京都府

2025年1月 3日 (金)

三が日は京都旅行(3)

京都旅行の三日目は、京都駅に近い東寺に参り、最後に孫が見たかった清水の舞台に行って、東京へ戻る。



● 東寺は京都駅に近く、宿泊したホテルから20分程、歩いて行く。、、、、「東寺(とうじ)」は、真言宗総本山で山号は八幡山。本尊は薬師如来。真言宗の根本道場であり、「教王護国寺(きょうおうごこくじ)」とも呼ばれる。 教王護国寺は、平安建都の際、都の南玄関、羅城門の東に作られた。後に空海が賜り、密教の根本道場として今に至る。、、、、東寺の見所は、京都駅前のビルの林立する中に、木造建築のシルエットを空に向けてそびえたつ。 高さ約55mの日本最高の五重塔(国宝)。 塔は、寛永21年(1644)に、徳川家光が再建奉納したもの。 さらに、講堂(重要文化財)にあるわが国現存最古の密教彫刻の一群や金堂(国宝)、大師堂(国宝)など広い境内に多くの見所が点在する。
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・・・・・・・・・・ 東寺の五重塔は、京都のシンボルで、日本一の高さ55mを誇る。 天長3年(826)空海による創建に始まるが、実際の創建は空海没後の9世紀末であった。 雷火や不審火で4回焼失しており、現在の塔は5代目で、寛永21年(1644)、徳川家光の寄進で建てられたもの。、、、、今正月の9日までは「新春特別拝観」として五重塔初層の内部を特別公開してる。 内部には四如来と八大菩薩が安置され、仏の顔を拝み、アリガタヤ~~!
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・・・・・・・・・・ 金堂は、東寺の中心堂宇で諸堂塔のうち最も早く建設が始められ、東寺が空海に下賜された弘仁14年(823)までには完成していたと推定される。 当初の堂は文明18年(1486)の土一揆で焼失し、その後1世紀近く再建されなかった。 現存の建物(国宝)は慶長8年(1603)に豊臣秀頼の寄進により、片桐且元を奉行として再建された。 内部は広大な空間の中に本尊の薬師如来坐像と日光菩薩、月光菩薩が安置されている。(内部の撮影はダメ!)
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・・・・・・・・・・ 金堂の背後(北側)に建っているのは、重要文化財の
講堂」。 東寺が空海に下賜された弘仁14年(823)にはまだ建立されておらず、天長2年(825)に空海により着工されて、承和6年(839)に完成した。 しかし、この創建当初の堂は文明18年(1486)の土一揆による火災で焼失するが、わずか5年後の延徳3年(1491)に現在の講堂が再建されている。、、、、金堂が顕教系の薬師如来を本尊とするのに対し、講堂には大日如来を中心とした21体の密教尊を安置し、立体曼荼羅を構成する。 21体の仏像の内、16体が国宝、5体が重文。 スゲェ~~!
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・・・・・・・・・・ 国宝の御影堂(大師堂)は、かつて空海が住房としていた境内西北部の「西院」と呼ばれる一画に建つ住宅風の仏堂である。 前堂、後堂、中門の3部分からなる複合仏堂で、全体を檜皮葺きとする。 当初の堂は康暦元年(1379)の火災による焼失後、その翌年に後堂部分が再建された。 10年後の明徳元年(1390)、弘法大師像を安置するために北側に前堂、その西側に中門が増築され、現在の姿となった。 堂内には、不動明王坐像(国宝、9世紀)、弘法大師坐像(国宝)が安置されている。
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● 東寺を拝観した後、旅の最後は清水寺へタクシーで向かうが道路は渋滞、超満員のバスがノロノロ運転、観光客がゾロゾロ横断。 まさにオーバーツーリズムを体験する。、、、、バス通りから寺に向かう坂道は、肺活量の少ない私にはチョイト辛い! ハアハア・ゼイゼイ・マイッタね! 茶屋でひと休み!
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・・・・・・・・・・ やってきました清水寺へ。 清水寺は、北法相宗の本山。 宝亀9年(778)延鎮上人が開山、延暦17年(798)坂上田村麻呂の創建と伝える。 音羽山中腹に30近い堂塔伽藍が並ぶ。 現在の主な堂塔は、寛永10年(1633)徳川家光の再建。 ‘清水の舞台’で知られる本堂(国宝)は寄せ棟造り、檜皮葺、寝殿造り風の優美な建築で、十一面千手観音立像を安置。舞台の下方に音羽の滝、谷を隔てて安産祈願の子安の塔(重文)がある。、、、、舞台の上は満員状態、チョイト斜めに水勾配のある床が壊れるかも? 高所恐怖症の私は、足がすくむ。
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● 楽しい旅もここまで、15時6分発の新幹線に乗車し帰京する。

2025年1月 2日 (木)

三が日は京都旅行(2)

一月二日、今回の旅行の最大の目的地である京都鉄道博物館へ行く。、、、、旅行のきっかけとなったのは、鉄道オタクの孫が京都鉄道博物館に行きたいといったことから始まった。 私の娘(孫の母)も“鉄オタ”、そして私も“鉄オタ”、三人揃えば話は早い! 『正月に行こう!』 入場券の前売り、運転シュミレーターの予約、全て娘が手配済み。、、、、時間が余ったら、近くの京都水族館へ行くことにした。



● 京都駅前のホテルから徒歩30分程で、かつての梅小路機関区の跡地に、平成26年(2014)にオープンした「京都鉄道博物館」に到着。 開館30分前というのに、入口前は既に行列ができている。 子連れ、若者が多い、後期高齢者はまだ並んでいないね!(チョイト恥ずかしい)
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・・・・・・・・・・ 京都鉄道博物館はJR西日本が運営する博物館で、0系新幹線電車の第1号車や、時速300kmでの営業運転を実現しギネスブックにも掲載された500系新幹線電車、戦後の特急列車を牽引した国鉄最大級のC62形蒸気機関車など、歴史的な価値を持つ車両を含め、54両の車両を収蔵・展示してる。 JR東日本が運営する、さいたま市大宮の「鉄道博物館」に同規模程である。 勝るとも劣らない!、、、、まずは屋内展示場を見て回る
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・・・・・・・・・・ 円形の転車台、扇形の蒸気機関車庫(梅小路運転区)に並ぶ日の丸を掲げた蒸気機関車群は圧巻で、子供も老人も、男も女も、イケメンも美人も、皆が感嘆する。 来て見てビックリ、嬉しい施設だ! 
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・・・・・・・・・・ 本物の蒸気機関車が牽引する客車に乗車することもできる、体験展示「SLスチーム号」に乗ってきた! 往復1kmを走る間、蒸気機関車の旅気分を満喫。
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・・・・・・・・・・ 明治37年(1904)に建設され、現役時代は日本最古級の木造駅舎といわれていた「旧二条駅舎」。 平成8年(1996)に京都市指定有形文化財に指定された、現在は京都鉄道博物館の出口を兼ねたミュージアムショップとなっている。、、、、たっぷり楽しませてもらい、3時間の見学となった。
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● 昼食を済ませ、京都鉄道博物館と同じ梅小路機関区跡地に造られた「京都水族館」を見る。、、、、平成24年(2012)に開業した内陸型水族館であり、日本初の完全な人工海水利用型水族館である。 オリックス不動産が公園の一部と隣接地を京都市から借用し経営している。 総合管理業務は大京グループ内ビル管理事業会社のオリックス・ファシリティーズ株式会社が、運営業務はオリックス水族館株式会社が行う。 地元を流れる鴨川に生息する国の特別天然記念物・オオサンショウウオを始め、ゴマフアザラシやケープペンギンなどを含む動物約250種・総数約1万5000匹を展示している。 水槽総容量は約3,000 t。 全水量中の約90%に及ぶ必要海水量は、設計と建設を手掛ける大成建設の高性能濾過システムによって生み出される人工海水で全て賄っている。 建築物は地上3階建て・塔屋1階建て、建築面積5,948.25m2、延べ床面積10,974.29m2、最大収容人数5,000人。 建築費は約60億円。、、、、こちらも、子連れ、カップル、インバウンド客が大半、ここも後期高齢者はチョイト恥ずかしいかも? でも、ここも時を忘れて楽しませてくれて、退館したのは4時半過ぎ。
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● 楽しんだ後は、美味しい夕食とホテルに戻り熟睡だ!

2025年1月 1日 (水)

三が日は京都旅行(1)

今年の三が日は長女の家族と京都旅行に行ってきた。 一月一日、朝東京を出て、伏見稲荷大社、東福寺に初詣。 二日は京都鉄道博物館、京都水族館の見学。 三日は東寺に清水寺を巡る、二泊三日の旅行。 



● 10時半、満員の新幹線にゆられ京都駅に到着。 新幹線改札を出ると目の前には奈良線のホーム、電車が発車直前、人の流れに流され乗車、京都駅から二駅目:JR西日本の稲荷駅で下車。 駅前には伏見稲荷大社の鳥居が見える。
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● 京都の初詣ベスト2にランクする「伏見稲荷大社」、初詣客でスゴイ! 私の住む東京の浅草寺と混みようは変わらず、例年初詣客の人出は250万人らしい。、、、、朱塗りの楼門は、天正17年(1589)に豊臣秀吉が寄進したと伝えられている。 重要文化財の本殿は明応8年(1499)に再興された檜皮葺きの社殿。 どちらも、人混みの中、全体像を撮影できず、ただただ人の頭を見ながら社殿に向かう。
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・・・・・・・・・・ 拝殿で手を合わせ、後背にある稲荷山の千本鳥居を歩く。 我が孫は、朱塗りの鳥居が続く情景に期待を膨らませ京都に来たようだ。 インスタ映えする鳥居の景色は期待を裏切らなかった。、、、、山頂まで続く鳥居の参道には、年末のこむら返りの痛みが残る私の足が悲鳴をあげ、中腹の「
熊鷹社」で引き返すことにした。
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● 伏見稲荷大社を後にして、山裾の住宅地を歩き抜けると、東福寺の山門が見えた。、、、、東福寺は臨済宗東福寺派の本山。 摂政九條道家が聖一国師を開山として菩提寺建立を発願、嘉禎2年(1236、鎌倉時代)より19年の歳月をかけて建長7年(1255)に七堂伽藍を完成した。 京都五山の一つ。 壮観を極めた伽藍であるが、度重なる兵火と明治14年(1881)の失火で仏殿、法堂、庫裏などを焼失、以後、逐次再建された。 禅宗伽藍を代表する室町最古の三門(国宝)をはじめ、浴室、東司(便所)禅堂(いずれも重文)など室町時代の禅僧の生活を知る上で貴重な建築が残る。 境内の通天橋は紅葉の名所。、、、、伏見大社に比べると極めて少ない参拝客(まばらな人影)に、我が家の一行はホットする。
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・・・・・・・・・・ まず目に入ったのは、禅宗寺院としては最古最大最優の国宝である「三門」。 室町時代の国宝建造物。 和様、大仏様(天竺様)の建築様式を取り入れてる。 棟高は22m余の三門、楼上からは洛南一帯を一望できる。 一目見て、スゲ~~!
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・・・・・・・・・・ 東福寺の法堂(本堂)は、明治14年(1881)に仏殿と法堂が焼けた後、大正6年から再建工事にかかり、昭和9年(1934)に完成した。 高さ25.5m、間口41.4mの大規模な堂で、昭和期の木造建築としては最大級のもの。 国宝に指定されている。 堂内には、本尊の釈迦如来像(鎌倉時代の作)が座している。
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・・・・・・・・・・ 秋の紅葉の名所「通天橋」も、葉が落ちた冬は訪れる人も少ない。、、、、仏殿から常楽庵に至る渓谷に架けられた橋廊で、天授6年(1380)に架けたと伝えられる。 昭和34年(1959)台風で崩壊したが2年後再建、その際橋脚部分は鉄筋コンクリート造となった。(秋の通天橋の写真は、14年前に撮影)
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・・・・・・・・・・ 方丈は明治23年(1890)に再建された。、、、、本坊庭園「八相の庭」は近代の造園家、重森三玲によって昭和14年(1939)に作庭され、方丈を囲んで四方に配される。 釈迦成道を表現した枯山水庭園。
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● 夕刻、京都駅前の「都ホテル」にチェックイン。 正月気分で夕食となる。
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