目の温泉
マイナンバーでもらったマイナポイントをJR東日本の“JRE POINT”に貯めておいた。 当然20000ポイン以上貯まっており使い方に迷っていたら、JR東日本の『どこかにビューン!』(乗車日の3週間前から、ランダムに選ばれた1つの新幹線停車駅を往復できるチケット)という新幹線の旅のチケットが一人6000ポイントでもらえると知り。 20日ほど前に、夫婦で東京~越後湯沢間の往復チケットが入手できた。 これまで越後湯沢には、夏も冬も幾度か訪れたこともあるが、今回は二人だけの旅(19日から一泊二日)なので秘湯の一軒宿「貝掛温泉」に行ってきた。
● 東京から約1時間、越後湯沢駅で降りる、、、、越後湯沢駅は、大正14年(1925)11月1日、現:上越線の前身である上越北線の塩沢駅~越後湯沢駅間開通時に開業した。 昭和6年(1931)には上越線が水上駅まで開通し、越後湯沢駅は中間駅となる。 昭和57年(1982)11月15日に上越新幹線が開通する。、、、、新幹線は中央に通過線2本を挟んだ島式ホーム2面4線の高架駅。 高架下には駅ビルがあり、土産物店、飲食店、観光案内所などが軒を連ね、駅前の商店に比べ活気がある。 駅前から空を見上げれば天気は上々、旅行日和だ!
● 今宵の宿:貝掛温泉は、越後湯沢駅から苗場スキー場へ向かう国道17号の途中、ちょうど中間あたりで脇道に入った処にある。 時刻は午前11時、宿に行くにはだいぶ時間があるので、苗場(なえば)スキー場から“苗場ドラゴンドラ”で山頂の田代高原に上がり、続いて“田代ロープウェー”で下山することにした。
・・・・・・・・・・ 苗場プリンスホテルの北側に“苗場ドラゴンドラ”の山麓駅がある。 山麓駅から全長5,481mは日本最長のゴンドラで、片道約25分乗せられ揺られて、山頂の田代高原まで空中散歩をした。、、、、山肌に沿ってアップダウンの激しいゴンドラだが、高度が増すにつれ樹木は赤く色づき、高度恐怖症であることも忘れる25分間であった。 眼下には二居湖も見えた!
・・・・・・・・・・ ゴンドラを降りると、そこには田代高原(標高1,413m)が広がってる。 山の上の湖:田代湖もある。、、、、あまり聞かない地名だが『田代高原なんて、どこにあるの?』 もともとは“かぐら・みつまたスキー場”と“かぐら・田代スキー場”という2つのスキー場だったが、平成18年(2006)に“かぐらスキー場”として合併、再発足したとのこと。 田代高原はかぐらスキー場の一地区の名称。
・・・・・・・・・・ 田代高原からは“瞬間地上高日本一”と謳う「田代ロープウェー」で下山。 全長2,175m、瞬間地上高230mを、定員91名のロープウェーで片道約10分の絶景展望。、、、、通勤電車のようなロープウェーから二居湖と二居ダムを見下ろす。
● 『ここまで来たら、二居ダム(ふたいだむ)を見て行こう』と妻を誘い、二居ダム堤体下にダム見学施設のある「奥清津発電所」にお立ち寄り。
・・・・・・・・・・ 田代ロープウェー山麓駅から清津川を渡りトンネルを抜けると二居ダム洪水吐の下にでる。 目の前には電源開発株式会社の奥清津発電所がある。 大きな建物が二棟あり、奥清津発電所と奥清津第二発電所だ。 この二つの発電所を合わせた最大出力は160万kwで、日本最大級の揚水式水力発電所。 内部もチョイト拝見!、、、、私達夫婦には発電所の規模・凄さが理解できず、只々『デカイ~~ スゴイ~~』の連発!、、、、ちなみに、私たちが訪れた10月19日、朝から14時までの見学者数は5組9名程だった。 多いか、少ないか?
・・・・・・・・・・ 二居ダムの堤体上部には、時間の都合で上るのを断念、残念!、、、、ダム諸元は、河川名:信濃川水系清津川、型式:ロックフィルダム、堤高:87m、堤頂長:280m、総貯水容量:1,830万m3(東京ドーム約15杯分)、管理者:J-POWER、完成年:昭和53年(1978)、施工:大成建設、、、、ロープウェーからの写真と洪水吐の写真
● 再びトンネルを歩いて、ロープウィー山麓駅のバス停へ、本日の宿“貝掛温泉”へ行くバスは17時過ぎまで無し! 『コリャ ダメだ!』 タクシーに来てもらい宿へ向かう、、、、貝掛温泉(かいかけ おんせん)は、苗場山の北東中腹の渓谷沿いにある一軒宿。 宿は鎌倉時代から700年の歴史があり、江戸時代からは『目の温泉』として遠路はるばる数多き人々が訪れているらしい。 泉温が37°C前後であり、ぬる湯として知られている。 ほとんどど無色透明で、チョイトしょっぱい味がした。 眼病に対する効能が高く、古くから姥子温泉(神奈川県箱根町)と微温湯温泉(福島県福島市)と共に「日本三大眼の温泉」の一つと言われてるそうで、湯で眼を洗うと良いらしい。 洗ってみたが、変化なし?、、、、眼病はともかく、宿は標高約800メートルの山中に、重厚な庄屋造の一軒宿:貝掛温泉が営まれている。 宿を経営する株式会社貝掛温泉は日本秘湯を守る会の発足会員の一つ。 清津川から支流に入ってすぐの渓谷にあり、両川の合流点にある貝掛橋を渡ると、その先には貝掛温泉と谷間の自然だけがある。、、、、“貝掛”はこの地の地名だそうだ、昔は“金掛”と呼ばれていたらしい。 “金掛”とは、この地が険しい処にあり、安全のため鎖を金(鎖)で打ち付けて、そこにつかまって道を通ったてきたので“金掛”と呼ばれたそうだ。 “金掛”転じて“貝掛”となる。
・・・・・・・・・・ 国道17号から、急な坂道を下り、昭和42年(1967)に竣工した貝掛橋を渡ると、趣きのある宿がある。
・・・・・・・・・・ 温泉は撮影禁止でチョイト残念! 目に良いとされる食材を集めた薬膳玄米粥や川魚料理など、次々に運ばれてくる地元の素材にこだわったメニューは嬉しい限り。 もちろん地元産の“こしひかり”も美味しく頂き、御馳走さま!
● 二日目(10/20)は、ゆったり・たっぷり・のんびりして宿を出発。 越後湯沢の温泉街から湯沢高原を結ぶ、全長1,303m、標高差500mの“湯沢高原ロープウェィ”に乗る。 世界最大級のロープウェイらしく、定員は166名、コレマタでっかいね! 湯沢の温泉街を眼下に一望する。
・・・・・・・・・・ 湯沢高原でパチリ!
● 午後から雨がパラパラ。 土産に“笹だんご”を買って越後湯沢から東京へ戻る。