ造りの聖堂は1898(明治31)年、ウォーラー師を中心として建設され聖別されました。以来百余年、この静かなたたずまいの聖堂は信仰の砦として、また「レンガの教会」として親しまれてきました。私たちは地域に開かれた教会をめざして、地域の子どもの自由な遊びの空間として会館を開放しています。』と説明されている。、、、、チョイト内部を拝見!、、、、外観の素晴らしさに魅せられ、素朴で癒される内部空間に驚いた。

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● 歩き疲れ、汗はダラダラ、足は棒、参道沿いの竹風堂でひと休み。 小布施で見送った栗みつまめを食す。 妻は笑顔、ニッコリ!

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2023年9月16日 (土)

旧志賀高原ホテル

まだ連日猛暑日が続く中、16日から一泊二日で志賀高原・小布施・善光寺へ行ってきた。、、、、旅行は三週間ほど前に、東京~長野間の新幹線切符が入手できた。 急遽、50年程前、何度か妻と泊まった旧志賀高原ホテルのその後が見たくなり、夫婦で長野へ行ってきた。




● 朝7時頃の新幹線で東京を立ち、8時半長野着。 長野電鉄に乗り換え湯田中へ。

・・・・・・・・・・ JR駅舎から出て、エスカレーター・階段・エレベーターを用いて地下1階の長野電鉄改札口へ、さらに地下2階のホーム階へ下る。 櫛形ホーム2面3線 (85m) の地下駅である。 この地下が造られたのは昭和56年(1981)だ。、、、、長野電鉄長野線の長野駅~権堂駅間の開通は昭和3年(1928)6月24日、に伴い、あと数年で100周年となる。

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・・・・・・・・・・ 現在の長野電鉄は、長野駅~須坂駅~信州中野駅~湯田中駅間の一路線だけの営業だが、かつては屋代駅~須坂駅、信州中野駅~木島駅の路線も運行していた。 私が小学校高学年(1957年頃)の時、屋代から長野電鉄に乗り山田温泉へスキーに行った記憶がある。 写真は今の須坂駅

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・・・・・・・・・・ 終着:湯田中駅に到着。 昭和2年(1927)4月28日、信州中野駅~湯田中駅間の開通に伴い開業。 単式ホーム1面1線の地上駅。 線路を挟み東側には旧駅舎、西側に現在の駅舎(昭和30年(1955)完成)がある。、、、、現駅舎には駅務室・待合室・観光案内所などがあり、駅前はバス乗り場もある。

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・・・・・・・・・・ 現ホームとは線路を挟み反対側に国の登録有形文化財として旧駅舎が保存されてる。

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● 湯田中駅からバスに揺られて志賀高原へ。 バスの終点蓮池で下車。 高原の爽やかな風を期待したが、厳し残暑の暑い・熱い・灼熱の空気。

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・・・・・・・・・・ 折角ここまで来たからには、3本のゴンドラを乗り継いで標高2000mの東館山(ひがしたてやま)の山頂を目指す。、、、、スキー場にとっては夏はオフシーズン、4人乗りのゴンドラは客も少なく我が夫婦のみ。 四方をガラスで覆われたゴンドラ内部はサウナ状態。 高所恐怖所の私は、恐怖とサウナで汗が滴り落ちる、助けてくれ~~!

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・・・・・・・・・・ 写真中央の頂が東館山(標高2000m)、、、、山頂が、1998年長野オリンピックのアルペンスキー大回転コースのスタート地点。 勇気ある者が滑るコースだ!

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● 東館山から蓮池に戻り、丸池の近くにあった旧志賀高原ホテルを訪ねる。 私たちが結婚後二人で、子供ができて三人で、泊まったホテル。、、、、旧志賀高原ホテルは、全国で11番目の国策ホテルとしてスキー場とともに開発され昭和12年(1937)に開業した。 客室数は174室であった。 ドイツ人の指導のもと清水組(現:清水建設)の設計・施工で造られた。 ホテルは、山小屋をイメージしたデザインで、中央玄関の奥にエントランスホール、ホールの左右両翼に客室が配置されていた。 正面玄関を入ると、3階までの3層吹き抜け空間に大きな暖炉が客人を出迎えてくれる。 木の梁と石材をふんだんに使用した空間は、白い壁と赤い絨毯と相まって、温かみと美しさのある高級感を兼ね備えていた。 2階と3階にはステンドグラスや日本画が飾られ、上品で落ち着いた内装である。 戦前から1960年代にかけて、皇族をはじめ国内外から多くの観光客が同ホテルを来訪し、1970年代以降は、スキーの大衆化と宿泊客の増加に合わせホテルの一部を改築。 平成のスキーブーム、その後のバブルの崩壊、そしてスキーブームの終焉により客足が遠のき平成11年(1999)に廃業した。 その後、建物はエントランスホールと一部客室を残して解体された。 現在、残った施設は平成14年(2002)に「志賀高原歴史記念館」として一般公開されている。 平成19年度、近代化産業遺産に指定された。、、、、二人で、ここでなに食べた?、泊まった部屋はどこだった? いろいろと思い出話をしながら見学。

・・・・・・・・・・ 志賀高原歴史記念館のパンフレットにあったホテル当時の写真
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・・・・・・・・・・ 現在の建物

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・・・・・・・・・・ 内部は、暖炉も、椅子も、照明も、全てホテル時代のまま

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・・・・・・・・・・ 旧志賀高原ホテルをあとに、丸池の先、サンバレーのバス停からバスに乗る。

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● 旅の疲れは、湯田中温泉で、、、、三連休の初日、どこのお宿も満員御礼! 

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2022年11月 6日 (日)

雲上のホテル

5日・6日と家族旅行(我が夫婦+娘家族5人)で美ヶ原にある雲上のホテルに行ってきた。



● 新宿発「8時ちょうどのあずさ5号」で松本へ向かう。、、、、♪♪ 8時ちょうどのあずさ2号で ♪♪ というフレーズで有名な、昭和52年(1977)の「狩人」のヒット曲『あずさ2号』を思い出す。 しかし、歌に出てくる新宿発8時の下り「あずさ2号」は、翌昭和53年には廃止となった。(上り「あずさ2号」は残る) この歌も古くなった、自分も古くなったもんだ、家族に連れられ松本へ。、、、、今宵の泊りは、美ヶ原の最高峰(標高2,034m)「王ヶ頭」(おうがとう)の山頂にあるホテル。(赤い矢印は、松本駅付近の車窓から見た王ヶ頭)

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・・・・・・・・・・ 10時40分、松本駅に到着、、、、「松本駅」はJR東日本の篠ノ井線と大糸線、アルピコ交通の上高地線が乗り入れている。 明治35年(1902)6月15日、国鉄篠ノ井線の松本~西条駅間の開通と同時に開業した古参駅。 平成19年(2007)現在の駅ビルが完成した。、、、、駅前は広々としてアルプスの玄関口にふさわしい。

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● ホテルの送迎バスが駅前に到着する時刻は1時45分。 まだ、3時間弱の余裕がある。 皆で、松本城見学!、、、、天守から東を眺めれば、王ヶ頭(写真:赤い矢印)がはるか遠くに見える、 『あそこまで、これから行くのか。 遠いいな!』

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● 13時40分、駅前に「王ヶ頭ホテル」の送迎バスが到着。 大型バス1台に満員となる宿泊客を乗せて、美ヶ原山頂の「王ヶ頭」(標高2,034m)まで出発!、、、、ホテルは山頂にあり、自然保護区でマイカーの乗り入れが規制されてるため、宿泊客の多くはこの送迎バスに乗つている。 バスの中は多くの中高年で、皆さん人気の宿泊を楽しみにしているようだ!(話では、連日満員で、来年のゴールデンウィーク明けまで予約が取れないらしい)、、、、バスは途中、美鈴湖経由で1時間半走り、山頂(写真:赤い矢印)を目指す。

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・・・・・・・・・・ 15時、ホテル前に到着

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● ホテルのある「美ヶ原」は、安山岩質の組成を持つ火山の浸食地形の台地らしい。 最高峰は、王ヶ頭(2,034m)。 他に、王ヶ鼻(2,008m)、茶臼山(2,006m)、牛伏山(1,990m)、鹿伏山(1,977m)、武石峰(1,973m)といったピークがある。 山頂付近は平坦な台地状の地形で、美ヶ原牧場と呼ばれる牛の放牧地となっている。 美ヶ原牧場には5月から10月まで約300頭の牛が放牧されているらしいが、この日は一頭も見ることはなかった。、、、、美ヶ原は、長野県のほぼ中央に位置し、県内の広範囲を見渡すことができる。 また、王ヶ頭は最高地であり、放送・通信の要衝となって、ホテルの周囲には多くの送信設備(鉄塔、アンテナ)が設置されていた。

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王ヶ頭ホテル」(ホテルの詳細はホームページを見て!)はコンビニも、みやげ屋もない山頂の一軒宿。 昭和35年(1960)に山頂まで道路が開通したそうだが、当時はまだ“山小屋”で美ヶ原高原荘と称していたらしい。 今は『標高2034m 天空のリゾート』と称し、『非日常の時空』、『天空の部屋』、『至福の瞬間(とき)』、『雲上の風呂』を売りにする“4つ星ホテル”。、、、、午後3時の到着から、翌日11時の出発まで、客を退屈させぬよう、各種趣向が凝らされていた。 夕食前に夕陽を見る、信州の食材を味わう夕食、星空を見る時間、日の出を見る、雲海を見る、夕食に負けない朝食、眼下を見下ろす山頂の風呂、お客をたっぷり楽しませてくれた。、、、、あまり褒めると、ホテルの回し者に間違えられるので、ここまで!

・・・・・・・・・・ 山頂の「御嶽神社

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・・・・・・・・・・ 人影が伸びる夕陽の山頂

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・・・・・・・・・・ 眠い目を擦り、防寒着を着て早朝の外気に触れる。 夜明けの山頂、富士山のシルエット、雲海も見えた!

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・・・・・・・・・・ ホテルの外で日の出を迎えた宿泊客

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・・・・・・・・・・ そろそろ、下山の時刻が近づいた。 みんな揃って、ハイ・チーズ!

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